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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界アシュリア物語

冒険者ギルドの噂話

作者: kaenn

久しぶりのリハビリ作品ですので誤字脱字あったらごめんなさいm(_ _)m



ここは剣と魔法が栄えている異世界アシュリア


その中でもかつてはアルメリア帝国は大帝国として栄えていたが


長い歴史の中で広大な大陸の支配地域を徐々に分割し


現在は


ラドクリフ聖王国


イスリギ連合王国


アルメリア帝国


ザラハッド辺境国


の4カ国が大陸の大多数の土地を治めている


この4カ国は目指す目的が大きく違う事もあり戦いになる事はあったが殆どが国境線での小競り合いで大きな戦争まで発展する事は無かった。


それはさておき、このお話はその中のアルメリア帝国内の1都市アメリアの街のギルドの話




今日、日差しが照りつける陽気に軽く汗ばんだ冒険者の中年男はパーティーメンバー達と4人で"噂"の冒険者ギルドに辿り着いた。


「コレが噂に聞く綺麗なネーチャンがギルマスやってるギルドか?」


「えっ?見た事ない魔道具売ってる不思議な店じゃ無かったっけ?」


「ばーか、それはイスリギの魔女の話だろ?ここは長期保存可能な美味いものが買えるんだろ?」


「他にも色々な噂を聞きますけど…正直言って此処が一番現実的な噂ですよね?……だって他はいつどこに現れるかわからない伝説の武器や道具を売っている店やら、災害級モンスターを倒せる魔造機械神像(マキナゴーレム)…人の運命を記した本を売る店…他にも、魔力を使わずに遠くの敵を倒せる武器を売る店…でしたっけ?」


4人は旅をしながら稼いで行くタイプの冒険者で、今日は噂を頼りに1番近いアルメリア帝国のギルドへやってきていたのだった。


「取り敢えず…さっき倒したガイアドラゴンの討伐クエストの完了報告でもしてから酒でも飲むか?」


賛成!との声を聞いたリーダーの中年冒険者は、Aランククエストのランドドラゴン討伐部位の角をアイテムボックスから出しながら店に入っていった。



……がやがや…がや…


「おぉっ?結構賑わっているな?受付は………あそこか!取り敢えず先に報告してくんぜ!」


「じゃあ席取っときますね〜、リーダー酒は?」


「ランドドラゴンなんて大物狩ったんだアレだろ?」


「そうですね、少し高いですが…龍殺でも頼みましょうか。」


主要な街から外れている街にしては賑わっているギルドを見回したリーダーは手続きのためカウンターに向かいそれ以外のメンバーは併設されている酒場の席を取りに行った。



「次の方〜どうぞ〜。」


「おう!…えっ?……」


カウンターに並んでいたリーダーが自分の番だと威勢よく返事をして受付を見るとそこにはかなり綺麗な女性が座っていた…………眼が死んでいたが……


「…………何かしら?私の顔に何か変な物でもついているかしら?」


「い、いや!何でもねぇ!……そうだ!クエストの完了報告を頼む!」


女性からただならぬオーラを感じたリーダーは急いでアイテムボックスからランドドラゴンの角をカウンターのテーブルに置く


「へぇ……お兄さんなかなかやるね〜コレドラゴンでしょ?ふーん……ハイ、オッケーよ〜コレが報酬ね〜」


「え?…はっ?ね、姐さん…早くねぇか?だって俺今見せたばっか……」


「あれ〜、違ったかしら〜?確か王都からのドラゴン系の依頼だと…報酬はコレじゃ無かったかしら?」


「いや!良いんだけどよ、持ち込んだ部位の鑑定とかはしなくて良いのかよ!」


確かに金額も合っているが持ち込んだ部位を一瞥しただけで迷わず出してきた女性に驚き確認する

他のギルドでは少なくとも3日ほど待たされるのが普通だったから……


「大丈夫よ〜、スキャ…じゃ無かった、鑑定したから〜」


そんな心配を物ともせずに軽く言う女性に、


「か、かかか、鑑定?!嘘だろ!そんなの持ってたら宮仕で左団扇じゃねぇか!!」


「あーー、そんな勧誘来てたわね〜、でも私酒場の主人やってるほーが楽だし〜……」



国に一人いるかいないかの鑑定スキル持ちと言う女性が普通ではないと判断したリーダーは話を切り上げて、パーティーメンバーが待つテーブルに座った。


「リーダー遅かったね?何?やっぱり疑われた?」


「仕方ねぇよな!何たって俺たちはAランクの亜龍さえ倒しちまう英雄だからな!」


「まぁ…蓄えがありますし此処から出せば足りるでしょう。」


「いや、もう貰った…」


そう言うとリーダーは金貨の詰まった袋をテーブルに置く


「「「へっ?」」」


パーティーメンバーの3人は同じポカンとした表情をした





酒が入って酔いどれ気分でウキウキしていたこの4人の冒険者達は何やら表が騒がしくなって店の中に人が殆ど居なくなった事に気が付いた。


「あれー?何か人居なくない?」


「おっ?やっと気づいたか?さっき何か受付の姐さんが男何人か引き連れて表に出たんだよ、そしたら酒場にいた人達がみんなついて行ったのさ。」


「マジかっ!面白そうだな、ちょいと俺らも見に行こうぜ!」


「そうですね…まぁお祭りみたいな物でしょうし…」


彼等が酒場から出ると其処には……



「「「「ガイアドラゴンだとぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」


討伐難易度Sランク……ランドドラゴンが100年の時を経て生き残った個体が進化するとされている災害級大型モンスターがおり、酔いなど一瞬にして覚め青ざめていた。


「は、早く避難を!」


「で、でも、なんかみんな楽しそうじゃない?」


と、冒険者たちが騒いでいると盛り上がっている野次馬の1人が、


「兄さん達見ない顔だが旅の人かい?」


「そうだよ!今日来たばっかでこんな化け物似合うとは思わんかった!取り敢えず避難を!……って?」


「「「「「「「「わぁぁーーー!!!」」」」」」」」


街に迫り来るガイアドラゴンを見たこともない巨大な人型ゴーレムがコレも見た事の無い巨大な刀剣で斬りつける

住民はスポーツを観戦するかの如く盛り上がり人によっては酒を煽り、つまみをむしりながら応援していた


街のすぐそばで戦うゴーレムとドラゴンに放心しているといつの間に戦闘が終わりゴーレムから人が1人…いや、2人降りてきた


「あら〜?皆また観てたの〜?も〜暇なんだから…あっ!蒼ちゃん〜ギルド本部と王国軍への報・告・書!よろしく〜。」


「マスター……はぁ…了解です……ふぅ、こんな事なら使い魔化なんかしなくてAIのままが良かったです……。」


降りてきた先程のギルドの女性は死んだハイライトの無い眼のまま軽い感じで降りてきた

続けて降りてきた蒼髪の幼女はその言葉を聞いて呆れたようにため息を吐いたのだった。

思いつきの単発ですのであしからず


思いつき次第また書くかもしれませんが……

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