No.3 俺の心はそう簡単には持ち上がりません。
なぜでしょう。リハビリをしているような感じがします。
書き方がどんどん変わって・・・退化しているようです。
一体どこまで退化するのでしょう。
登場人物が増えます。果たして覚えらるのでしょうか、わたしは。
ガチャっと小屋の戸が開く音がすると同時に俺のカラダは宙に浮いた。
両脇を持ち上げられているのだ。何故だろう悲しい、別の意味で泣きたくなってくる。
「大丈夫か?」
俺を助けた奴は心配そうに声をかけると、俺を持ち上げたまま小屋の外へと俺を退場させた。有無を言わす暇もなく。そして時間をかけることもなく(小屋に置いてあった籠を使ったのだろう)籠いっぱいに卵を入れて出てきた。
俺の頑張りはなんだったのだろう。あの耐えた痛みの時間は・・・。すぐに助けられたけど、助けに入るくらいならお前がいけよと思わずにいられない。しかし、俺のコッコちゃんたちだし、卵を取るのも俺の仕事だし、それをいくら親友とはいえ仕事をさせるわけにはいかない。・・・明日こそは、明日こそは!!
「アルト、これくらいでいいか?」
俺の意気込みも知らず、また何事もなかったように聞く親友の言葉に頷くと、何も言わずにジジイたちの家の方へと歩いていく。そんな親友を俺は慌てて追いかける。助けてもらい、卵をも取ってもらった挙句に持たせるのはどうかと思い、籠を渡せと声をかけるも、無視。そのままジジイ1号(村長)の家へと着いてしまった。
「あらあら?ソキトにアルトじゃない。おはよう。」
ジジイにはそれはもったいない奥さんが俺たちに気づき声をかけてくれた。可愛いおばあ様と評判のあるメノフさん、家の傍で洗濯を干していたらしい。
「あ、おはようございます。メノフさん。卵持ってきました!良ければ貰ってください。」
いつもどおりのやり取りである。もしここにジジイがいたらすかさずこう言うだろう。「また、ソキトに助けてもらったのか。」とね。別に助けて欲しかったのではないとは、言えない。助けられなければ、俺は卵を取れず、あの突く攻撃からも逃げられなかったからな。
しかし、今日はそんなことを言うジジイはいない。どうしたことか、少し心配・・・いや、ぜんぜん嬉しいけどさ。
「あら、あの人ならお客様がいらしたから、そのお相手をしていますよ。」
聞いてもいないのに、メノフさんは教えてくれた。顔ににやけが出ていたのだろうか。気をつけなければ!!
「お客様?こんな辺ぴな村にか?」
メノフさんの言葉に反応したのはソキトである。しかもソキトは、恐ろしいことを平気で口にする。
あの村長が聞いていたらどうするつもりなんだ!事実だけども、口に出しちゃいけないだろう!
「そうそう、こんな辺ぴな村によ。ふふ。とても素敵なお客様だったわ。」
「メノフさんは、家の中にいなくていいんですか?」
「ええ。お茶やお菓子をだそうとしたら、あの人に邪魔だから洗濯でも干していなさいって言われたの。酷いでしょう。」
腰に手をあて、もう!っと頬を膨らませるメノフさんはやはり大変お可愛らしい叔母様だ。
しかし、ソキト同様にあの言葉を口にする勇者のひとりでもある。
村長は、この王国から遠く離れた場所に位置することを気に悩んでいた。いつか忘れ去られるのではないかと。ならば、村に名前くらい付けろよ!と思う。この村には名前がなく、ただ自然が豊かといういいところしかない。村紹介をするとしたら何かモニュメントらしいものがあったら楽なのだが、一切ない。付け加えるのならば、老人どもが異常に元気であるということくらいかな。
村の心配をしているのは何も村長だけではない。
俺ら村人だって心配しているし対策だって考えている。
例えば、最近村の畑を『ゴ』が付く奴らに荒らされていつ罠を張り仕返しをしようかという悩みだ。
ジジイどもは、畑を覆う柵にちまっと下剤になる花の蜜を塗ろうかとか、それは甘いから毒性のある嫁の料理を置いておこうとか言っていた。最後の部分は村人Hのことだとすぐにわかったが、敢えて誰も触れなかった。近くに村人Hの奥さん村人Kがいたからだ。
ご愁傷様。彼はきっと明日からお天道様をみられないのだろう。ぶふぉ・・・失礼。
話を戻そう。村長が、外からの客人を御もてなししようとするのは、この村がまだ地図上にあるかを知りたいからだろう。・・・きっとそれだけでだ。
つまり、村の存在を忘れて欲しくないと言いつつ、目立つのを嫌がり、何もしないのだ。
それがこの名も無き村の・・・・まあ、いわゆる特徴だ。
continue...
ほとんど説明と言う名の物語。
おかしい・・・全然進んでない。
次は・・・村長VS主人公の茶番劇になるといいなあ。
*****************
次回からは、ここにいろいろと紹介していきます。たぶん。