後日譚猫20 お父さんは始祖
投稿が遅れてしまい申し訳ありません
20
軽い。
まず、そう思った。
背負ったおじいちゃんはあまりに軽くて、とても卓越した武人なんて感じられない。
八十という年月を生きてきた老人なのだと実感する。それだけで涙が零れそうになって、父親として娘に弱いところは見せられないと強がった。
この細い腕でどれだけ僕たちの事を守ってきてくれたのか。
今までの苦労を思うと、ゆっくり休んでほしい。
「紛らわしいよ、おじいちゃん……」
「ぐうううぅぅぅぅ、シズぅぅぅぅ、そりゃあ、食っちゃいかんぞおぅ」
わりと盛大にいびきをかいて、寝言を漏らすおじいちゃん。
まあ、わずか数日で王国中の都市を回り、闇組織を根こそぎ潰してきたのだから、そりゃあ疲れもするだろう。
僕が呼びかけても起きないのだから、相当だ。
こうしてルミネス家まで歩いている最中もまるで起きる気配がない。
助けてもらったことも考えれば、とても文句なんて言えないんだけど、あれはタイミングとかが最悪過ぎる。
いや、本気で泣きそうになったから。
もう、本当に勘弁してほしい。
危うく、駆けつけた騎士団の前で情けない姿を曝すところだった。
取り繕って彼らに後の処理を任せて、今は休ませてもらいたい。
本当に疲れたよ。
と、頭上に影が差した。
「シズ」「お父さん!」「おとさん!」「とうちゃ!」
大通りを歩いていると屋根の上から猫耳たちが飛び降りてくる。
って、抱きついてきても受け止められないよ!?
まさか、背負っているおじいちゃんを落とすわけにいかないでしょ。
「ん」「にゃあ」「にゃ」「な」
「ぬぐうっ!?」
絶妙なバランスうううううっ!
差し出した片腕に収まるリエナ。左右の肩にソレイユとルナで、頭にステラ。いくら基本、軽いって言っても、腰! 首! 砕けるよ!? ぎっくりデビューしちゃうよ!?
それでも意地で落とさない辺り、我ながら『心象命果』の効果も納得だった。
「……そっちは大丈夫だった?」
「ん。ルネが先に帰ってて、って」
「あー。そうだね。あまり表立つと騒ぎになるし」
僕が色々と切り札を使ったせいで、今更な気もするけど。
興奮した民衆の中から怪我人が出ても困る。
それにしても、
「それ、気に入ったの?」
「「「ん!」」」
娘たちは相変わらず仮面とかつらをつけたままだ。
今後も猫耳戦隊が活躍するかもしれないな。
どうせならルネに三色のレオタードでも用意してもらおうか。同じ猫だし。三姉妹だし。
「でも、僕との約束を破ったのは、後でお説教ね?」
「「「……ん」」」
小さくなる子猫たち。
いや、助けられた面もあるから、頭ごなしに叱るつもりはないけどね。それでも親としては言わないといけないだろう。
あー、お父さん嫌いとか言われたら立ち直れるかなあ。子供たちを叱るたびに不安になる。
さすがに、この状態では歩けない。心情的にはテンションマックスでも、体力的にも限界なんだ。
率先して降りたリエナが子供たちを引き受けてくれた。
そこでようやく背中のおじいちゃんに気づいたのか、子供たちが飛び跳ね始める。
「じいちゃんだ!」
「じいちゃ!」
「おじいちゃん! ……寝てるの?」
「疲れてるみたいだから、休ませてあげてね? しー、できる?」
おじいちゃんを抱え直しながら頼むと、娘たちは人差し指を口の前に立てて、こくこくと頷いた。
歩きながらお互いにしー、しーとやり合っている。いや、足音まで殺さなくてもいいんだけど、この子たち本当に才能の塊だよなあ。
「シズ、大丈夫?」
「あー。うん。ちょっと疲れた。後で慰めて」
ミシェルとのやり取りとか、今後の事とか、なくした一年分の寿命とか。
ああ。僕があとどれだけ生きられるかなんて誰にもわからないけど、この確実になくなってしまった一年の事を最期に惜しむような生き方だけはできないな。
やり残しがあると、このミスを思い出して後悔してしまう。
そう考えると、今後の人生に張りができたとも思えた。いや、強がりだけど。
「ん。いっぱい慰める。任せて」
「いや、そんなやる気いっぱいだと不安になってくるんだけど、うん。任せた」
ピンと立ったしっぽをびゅんびゅん振るリエナさん。
僕は苦笑いしながら、家族と連れ立って仲間たちの元へ戻るのだった。
騒動から三日。
ルミネス邸から王宮に居を移して、色々と報告を聞いた。
離れの一室のソファに身を沈めて、王様から教えてもらう。
「本当に『日影の底』は壊滅したんですね」
「はい。今度こそ、間違いなく」
