S1第二章 最終回 「処方薬に包まれて」
仮想世界 作業場
Mラボに出た後、家に戻った後に直ぐに作業場に来た
パフォーマンスが終わった時も、テレビ局から出た後も、家に帰って自室に戻った後も
今ここにいる時も余韻が残って引こうとしない
純貴「巧さーん!!」
ソファに寝っ転がってたジュンが、俺に向かって駆け寄ってきた
純貴「Mラボカッコよかったです!!」
「全員歌とダンスが上手くて凄いですね!!」
「巧さんの歌とダンスの表現に引き込まれました!!」
ジュンが目を輝かせながら感想を言ってきた
巧「見てくれてありがとう」
「そう言ってくれて良かった」
純貴「僕も、こんなふうにパフォーマンスしてみたいです!」
巧「ジュンはもう十分キラキラしてるよ」
純貴「いやいや!巧さんの方がキラキラしてますよ」
本当に、俺はCHAMPIONと言うグループで、Mラボでパフォーマンスしたんだな
後輩からグループと自分のパフォーマンスを褒められて、やっと実感した
俺は、夢のスターラインに立ったんだな
純貴「今日、もう一つ大切なことがありますね!」
巧「うん。新曲の投稿だよね」
俺らはスマホを手にして、エリシアを起動した
DIVA「それじゃあ、最終確認しようか」
Fluid「はい!」
今回の曲で、「苦しみ」を表現するために、ロック調の激しい曲調にするか、電子をバリバリ使った曲調にするか迷っていたが、ロック調の曲にした
エレキギターの部分は、Fluidが実際に弾いて録音している
曲のテーマが「“夢が叶った苦しみ”」
今回は、命の要素が無くなるかもしれないって思ったんだけど、Fluidがしっかり命の要素を入れて仕上げてくれた
今回の曲はFluidの存在がデカすぎる…
明日、飲み物代とコンビニ代を絶対に奢ろう
断れても奢り切ろう
俺は椅子に座って、パソコン投稿画面を操作している、Fluidはそれを横で見ている
DIVA「Fluid、本当にありがとう」
「この曲はFluidが居なかったら、完成出来なかったよ」
Fluid「いやいや!DIVAさんが曲のテーマを提案して下さったから、曲が出来たんですよ!」
DIVA「いやいや。こっちこそありがとうだよ」
2人で「いやいや!」「ありがとう」を言い合って笑い合った
その間も俺は投稿画面を操作して、投稿準備を進ませていた
DIVA「タイトルどうする?」
Fluid「DIVAさんが考えて欲しいです」
「曲のテーマをDIVAさんが提案したから」
DIVA「俺で良いなら考えるけど…」
タイトルは歌詞の一部から取ることにした
DIVA「タイトルは…イノチトリノユメ」
サムネと動画タイトルを設定した
DIVA「Fluid、投稿するよ」
Fluid「はい…!」
「投稿」にカーソルを合わせて、マウスをクリックした
Fluid「投稿完了…!」
「曲聴きましょ!」
DIVA「うん」
俺らは最初の視聴者になった
前曲の淡々と続いて行く曲調と一変して、ロック調の激しい曲になっていた
歌詞も全体的に悲観的になっていた
聴いている時は黙っていたのに、聴き終わった俺らは気分が昂ぶって感想を言い合った
DIVA「マジでメロディーかっこよくない?」
「自分で作ったんだけど」
Fluid「メロディーもカッコいいですよね!」
「歌詞も暗さも相まって、カッコいいメロディーになってますよね」
DIVA「その歌詞を書いたのも、Fluidだけどね(笑)」
メディシン「ハハハ(笑)」
2人でいつまでも笑い合って、感想を話し合ってた
そうしていたら、Fluidが帰る時間になったから、今日は俺も一緒に帰る事にした
エリシアを切って、仮想世界から現実世界へ帰った
なんか曲が完成して投稿して、なんかスッキリした
自分の気持ちを代弁してくれたからなのかな
中条家 自室
現実世界の自室に戻った後、俺はMラボ後のエゴサをした
まずはグループ名のCHAMPIONで検索
「Mラボで最初に出てたグループが貫禄ありすぎて気になったから、色々調べたら下積みが長いらしくて、だからあの貫禄があったんだなって、変に納得した(笑) #Mラボ #CHAMPION」
「CHAMPIONのパフォーマンスが1番良かった〜!!」
「#CHAMPION のセンターの子の名前を知っている人がいれば教えてください!!気になりすぎて知るまで寝れません!!」
↳返信
「中条巧くんです!!事務所の舞台にも出てて、大注目の練習生です!」
↳返信
「ありがとうございます!」
↳返信
「これでよく眠れますね」
と他にもいっぱい見たが、グループの存在が世間に広まっていたみたいで良かった
次は中条巧で検索する
前よりも、前向きなコメントがあるといいけど
「中条巧っていう子、社長のオキニなのかな?衣装の装飾が皆と違ったし…。確かに1人だけ違った何かを感じたし、社長の見る目は確かなんだなって思った。色んな意見があると思うけど、頑張って欲しい」
「中条巧っていう社長のオキニ。衣装とかカメラ割りとか目に見えた格差はこっちに見せないでほしい」
↳返信
「中条だけっていうか、CHAMPION自体が現社長のオキニなんじゃない?だって現社長が最初に作ったグループだから。でもその中でも中条は推されていると思う」
「中条巧と永澤健人推されすぎじゃない?衣装とカメラ割りが他の人より多いじゃん。目に見えた格差をこっちに見せつけないで欲しい」
これ以上見るのを止めた
パフォーマンスしている時、心のどこかでは「俺とCHAMPIONに批判的な人も、このパフォーマンスを観れば考えを変えてくれるかな?」って思っていたかもしれない
だけど現実は、パフォーマンスをしたらどんどん批判的な意見が出るばかりだった
ステージに出るのが夢で叶った筈なのに、どんどん苦しくなっていく
その時、突然ある曲を思い出した
直ぐにその曲がある、仮想世界の動画サイト「WORLDVIEW」に飛んで直ぐに再生した
その曲は、メディシンのイノチトリノユメだ
まさか、ここになって効いてくるとは思わなかった
俺は曲を再生したまま、目を閉じた
曲に身体が包まれるような感じがした
いつの間にか眠っていた
次に目が覚めた時には、日が昇っていた
昨日のズキズキした悲しい気持ちは、三分の一程度になった
俺はベットから立ち上がって、顔を歯を磨くために洗面台に向かった
S1第二章 完結しました!!
次回の第三章は、「純貴&Fluidメイン」です
2月1日20時 投稿予定です!!
来週ですね♡
ここまで見てくださりありがとうございます!
良ければ感想をお待ちしています!!




