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【処女作完結】Mobius Cross_メビウスクロス  作者: 阿暦史
【第三章】砂漠と骸と魂の都
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『Mobius Cross_メビウスクロス36:魂の翼』

都合よく古代の遺産を手にしたマナ、マホ。仲間と合流しスピニクスに挑む!


☆登場人物 (この回に出ないのもいます)

·スピニクス:太古の魔獅子。今はミイラで遺跡の守護神。破滅的に強い。

·ルナ:主人公の少年。かわいいだけじゃない!!

·マナ:車輪靴を履いて舞う様に闘う異国人。ずっと元気!

·マホ:双剣で舞う様に闘う異国人。普段は、ぽや〜んだが!

·ルナベレッタ:通称ベル。囚われてたシスター。自分を責め過ぎる癖がある。

·魔神ギルト:ルナベレッタの一部に宿り、罪を喰って力を増す鎖翼の異形。

·シャレス:マナとマホを迎えに来た異国人。世話係。


『Mobius Cross_メビウスクロス36:魂の翼』



 ルナ達は一瞬、光る隼が現れたのかと思った。

宙空に疾走る光の軌跡はスピニクスの体を二周りほど撫ぜたあとルナ達の前に舞い降りた。


それは、新たなる力を得たマナとマホだった…!


 二人の武器はそれ自体が翼のようなオーラを纏っている。

マホは光る翼を手に持ち、

マナに至ってはそれが足から発せられていた。


その能力だろうか。

二人はさっき確実に飛翔していた。

さらに…


ゴトゴトッとスピニクスの棺の一部が落下する。


二人の刃もまた、鉄棺をゆうに切り裂く威力があるのだ…!



「すごい!二人とも!!」

ルナが感嘆の声をあげた瞬間。


「…ぷはっ!」


 ポシュンっとオーラの翼は消えた。


「何コレちょー疲れる!ルナこんなことしてるの??」


「ルナくんのとは性質違うんじゃないでしょうか〜…?

いずれにしろ、もぉ足手まといにはなりませんよ〜!」



訊きたいことはいっぱいあったが、ルナは一つだけ確かめた。

「…もう一回出せる…よね?…」



「んもっちろん♪武器と魂が繋がった感じしたからね!

あと3回は出せるよ!」



ルナはホッとし、直後に顔を引き締めた。


「よし…なら…次で決めようか…!!」



「予たちが活路を開きます〜!」


「ルナっ!今度こそかっこよく決めてよねっ♪」



 スピニクスが咆哮し走り出す!



「皆で助かろう作戦…!」

「開始ッ!!」

「です〜ッ!!!」



 マナとマホの武器は従来と同様、駆動して地上を加速する。

さらに出現したオーラが翼を成すと、その駆動は空中へと至る!


姉弟が描く二重螺旋の竜巻は、凄まじい速さでスピニクスを通り抜けた!


スピニクスの腕や外殻がズタズタに切り裂かれ、勢いが止まる!

その顎に…


バキャアアンッ!!


 ギルトとルナベレッタが魔神式アッパーカットを決め、のけぞらせる!

胸の穴から覗く心の臓…!



「趨れ!クロス✝」


ルナは片腕ながら、力強くクロスを飛ばし、一直線にスピニクスの心臓を突き刺す!


「緊め!メビウス∞」


メビウスの鎖が唸り、ルナのジャンプを加速させる!



クロスの柄と柄が力強く撃ち鳴った!


「貫け…!

ガンマ γ バーストォォォッ!!!」


 デュアルクロスの大砲のような光がスピニクスの胸はおろか遺跡の天井までも貫き、暮れの空を裂いて消えた。



 跳躍からザザーと着地し、スピニクスから離れるルナ。


二の轍は踏まない。彼はえらかった。




 スピニクスの牙や爪のオーラが消え、ズシーン…と地に伏した…。


守り神が再び眠りについたことを確認し、ルナは体全体でガッツポーズした。


「ぃよっし!!勝ったぁ…!!」

腕と脇腹がちょっと痛かった。


「んやりましたね!ルナくん、カッッコいいです〜♪」


「いや!マホも、ベルさんやギルトも、

勿論マナも…頑張ったからだよ!

なんと言ってもマナ、マホ、あの土壇場で新しい武器を見つけてくるなんて凄いよ…!」


「妾たちもびっくりしたのー!ギルト様のおかげだね〜♪」


「「おう感謝しろ?なんでも言うこと聞け?」」


「妾たちのは偶然みたいなもんだけど、ルナのデュアルクロスはほんとにスゴかったね!

長モノも使えるんだ?けっこう振り回す姿かっこよかったよ!」


「はは…修行中、師匠によく言われたんだ…。“まず獲物を奪え!奪ったあと無用の長物と化すなちゃんと使えるようになれ!”てね。

デュアルクロスもそこから着想を得てたり…。」


「ルナがんばってたんだね…

妾まえヒドイこと言ったよね…?ごめん。。」


「そんな…あれも励みになったんだよ?ありがとう。

とにかくマナが無事で良かった…。」


「最終的にはいっつもルナが一番重傷だね(笑)

おんぶしたげよっか?♪」


「だ、だいじょぶだよっ!!」



 ウイニングトークに花が咲く敵本拠地。

戦いはついに終結した。


筈である


to be continued


古代遺産手にした時、二人が精神世界に入ってきっつい相手と闘うってネタもアリかも。

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