かつて、討ち漏らした結果が今回の騒動の発端になったのだ、とおじいちゃんたちが徹底したのだろう。
組織の末端まで、本当に根こそぎ。
ミシェルの口ぶりからすると、組織を総動員で動かして、それを叩き潰される事も計算の内だったみたいだったから、残党の心配は薄そうだ。
「まあ、今後も別の組織が生まれたりすんでしょうけど」
「はい。つきましては、先日お話のあった諜報に特化した部隊の創設を早々に。当面、騎士団と軍からそういった面に長じた者を集めようかと」
「お願いします。僕も妖精族に頼んでみます。彼らは感知に関してはずば抜けてますし」
「お手間を取らせてしまい、申し訳ありません」
先日の反省を活かして、僕は王様と共同で諜報部隊を創設する運びになった。
僕個人の伝手だと、どうしても火力に特化した人間ばかりになってしまう。
いずれ、学び舎の卒業生の中からも選抜されるかもしれないけど、それまでは現状の人員で賄うしかない。
「学長先生の方はルネが引き継ぐみたいですね」
「王としては、一個人の権限が大きすぎる気もしますが」
「いいんですよ。あちらはあちら。こちらはこちら。公権力に協力的でない人とも繋がりがあるみたいですから。お互いが補い合うと思えば」
扱う人間は慎重に選ばないといけないけど、ルネなら間違いない。
ルネには負担を強いてしまって申し訳ないけど。学長先生からのご指名で、本人も了承しているのだから、僕としてはフォローするだけだ。
「承知いたしました。続いて『心象賛歌』の対処について」
資料に目を落とす。
あの王都に撒かれた『心象賛歌』がほとんどが混ざり物というのは本当だった。
対処が間に合わずに吸引してしまった人もかなりの数だったけど、おかげで聞いていたような体が自壊するなんて被害はなかった。
それでも精神が不安定になったり、禁断症状はあるので、あくまで不幸中の幸い、でしかない。
「樹妖精の協力者の研究成果で、中和する薬が完成しました、というのはもうご存知ですね」
「ええ。良かったです」
リラとミラが頑張ってくれた。
ほんの数日で完成してくれるとは。やはり、メリスに出し抜かれた責任を感じていたのだろうか。
気絶から目を覚ましたメリスは、口内に隠していた『心象賛歌』を接種して、連行中に大暴れしたらしい。不意打ちだった点と、あの種族特性の出力を思えば、無理もないと思うけどね。
二人は今朝まで寝る間も惜しんで研究に没頭していた。
まあ、それでも薬が短期間で完成した最大の要因は、製作者から情報を聞き出せたからだろうけど。
「メリスは、どうですか?」
「変わりません。麻薬について尋ねれば答えはするのですが、それ以外はずっと独り言を繰り返すだけのようで」
見下していた他種族に利用された事と、そこまでして執着した究極の『心象命果』の結末が受け入れられなかったらしい。
自身の研究成果である『心象命果』と『心象賛歌』についてはベラベラとしゃべるものの、それ以外は意味不明の単語を羅列するだけだとか。
或いは服用した『心象賛歌』の副作用なのかもしれない。自ら生み出した麻薬で、自ら壊れてしまうとは皮肉な結果だった。
「現在、薬は量産中ですので、その期間中に被害者へ手配の準備をしております」
「ああ。その、予算は?」
「『日影の底』から接収したものを充てますので問題ありません」
そっか。
それならよかった。
薬を飲んだからって、すぐに完治はいかないだろうし、失ったものが戻るわけじゃないだろうけど、この事件の傷跡が少しでも癒えるなら越した事はない。
中には自ら望んで手を出した人間もいるけど、この機会に立ち直ってもらいたいものだ。
「それで、その……」
「僕の事、ですよね」
いくら青髪さんコスだったとはいえ、魔力凝縮に、崩壊魔法に、見た事もないような異質な異界原書の力、更に執拗に繰り返したミシェルの発言のせいで、僕の正体が露見してしまった。
おかげで今、王都はひとつの話題で持ちきりだった。
十年前の大戦で死んだはずの第八始祖シズの生還。
謎の青年『青髪さん』の正体は始祖様だった。
闇組織の魔の手から始祖様が我々を救ってくださった。
案の定だった。
おかげで、ルミネス邸を辞す事になった。
屋敷まで僕の存在を確かめようと多くの人々が押し寄せたからだ。
平民は検問を受けないと貴族街に入れないのに、連日多くの人が手間を惜しまず貴族街までやってきた。
幸い、軍のトップであるルミネス家には軍人が常駐していたおかげで強行突破される事態は防げたものの、迷惑をかけすぎるので王宮に移動したのだ。
