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フリーズワープ!  作者: 絲璃 露悕
3/15

冒険3 得意魔法と神様の素顔

神様がゆっくりと口を開き始める。


((ゴクリ…))


2人は神様をジッと見つめる。


〔いいよ!〕


ズコッ


今の間はなんだったんだと、2人は損した気分なった。


〔氷魔法ってなんか面白いし!〕

((何だそりゃ…))


2人は微妙な顔をしながら思った。


「海君は?っていうか海って呼んでいい?佳恩ちゃんも佳恩って呼んでいい?」


君、ちゃん、つけるのめんどくさい!っと神様は地味にひどい。


「「もちろん!」」

「で、海は得意魔法何にするの?」


佳恩が聞く。


「う〜ん、俺は……あ」


海は何か思いついた様だった。


「ん、どした?海」


佳恩が聞く。


「瞬間移動してみたいなって」


『瞬間移動』という言葉に佳恩が目を光らせる。


「でも、さすがに瞬間移動は無理でしょ?」


海が神様に聞く。


〔え、いや、出来ると思うよ?〕

「「ええええええぇぇぇ‼︎⁇」」

〔神の力なめんなよ!〕


ビシィ!と決め台詞らしく言う。


〔じゃあ、ちょっとやってみるから2人共動かないで目つぶって〕


2人はスッと目をつぶる。すると、


パアアアアァァァ


辺りが光に包まれる。

と思うと同時に元通りになる。

海は体がふわっとかるくなった様な気がし、佳恩は体が一瞬すごく冷たくなった様な気がした。背筋が自然にピンと伸び、ビリビリと何かの力、言うなれば神の力を感じる。


〔どう?力みなぎってきた?〕

((これ、力みなぎってきたって事なのか?))

「「うん、多分…?」」


2人が疑問に思っていると、


〔ねえ、これからどうするつもりなの?〕


神様が質問する。それに佳恩が答える。


「うーん、さっき神様ハンターって言ってたじゃん?ハンターなっとけば安心かなぁーって思」

〔……て〕

「「ん?なに?」」

〔僕も!一緒に冒険させて!〕

「「えええぇぇぇ!」」

〔あ、ダメ…?〕


神様の声色がしゅん…と下がる。


「「いや、そうじゃなくて」」

((神様って冒険していいのか?))


2人の頭に同じ疑問が浮かび上がる。


〔やっったー!〕


神様が弾んだ声で言う。


〔ちょっと待ってて。今そっち行くから!〕


すると空から1つの光がふってきた。その光は2人の目の前、胸元辺りでピタッと止まった。

佳恩が光をツンと人差し指でつつくと、光が膨らみ、弾け、光の中から人が出てきた。その人は、とても整った顔をしていた。2人と同じくらいの身長、年齢だ。


((誰だろう?もしかして神様?いやいやっ、ないない))

「やっほー神だよっ!」

「「え、まじで神様?」」

「まじだよー!」

「「なんか…カッコ可愛いんだけど…!顔…」」

「えへぇ〜〜嬉しいなぁ」


神様が照れながら言う。


「「あのさぁ、神様の事なんて呼べばいいの?」」


これから冒険するのに、神様神様呼ぶわけにはいかないだろう。


「え?ああ、う〜ん偽名ねぇ…う〜ん僕って男なのか女なのか分かんないんだよね。」

((名前、教えてくれないのかな。それとも、名前がないとか…?))


名前をスッと名乗らないというのは、些か疑問に思える。


「じゃあ男も女もある名前にしようよ!」


まぁなんでもいいやー、という思考になった佳恩が提案する。


「あ、いいね!そうしよ。う〜ん、晶にする!」

「「あきら?」」

「うん!男も女もいるでしょ!」

「じゃあ、晶って呼ぶね!」


佳恩が言う。


「いいよいいよ!」

「あ、じゃあ俺も晶って呼ぶよ!」

「いいよいいよ!

よし、じゃあハンター登録しに行こう!」

「「オー!!」」

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