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メディシン −命の叫びの代弁をする2人の作曲家−  作者: 浅野翔太(小説家&アイドル)
S1第二章 「STARMAKER Trainee Project」 【巧&DIVA視点】
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S1第二章 10話 「3ヶ月分の結果」

Mラボ出演 当日 楽屋



リハーサルが終わって、俺らCHAMPIONは楽屋で待機していた

皆、キラッキラな黒い王子様の衣装を着ている


他のメンバーは集まってワチャワチャしていたが…

俺はそれどころじゃなかった!



なんとテレビ局の入館証をなくしてしまったのだ

テレビ局に着いた時にはあったのに


俺は自分のリュックの中身を全部出した

でもリュックのポケットを探してみても見つからなかった


すると、その様子を見た裕くんに声をかけられた



裕「巧、どうしたの?」


巧「裕くん!テレビ局の入館証がない!」


裕くんは普段はクールだけど、目を見開いて驚いていた

騒ぎを聞きつけて他のメンバーも雑談をやめて、こっちに来た



裕「スタジオの入館証って、後にマネージャーさんに返さないといけないやつだよね」

「来た道に落ちてるかもしれないから、もう一回探したら?」


巧「わかった!」


健人「また失くしたのか?」


透流「お前、本当に馬鹿だなw」


俺は楽屋を出て探そうとドアを開けた

けど、丁度マネージャーさんと鉢合わせた



巧「わぁ!」


マネージャー「中条くん、丁度良かった!」

「はい、テレビ局の入館証」


巧「えっ…、どこにあったんですか!?」


マネージャー「リュックのチャック開きっぱなしだったから、落としそうだなって思ったから、預かってたんだ」


俺はよくリュックをチャックを閉めずに、ガラ空きにするクセがあるそうで、メンバーからツッコまれている



マネージャー「今回は落とさなくて良かったけど、次からはリュックは、チャックをしっかり閉めてから背負おうね」


巧「はい…。すみません。ありがとうございます」


俺は入館証を受け取ってリュックにしまった

今度はチャックを完全に閉めた



マネージャー「あと、もう1つ伝えたいことがあって」


「もうすぐ、ここに社長来るよ」

「テレビ局に挨拶終わりに、そのまま寄るらしいよ」


グループの結成とMラボ出演を伝えられた以来、顔を合わせていない


緊張してきた…



透流「マジか、社長来るのか」


葉大「なんか、手土産持ってきたりしてね(笑)」


他のメンバー達は、社長が来ると言って盛り上がってる


うちは、普段は社長と所属タレントの距離感があまり無い

だけど仕事になったら皆しっかりする、俗に言う「アットホームな職場」だ



だけど俺は、社長が来るってなったら緊張してしまう

社長とどう接したら良いんだろうってなる


緊張してクラクラしてきた…

お腹が痛い



俺は椅子に座った


来るなら早く来てくれ…

そうすれば、覚悟が決まるから…



俺の念が通じたのか、次の瞬間ドアが開いて柳社長が来た


柳社長「皆いる〜?」


透流「はい!います!」


柳社長「お土産持ってきたから、皆で食べて」


「やったー!!」と皆喜んだ

お土産を楽しみにしていた葉大くんが、1番喜んでいた



お土産は5枚のクッキーが花弁のように重なった、花のクッキーだった


葉大「うわぁ~、美味しそう!ありがとうございます!」



皆でクッキーを食べながら、他のメンバーと社長は雑談していた


俺がクッキーを食べ終わり、雑談の聞き手になっていると、社長が俺に話を振ってきた



柳社長「巧は、地球上の動物をペットに出来るなら、何をペットにしたい?」


話を振られるとは思わなかったので、無意識に答えていた



巧「俺、トリケラトプスをペットにしたいです」

「これです」

俺はスマホに写ってる、トリケラトプスの画像を社長に見せた


柳社長「ハハハ!巧がトリケラトプスの背中に乗っている所、想像出来る(笑)」


健人「巧らしいな」


裕「自由な発想ですよね」



俺の回答を聞いて、皆笑っていた

良かった〜、変なこと言わないで…



AD「CHAMPIONさん、移動お願いします」

俺らは社長と一緒にステージ袖に移動した




番組は生放送で、あと2分で番組が始まる

俺らの出番は6分後だ


いよいよ、2ヶ月前から積み重ねたものを見せる時がきた



でも自信がない

普通は、“自分はこれだけやったから大丈夫”ってなるけど、俺はどうしてもそう思えない


他のメンバーに比べたら、実力も自信もない

褒められたりもしたけど、自分は自分をそう思えない


それでも、自分を応援して信じてくれる人に返したい

力不足だけど



AD「CHAMPIONさん、お願いします」


柳社長「そろそろ本番だね」

「自分達を応援している人が『応援していて良かった』『これからも応援しよう』って思うパフォーマンスをして下さい」