さすがに王宮まで押しかけては来ないみたいだけど、今度は貴族どもが来て大変だった。
幸い、僕がどういう性格なのかは知られているので、袖の下を、奴隷を、みたいな論外なのから、うちの娘を娶ってほしい、みたいな誘いの類もない。
ただ、純粋に尊敬していますやら、大戦で助けられました、みたいな感謝を伝えてくるのをぞんざいに扱えず、困り果てる事態に。
王様が王宮の離れを立ち入り禁止にしてくれたので、今はなんとかなっている。
でも、遠くから離れの様子を見る人が絶えないのだ。
そのせいか、政務が滞ってしまう部門まであるのだとか。
なもんで、配下は仕事を溜めるわ、色々と不満を溜めるわで、王様が苦労しているようだ。
「まあ、休みは十分もらいましたしね」
「では」
「はい。第八始祖シズの復活、という事で。でも、表立つ気はありませんから。そういうの困る人もいるでしょ?」
僕がスレイア王国のポストを得たりすると、国の内外で問題になりそうだ。
だから、あくまで生存を公表し、どこかに旅立ったという形にしてもらう。
でも、お前ら見てるからな、とはアピールしておこう。
僕がいると知れば、馬鹿な考えを持つ貴族もおとなしくなるだろうし。
「えっと、謁見とか必要ですかね?」
「ご足労をおかけしますが、後は民にもお姿をお見せしない事には納得を得られないでしょう」
じゃあ、パレードかなあ。嫌だなあ。
ラクヒエ村に色んな人が押しかけてきたらどうしよう? いや、あそこは『雷帝』結界が常時展開しているから、馬鹿な真似をする人間はいないだろうけど。
そうだ。僕は普段、ラクヒエ村にはいないという事で話を広めてもらうか。嘘じゃないし。魔人村にいるんだし。
「じゃあ、すいませんが準備をお願いします」
「はい……」
資料を手に王様が部屋を出ていく。
煤けたような背中から哀愁が漂っていた。
睡眠時間、またなくなるんだろうなあ。普段の激務に加えて、事件の後処理、新部隊の設立、始祖の情報操作だもんね。
濃くなった目の下の隈に想いを馳せていると、視界の端に猫耳が三つ見えた。
王様が出ていった扉が半開きになっていて、その隙間から縦に三つ並んでいる。
「ソレイユ、ルナ、ステラ、どうしたの? 入っておいで?」
呼びかけると、ひょこりと覗き込んでくる。
でも、それだけでいつもみたいに飛びついて来てくれない。
どうも初めて煌びやかな王宮に連れてこられて驚いていたのに加えて、色んな人に傅かれる僕に驚いてしまったみたいなのだ。
借りてきた猫、そのままみたいな反応に苦笑するしかない。
「大丈夫だよー、他の人いないよー」
「何をしておるんじゃ?」
猫なで声を出しているところをおじいちゃんにまで目撃されてしまう。
身内はいえ恥ずかしい。
しかも、子猫たちはおじいちゃんに抱きついていってしまった。ぐぬう。またNTRか。まさか、僕にこんな属性があるなんて。
「こらこら、そんなにしがみつくと動けんよ。ひいじいちゃん、もう歳なんだからの」
などといいつつもしっかりした足取りで子猫たちを抱えてやってくるおじいちゃん。
とはいえ、体力的につらいのは本当だったのか、大儀そうにソファに身を沈めた。
「シズ、少しいいかの」
「うん。具合はもう大丈夫なの?」
「昔のように、とはいかんがの」
技と魔法のキレは変わらなくても、肉体的な衰えは隠せない。
おじいちゃんのそんな姿を見ると、何とも言えない気持ちになる。
「そんな顔をせんでくれよ。儂はまだまだ現役だよ」
「そうだね」
まあ、衰えたと言っても騎士団長とかより強いだろうけど。
「儂は一足先に村に帰ろうと思っての」
「え? 一緒に戻ろうよ」
「ありがたい申し出だがの、あまり集まると騒ぎが大きくなるだろう? これ以上、陛下にご心労おかけするのは申し訳ない」
ああ。確かに。
僕にリエナに加えて、おじいちゃんまでとなると収拾がつかなくなってしまう。
僕も大概だけど、おじいちゃんも過去の功績の積み重ねがあるので、人気はとんでもないのだ。
「家族水入らず、ゆっくりするといい」
「了解。気を付けてね?」
「途中までは騎士が何人か同行してくれるようじゃから心配いらんよ」
なんでも、騎士団時代の教え子などが申し出てくれたそうな。
ちょっとした同窓会なのかもしれない。
「での、その前にシズに頼みがあっての」
「頼み? なに?」
珍しいおじいちゃんからの要請だ。全力で応えるよ。王様が必要なら近くにいるだろうし、すぐ呼んでこようか?
