やらかし
玄関にクラスが張り出されていた。
1年3組 天羽 冬也
1年3組 最上 夏美
クラスは夏美と同じようだ。
よかった〜もし違ったら一年間ぼっちで過ごすところだった。
入学式を終え、クラスにいく。もちろん横には夏美がいる。
「いい、多分最初は自己紹介すると思うから、しっかりやるのよ。最初挨拶は、相手への第二印象よ」
ちなみに第一印象は、見た目のこと。
第二印象は、キャラや性格のこと。
(著者の意見です)
「わかってるって。心配しすぎだ。」
「そんなに不安か?」
「不安」
「即答かよ」
「少しは信頼してくれてもいいじゃねえか」
「もし私が最初だったら、私のお手本見ておくのよ。」
「はいはい、分かった分かった」
「というかこの学校席は自由なのか。」
「男女は、交互みたいだけどね。」
そう言いながら俺達は席に座る。
一番後ろの窓側だ、いわゆる主人公席だな。
隣には、夏美という美少女。これはもうラブコメ主人公と言っても過言じゃない。
「おーし皆んないるなー席に着けー」
若そうな女の先生だ二十代後半か、茶髪の長い髪を腰まで伸ばしている。見た目は清楚系だが、言葉の最後にーをつけるのが癖のようだ。
「この学校では最初は、中学校の友達と一緒にいたいだろうってことで最初の席は自由だ、今日中なら変えていいぞー。来月からは普通にクジで席替えだからな〜」
「んじゃまずは一人ずつ自己紹介してもらおうかー。名前と出身中学、後は好きな食べ物や趣味、入る予定の部活、最後に、プラスアルファでなんか言っておわりなー。前の席から順番になー」
一人また一人と自己紹介をしていく
「私の番だね」
夏美の番が来た
「私の名前は最上 夏美、北中出身です。
好きな食べ物は、オムライスです。趣味は読書と料理です。部活はバスケ部のマネージャーをする予定です。一年間よろしくお願いします。」
夏美はすらすらと自己紹介をした。最後には笑顔のおまけ付き。
流石だと思いながら俺は立つ。夏美の言う通り最初の自己紹介は大切だ、ここでミスればクラス内での立場が悪くなる。それはごめんだ。
よし、緊張するが大丈夫だ。
「天羽 冬也。北中出身。好きな食べ物はオムライス。趣味は読書。部活は決めてない。」
あ、やってしまった。
一瞬にして教室の雰囲気が悪くなった。