CHAMPION「はいっ!」


柳社長の言葉を合図に、俺らはステージへ歩き出した



柳社長「いってらっしゃい」


巧「行ってきます!!」



俺らはステージにたった

俺らを衣装を輝かせる照明に、パフォーマンスをテレビに映し出すカメラ


演者側から見えるモニターには

「今回のオープニングパフォーマンスを担当するのは、STARMEKARから結成を電撃発表された、今大注目の新星・CHAMPION」

と俺らの紹介VTRが流れていた


ワイプに俺らが映る



AD「本番1分前です!」


俺はもう後戻り出来ないんだ

自信が無いまま進むしか選択肢がないんだ

その選択肢を選ばなかったら、今より最悪な結果になるだろう



AD「本番まで、5、4、3…」


カウントが終わって、俺が代表で挨拶して曲振りをしてパフォーマンスする


いよいよ俺の人生が始まる



巧「こんばんは」


CHAMPION「CHAMPIONです!!!!!!!」


巧「僕らはこれから、夢であるデビューをする為に全力で頑張ります」


「今回は僕らが尊敬している大先輩のEVIDanceさんの『真夜中のPrince』をカバーさせていただきます」


「それでは聴いてください、CHAMPIONで真夜中のPrince」


息を吸った

歌い出しは俺一人で歌う




巧「月の元で〜〜♪涙を浮かべる君は〜とても綺麗だ〜♪」

「今宵、君をさらうよ〜♪」

「真夜中のお姫様〜♪」


イントロが流れてCHAMPIONが一糸乱れぬフォーメーションダンスを魅せる



イントロが終わり、他のメンバーのパートになった

ユニゾンも綺麗にまとまっている


巧「初めて君を見たとき〜♪周りが霞んで見えた〜♪」

「だから君も〜僕と同じだったら〜♪嬉しい〜♪」


巧が盛り上げサビに入る



サビは、特に巧の声が響いていた

まるで曲の主人公である、王子様が曲から飛び出して、現実世界で歌っているようだった



曲の終盤に入り、健人&葉大の歌唱力組がラスサビ前の巧に向けて繋げる


巧「血統・周りの目とか関係ないさ〜♪」

「僕のもとに〜来い〜〜♪」


そして巧がラスサビ前、CHAMPION全員が歌うラスサビへ繋げた



全員のラスサビで、巧のフェイクが響く


サビを歌い終わり、見せ場の全員でのダンスパートを完璧にやり遂げ、最後に巧が歌い締める


巧「真夜中のPrince〜♪」


巧の顔面にカメラが向けられる

その顔に表情はほとんど無かったが、微かに凛とした雰囲気を感じられた




アナウンサー「CHAMPIONさん!ありがとうございました!」


CHAMPION「ありがとうございました!!!!!!!」


そして、次のアーティスト紹介VTRに移った



AD「はい!OKです!」


CHAMPIONは「ありがとうございました!!!!」

CHAMPIONはお礼を言って頭を下げなから、スタジオから出た




楽屋



柳社長「皆、お疲れ様」

楽屋に戻ると、なんと社長が待っていた



健人「うわぁ!!」


透流「社長!?」


叶人「社長!?見てくださったんですか?」



社長「うん、楽屋のテレビで見てたよ」

すると社長が、真面目な顔をして俺らに言った



社長「CHAMPION、本格始動おめでとう」

「これから仕事で、スタッフさんとか沢山の人と関わる事になる」

「だから自分達がいるのは、裏で沢山の人が支えているからだということを、忘れないでください」



CHAMPION「はい!!!!!!!」



CHAMPIONが始まったのは、テレビで初パフォーマンスしてからじゃなくて、結成発表されてからじゃなくて


『STARMAKER Trainee Project 』が企画・立案されてからだったんだ


俺は社長の言葉を聞いて、そう気付かされた




送迎車の車内



社長は自分専用の車で事務所に戻るが、俺らは送迎車でそれぞれの自宅に帰ってる最中だ


Mラボは基本は番組最後まで出演するが、オープニングアーティストは出演後、直帰するのだ



健人「社長も言った通り、スタッフさんへの感謝を忘れずに、これからくる仕事に向き合おう」


巧「そうだね」


透流「うわっ」

「なんか、巧が真っ先に反応するの珍しいよね」


巧「そう?」


周りを見てみると透流くんだけじゃなくて、周りのメンバーも、発言したリーダーも驚いていた



いつも反応してるつもりだったのにな…

これからはもっと反応するようにしよう



それと、今日はMラボ出演の他に、大事なことがあった

メディシンの2曲目の投稿日が、偶然にも今日なのだ



だから早くご飯を食べて、お風呂に入って、仮想世界の作業場にいかないと



今日は本当に濃い1日だ

次回 1月18日20時 投稿予定

S1第二章 最終回


遅れてすみません

ここまで読んで下さり嬉しいです!


良ければ感想をお待ちしています


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