「ソレイユに魔法を教えたいんじゃ」
「え? いや、それは……」
既にいくつかの魔法を覚えていて、独自で極大魔法まで開発してしまっているソレイユ。
とはいえ、まだ本格的な指導はしていない。学園入学基準の十二歳になったら教えようと思っていたからだ。
本人が希望するなら学び舎でなく、学園に入学してもいい。案外、ルネに憬れているソレイユは、学園の可能性が高い気もする。
あ、学院だけは絶対に駄目だからね。あそこに行くと変態がいるし、脳筋になるから。しばらく、変態は沢山だ。いや、しばらくじゃない。変態なんていらない。
「ソレイユには才がある」
きょとんと僕とおじいちゃんを交互に見つめるソレイユ。
前述したとおり、才能というか直感というか、その点に関してソレイユのそれは、僕は元より家族の誰よりも高いだろう。
おそらく、おじいちゃんの才能さえ上回っている。
「それを正しく伸ばせるのは儂しかおらんと思っての」
これは魔法の技能だけの話じゃない。
過去、その類稀な才覚のために多く苦労をしたというおじいちゃん。
そういう面での話も含まれている。
「できるなら、もう少し大きくなるまで待ってやりたいがの。儂も色々とガタが来ておる。教えられるうちに教えてやりたい」
やめてよ、そういうの。泣きそうになるだろ。
けど、現実なのだ。背負った時の体の軽さを思い出して、しばし瞑目。
おじいちゃんの隣に座っていたソレイユと目を合わせる。いや、皆どうしてそっちに座ってるの? お父さんの方、広いよ?
いや、今気にする事じゃない。
「ソレイユはどうしたい?」
「……ん。やる!」
即答じゃない辺り、幼いなりに何か考えているようだ。
「どうして、そう思ったの?」
「魔法、すごいし、おもしろいし、それに、お父さんみたいに、色んな人、喜んでくれるし、それと、この前、ちゃんとできなかった」
猫耳部隊が活躍した時、強化の付与魔法をかけていたけど、あの後はあまりできる事がなかったようだ。
もちろん、強化の恩恵は重要だったし、子供が責任に感じる事なんてひとつもない。
だけど、長女として、お姉ちゃんとして、下の子たちを守りたかったのだろう。
「そっか。ソレイユが思っているより大変だと思うけど、続けられる?」
「ん。頑張る!」
本人が望んでいて、正しい目的を持っていて、指導者が望みえる最高峰となれば止める謂れはない。
例え、父親だとしても、だ。
姿勢を正して、深く頭を下げる。こういうのは親しい仲にも礼儀あり。
「おじいちゃん、ソレイユをよろしくお願いします」
「うむ。責任を持って指導しよう。なに、儂のところに来るのは三日に一度で構わんよ」
あー、おじいちゃんに一日預けるだけでこの寂しさ。
この先、子供が家を出ていく事になったら耐えられるだろうか。
いつか、お義父さんが荒れていたのを思い出して、納得してしまった。
うわあ、恋人連れてきたら絶対に殴るぞ、僕。手加減抜きで。
「では、儂は帰るとするよ」
「急だね」
「グラシエン様や他の連中を置いていってしまったからの。先触れは出したが、ついでよ。皆も引退して自由な身だし、ちいっと集ろうと思ってな」
闇組織を根絶できるメンバーによる同窓会……。
おじいちゃんに同行する騎士たちが可愛がられたりしない事を祈ろう。
さて、おじいちゃんは挨拶に出てしまい、離れには僕と子供たちだけ。
ちなみに、レギウスとタロウは、疲れ切ったリラとミラのコンビに拉致されてしまった。リエナとクレアが追いかけているので、大丈夫だろうけど。
対面のソファに座った子供たちはチラチラと僕を見つめては、何事か耳打ちしている。
あれ? 僕に秘密のお話? 元ボッチだから、そういうの結構ダメージ大きいよ?
「お父さん?」
「うん、どうしたの?」
一人で勝手に追い詰められていると、三人を代表してソレイユが話しかけてきた。
思いの外、真剣な様子に背筋を伸ばす。
「始祖ってなあに?」
「お父さん、シソサマなの?」
「おまんじゅう?」
あー、そりゃあ聞こえてるよね。
耳がいいんだし。色んな人が『始祖様、始祖様』騒いでるんだし。
でも、ステラ? お父さん、おまんじゅうじゃないぞ?
おまんじゅうはお前たちだーと抱きしめにいきたいところだけど、誤魔化すつもりはない。
いつかは話そうとは思っていたのだし、これもいい機会か。
「そうだね。じゃあ、お父さんの昔話をしようか」
「「「ん」」」
きっと長い話になる。
そうして、数時間にも及ぶお話は、途中で何故かボロボロの格好で戻ってきた五人の女性陣も交えて、夜まで続くのだった。
おじいちゃん
「死亡フラグ? そりゃあ、折るためにあるんじゃよ」




