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今回、短くなってしまいすみません。他のシリーズと帳尻を合わせるために少し切り刻んで投稿させていただきます。
流石県内有数のターミナル駅、今日もいつものように人でごった返している。
しかしいつものような通勤通学者や買い物を楽しむ客は一人もおらず、皆大きな荷物を持ってどこかに帰省するような格好をしていた。何かから逃げようとしている人はいないが、人々の切羽詰まった表情を見ていると、思わず自分たちにも緊張が走ってしまう。
気が休まる場所を探して、上を見上げた。
ー度重なる地震の影響で耐震基準を満たしている建物もどんどんと倒壊し始めています。
こちらは新宿の雑居ビルですが、建物全体が大きく道路側に傾いてしまっています。すでに中にいた人は避難したようですが、倒れるのも時間の問題かと思われます。新宿ではつい先ほど避難勧告を出し、避難する人が増えてきているようですが、その多くがどこに行くべきかと路頭に迷っている様子が伺えます。
都内の他の地域でも避難勧告が出され、多くの人が近くの避難場所に移動している様子が見られます。ほとんどの人は大きなリュックひとつを持っていますが、中には大きな荷物を持ってゆっくりと移動している人も見られます。
都心の上空からの映像です。避難場所に続々と人が集まっていくのが見られます。しかし避難場所に収容できる人数は限られていて、その人数を超えると他の避難場所への移動を余儀なくされます。そしてこちらの避難場所ではすでに最大収容人数を超えており、職員がこの他の避難場所に行くよう呼びかけています。このような状況の避難場所はいくつもあり、いずれも職員が対応に追われています。
こちらは関東と甲信越を結ぶ高速道路です。下り方面で非常に長い渋滞が起こっています。また一般道でも倒木などで道が塞がれ、通行止めとなったり、救急車や消防車優先の道があるなどして、多くの場所で渋滞が起こり、いまだ避難できずにいる人が数多く見られます。
都市部を走る電車は通常のダイヤで運行していますが、下り方面の電車は非常に混雑していると思われ、遅れが出ています。新幹線ではすでに地方へ向かう電車は指定席、自由席共に満員で入り口付近まで人が溢れている様子が見えます。
倒木などで道が塞がれ、孤立した世帯もあるようですが、いずれもすでに避難を終えているとの情報が入ってきてます。政府は避難する際は最低限の荷物を持ち、徒歩で行くことを推奨しているとのことです。また、事前にこれから行く避難場所の混み具合を確認し、出発する前には必ず家のブレーカーを落としてから避難してくるようにとのことです。引き続き最新のニュースをお伝えしてまいりますー
「さて、どうするか?」
「とりあえず、親に聞く?」
芽衣が自分のスマホを取り出した。
「そうだな。もう俺たちだけで解決できる問題じゃないからな。他の人と一緒に行動した方が安心だ」
二人はそう言って歩き始めた。二人の去った後で新しいニュースが飛び込んできた。
ー続いて明日の天気予報です。午前中から全国的に雨雲がかかり、特に関東甲信越から東北地方にかけて大きな積乱雲が発生し、大雨になる模様です。近くに避難される方は河川の氾濫に注意してください…ー
みなさん、ご無沙汰しております。2021年ももう直ぐ終わりですね。ようやく私の方でも学校の一学期目が終わり、ほんの数週間ですが、羽を伸ばせる時がやってきました。年末や元旦、特に予定もないので引き続き自己満足(物書き)に更けようと思います。とは言ってもってもほんの二週間しかないので、新しい作品を書くことはしませんが、エッセイの方をストックしておきたいと思います。ではみなさん良いお年を。