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メディシン −命の叫びの代弁をする2人の作曲家−  作者: 浅野翔太(小説家&アイドル)
S1第三章 「少年の1人でのステージ」【純貴&Fluid視点】
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S1第三章 3話 「カムカムライライ」

次の日 事務所 レッスン室



今日はライブのリハーサルだ

今日は学校を特別に休まさせてもらって、リハーサルに参加している


今はリハーサル前なので、ストレッチをしたり発声練習をしている


純貴「ーーー↓↓↓〜〜〜↑↑↑」



「伯井くんだよね?」


リハ直前、俺が発声練習をしていると、聞き覚えがある声で話しかけられた


声のする方向へ顔を向けると、今回出演する、先輩練習生グループ「RAIFU」のライブ、RAIFUのセンター「渋谷(しぶたに)(らい)さん」だった



純貴「はい」

俺がそう答えると、頼さんは明るく少し早口気味に話した


頼「そうなんだ」


「君が噂の伯井純貴くんなんだ!」


「俺は、RAIFUのセンターの渋谷頼だよ」


「よろしく」


純貴「はい!よろしくお願いします」


俺は軽く頭を下げた



頼「俺の周りも、伯井くんのこと噂してたよ」


「なんか、凄いミュージカル子役が入ったとか」


「なんでミュージカルの世界でもやっていけるのに、なんでこっちの世界に来たんだろう?とか言ってたよ」


純貴「ははは…」


俺は何を言えば良いのか分からなくなって、ただ空笑いするしか無かった



頼「それじゃあ、リハーサルよろしくね!」


「本番期待してるからね」


「わざわざこっちが期待しなくても、ちゃんとやれると思うけど」


そう言い立ち去った



頼さんは、表でも裏でもこうゆうキャラだ

こうゆう…、バッサリキャラ?上から目線キャラ?が受けていて、この事務所の練習生の中で1番人気だ


そんな人から向こうから来て、直接言われたから期待に答えるために頑張らなきゃいけない




こうしてリハーサルが始まった

RAIFUが歌って踊っている


最初にRAIFUだけ、次に俺のソロステージ+バックダンサーの練習生、最後にRAIFU+バックダンサーの練習生の順番で、リハは進行する


後ろにゾロゾロと、俺含むバックダンサーを務める練習生が集まった

俺達は今、RAIFUのリハの見学をしているみたいな状態だ



全員キラキラしていて、ダンスの一つ一つが丁寧で、歌もブレてない


もしグループを組んだら、俺もこうやってシンクロダンスするのかな?


無心で見惚れていたら、今日やる5曲があっという間に終わった



次は、俺のソロステージのリハだ

先輩達とは違って、一曲をShortバージョンにしたのを披露する


振り付け師「次、伯井くんのソロステージのリハを始めます」


「準備して下さい」



俺の出番が来た

振り付け師さんに言われた後も、移動する時も、俺を見る鋭い目線が、俺をブスブス刺した

見なくても感覚で分かる

正直、心がガクガクしている


位置につくと、更に視線に鋭さと量が増した

でもここで負けては、エンターテイナーとして失格だ



振り付け師「準備いいですか?」


一斉に「はいっ!!!」と言った

それを合図に、振り付け師さんが音楽をかける



俺は曲の世界観に没入して歌った

周りの視線なんて、微塵も感じなかった


いや俺が麻痺しているだけで、視線が更に鋭くなっているかもしれない


そんなの考えている暇はない

だって今は、歌とダンスを楽しんでるんだから



そしてソロステージのリハと、その後のバックダンサーのリハも終わり

今日のリハーサルは全部終了した


私服に着替えてレッスン室から出ようとする時に、練習生達の会話が聞こえた



練習生A「伯井すごかったな」


練習生B「流石、劇団スタート出身だよな」


練習生A「アイツさ、坂本プロの能力発掘アカデミーにもいたらしいぞ」


練習生B「マジか、なんでこっちに来たんだよ…」


「俺らみたいに、経験値に圧倒的に足りない集団の中なら、直ぐにデビュー出来ると思ってるのかな?」


練習生A「まあまあ、落ち着きなってw」


「んでさ、アイツ中条巧と仲がいいらしい」


練習生B「ナカジョウ…?あー、あのCHAMPIONのセンターね!」


「なんで、アイツと仲がいいんだろうね」


「格が違いすぎるのにw」


練習生A「本当にそれ!」


「“伯井と仲良くなれば、自分も人気になれる!”って思ってんのかな?」


「それになんで中条さ、伯井差し置いてグループ組んで、しかもセンターになれたんだろうね」


練習生B「マジでwそれが不思議よね!」


「社長も何考えてるんだろうw」



と言う、今直ぐその場に行って何か言ってやりたい、怒りが込み上がる会話をしていたのだ


でもここで怒りを収めなければ大問題になる


俺はグッと堪えて事務所を出て、家に帰宅した




伯井家 自室



さっきの会話を聞いて、家に帰った後もムカムカする気持ちが収まらなかった


100万歩譲って、俺だけ陰口叩くならいいけど、なんで俺以外の名前が出てきて叩くんだよ

しかも巧さんを



・・・・。




巧さんも、CHAMPIONのセンターになってから、こうゆう陰口で叩かれているの知ってるのかな…


俺も、巧さんと同じ立場になったことがある


「なったことがある」じゃなくて現在進行系だけど(笑)




あっ…




この状況を曲のテーマにすればいいじゃないか

この状況と、このムカムカする気持ちを、曲に落とし込めばいいんだ!


俺は明日、仮想世界の作業場でDIVAさんに、このアイディアを伝えるために、この感情を言語かする為に、周りの音と時間を忘れて必死に考えた



そして、いくら時間が経ったんだろう


やっと言語化に成功した

次回 2月23日20時(明日) 投稿予定


1週間も投稿出来なくて、すみません。

体調不良で休んでました。

今は回復しています。


ここまで見てくださり、ありがとうございます!

良ければ感想をお待ちしています!

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