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【処女作完結】Mobius Cross_メビウスクロス  作者: 阿暦史
【第一章】救世主と罪の魔神と蛇の館
5/66

『Mobius Cross_メビウスクロス5:飯屋』

飯屋ってタイトルをどうしてもどっかに入れたくて出来心で挿入した話です。反省しています。


登場人物

·ルナ:主人公の少年。かわいい。

·シャハネさん:美人のお姉さん。一緒にお風呂に入ってくれる。

·ランス:主人公の救世主。銀髪のイケメンでちょっとツン。

『Mobius Cross_メビウスクロス5:飯屋』



「飯、ですか!喜んで!どのような物をご希望ですか?!」

パシられてもルナは嬉しかった。


「お前の好きなもんでいいぞ。時間かかってもいいから俺の好みを読んでみろ。ほら行け。」


「か、畏まりました!」

ルナは急いで駆け出し、飯屋を探した。

ランスの好みはどんなものだろう。

当然食事を共にしたことも無いし何か食べている姿も見たことが無い。

ここの結論は早く出た。

答えは「わからない」だ。

時間が許すなら、教会まで戻ってシャハネさんに聞くのがベストなのだが…

ランスは、今腹が減っている!

手回ししている時間は無い。

ランスの好物が不明の時、次に尊重すべきはランスの意見だ。

ランスは「ルナの好きな物」と言った。

ここでわざわざ嘘をついて自分の嫌いな物を買う?NO。リスクが高いだけでリターン不明。博打にすらなっていない。

自分が好きな物の中から、ランスが好きそうな物を見繕おう…。


「ほう。これがルナの好きな物か。中々いけるじゃねーか!」

「はい!ありがとうございます!」

「ほらルナも食えよ。そのためにお前の好きな物って注文つけてやったんだぜ?」

「そ、そんな…勿体なきご慈悲…ッ!」


と!いうことが万一あるかもしれない!ので!

正直に、自分の好きなパンとチーズにしよう。

あとここまで話しながら歩いてきたわけだからきっと喉も渇いておられる。

ちょうど良いところに蜂蜜水が売られていた。ルナはついていた!

程よい甘さの蜂蜜水と、道行く人に訪ねた近くの評判のパン屋と酪農屋で香ばしい焼き立てのパンと塩味が良いチーズを買った。安定のメニュー!


万一に備えて1.5人前程買った!

ルナは浮かれと共に、自分のチョイスがハズレを引かないだろうかという一抹の不安とパンとチーズと水を抱きながらランスのもとへ向かった。



「え…?」


そこにランスの姿は無かった。

自分は撒かれたのだろう。ルナがそう気づいた頃にはパンはもう冷めきっていた…。


to be continued


憧れの人にパシられたら…ルナはけっこう合理的に考える子でしたね。そのくせ夢見がちなところがかわいいです。

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