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アサコちゃんの怖い夜  作者: ♪西谷武♪の小説世界 ♫


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3/10

3.見えないお化け

 お母さんは台所で、あしたの朝ごはんの準備をしていました。ふたりのアサコちゃんはお化けから逃げたい一心で、お母さんのかげにかくれました。そしてお母さんに言います。

「お母さん、助けて。お化けが来るのよ」

「お化けですって? そんなもの、いるわけがないでしょう。夢でも見たのよ」

 はたして本当に夢なのでしょうか。ただの夢にしては、あまりにもお化けの形がはっきりと見えるのです。

「お母さん、よく見ていてよ。向こうからお化けがやってくるから」

 その言葉とともに台所に入ってきたのはお父さんでした。夜遅い仕事から帰ってきたところなのです。それを見てお母さんは笑いました。

「どこがお化けなのよ。お父さんじゃないの。お帰りなさい、お父さん」

「ああ、ただいま。お化けがどうしたって?」

「アサコったら、お父さんのことを、お化けが来るなんて言っていたのよ」

 それを聞いてお父さんも笑いました。

「まいったなあ。アサコにお化けだなんて言われちゃあ、まったくかなわないよ」

 と、そのときです。お父さんの横からお化けが顔をのぞかせました。思わずふたりのアサコちゃんは叫びました。

「きゃあ、お化け」

 これにはお父さんもびっくりです。

「アサコ、どうしたんだい。お父さんはお化けなんかじゃないよ。ほら、ちゃんと足もあるだろう」

「ちがうのよ。お父さんのとなりにお化けがいるのよ。そのお化け、アサコのことを追いかけ回すのよ」

 お父さんはまわりを見回したあと、不思議そうな顔をして言いました。

「お化けなんていないじゃないか」

 お母さんも同じように言います。

「お化けなんていないわよ。アサコったら、まだ寝ぼけているのね」

「そんな。そこにお化けがいるのにふたりとも見えないの? アサコのことを追いかけてきたのよ」

 どうして、お化けはアサコちゃんにしか見えないのでしょうか。



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