冒険4 (抽象的な)魔法の使い方とハンター登録
ギルドに向かう途中ーーーーー
「「歩くのちょ〜〜〜〜〜疲れるんですけど!」」
佳恩と海が言う。
「え、瞬間移動使えばいいじゃん?」
晶がそいえば何で使ってないの?と提案する。
「「あ」」
「え、もしかして忘れてた?」
「「すっかり…」」
「じゃあ、瞬間移動するよ!」
気を取り直して海が言う。
「「おーー!」」
「……」
意気込み黙り込む。
「海?どうしたの?」
「やり方が分かんない」
「あ、ごっめーん☆教えるの忘れてた」
晶が、テヘッ☆と自分の頭を軽く叩く。
「えっとね、自分をどうにかしたい時は、一人称を『我』にして、何をどうしたいかを叫べばいい。唱えるんだけどね。叫びたくないなら言うだけでも、ぶつぶつ小声で言うだけでもいいよ。
佳恩のやつみたいに、氷とかを出す時は、技名を言えばそれが出てくるよ。自分の出したいところにね」
「「へー」」
「じゃあはい!海、やってみて!」
佳恩が海を急かす。
「わかった、えーっと、呪文…」
「あー最初は簡単に『我ら3人をギルドへ!』とか言っとけばいいよ」
晶がアドバイスする。
晶自体そこまで魔法について理解していない。
この世界の者たちが勝手に呪文を作り、呪文が必要になってしまっただけのこと。1500年程前は、呪文なんてなかった。
佳恩と海が元いた世界のように、腕を使って何かを掴むのと同じように魔法を使い、足を使って地面を蹴って走るのと同じように魔法を使った。
「へー。じゃあ、
『我ら3人をギルドへ!』」
パン!
何かが弾けるような音がし、一瞬で景色が変わる。
「おい!これどうだ?…ん?」
「あらー!これなんかもいいんじゃない?…って、え?」
ギルドにいる人たちの会話がピタリと止まり、全員の視線が3人に集まる。
「お、お前ら、いつ、どうやってここに来た?」
「あ、あなた達、いつ、どうやってここに来たの?」
「え?今ですけど?」
佳恩が何か?とぽけーとした顔で答える。
「「どうやって!?」」
「え、どうやってって…」
「だって今、ドアが開かなかったじゃない!ドアを開けなきゃここには入れないでしょ!」
「え、だから、あの、その、ま、魔法で…」
「はあ!?そんな魔法があるわけ…もういいわ。魔法でもなんでもいいわよ。急に話しかけてごめんなさいね」
「はぁ……」
佳恩は、
(なんだったんだろ、あの人。なんか、嵐みたいな人だったな……)
などと思っていた。
「ハンター登録しようか」
晶が、ギルド嬢のいるカウンターを指差す。
カウンターの上に『ハンター登録受付』と書かれた小さな看板が置いてある。
「「はーい!」」
元気に返事をし、ギルド嬢の元へとかけていった。
「すみませーん。あの、ハンター登録したいんですけど…」
「はい、ハンター登録ですね。3人でよろしいですか?お名前は?」
「晶と」
「海と」
「佳恩でーす!」
「晶さん、海さん、佳恩さんですね。何歳ですか?」
「「14歳です!」」
「…?」
「「あ、晶も14歳です!」」
慌てて付け足すと、
「私、14歳じゃなくて…」
晶が2人に耳打ちする。
「い、いいのいいの!気にしない気にしない!」
「か、佳恩ナイスフォロー……」
ギルド嬢はなんで焦っているのかわからないので、ポカンとしていた。
「3人とも魔法使いでいいですか?」
「「魔法使い以外には何があるんですか?」」
海と佳恩の質問に、晶が答える。
「魔法使い以外に、剣士、銃士、弓士があるよ。」
「へ〜。じゃあ私、魔銃使いになるっ!」
「「「魔獣??」」」
「魔獣じゃなくて、魔法の魔に、銃士の銃!」
「「「え、両方…(ですか)?」」」
「うん!銃撃ってみたかったんだよね〜」
「え、銃、撃った事ないんですか?」
ギルド嬢が驚きながら聞く。
「もちろん!お姉さんはあるんですか?」
「ありますよ!それと、私の名前は里利 なぎさです。18歳です。4歳しか違わないので、なぎさって呼んでくださいね。」
「色々大人ですけどっ…!」
佳恩の視線は、なぎさの首から下、腹より上にあった。
「佳恩、そのクセいい加減直しなよ」
「うっ」
普通、セリフが逆だと思うが。
(クセなの!?」
「晶、声に出てるよ…?」
(佳恩の後ろに青い炎が見える……)
「ごめんね…」
苦笑いしながら言う。
海が、そういえば、と
「なぎささんは、なんで銃撃った事があるんですか?」
と聞く。
「みんな撃った事あると思いますよ。この国は、魔獣が出たり、盗賊なんかに襲われたりもしますから、護身用に銃を渡されて、正確に撃てるように訓練するんですよ。
ま、それは置いといて、3人をC級ハンターとしてハンター登録しますね」
「「「はい!」」」
「それと…佳恩ちゃんは本当に魔銃使いでいいの?」
「はい!もちろん!」
元気に、とびっきりの笑顔で返事を返した。
首から下、腹より上っていうのは・・・まあ、あそこの事ですね。
佳恩は控えめなんですよね。