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メディシン −命の叫びの代弁をする2人の作曲家−  作者: 浅野翔太(小説家&アイドル)
S1第二章 「STARMAKER Trainee Project」 【巧&DIVA視点】
18/31

S1第二章 5話 「結成発表」

1週間後 事務所・カフェテリア


健人「あ〜!今日か〜!」

緊張を紛らわすためにリーダーは、とても大きな声で喋った


葉大「声デカ」

葉大さんは小声でそう呟いた


リーダーだけじゃなくて全員、緊張していた

今日は俺ら「CHAMPION」の結成が世の中に知れ渡る日だ


公表される瞬間を見守ろうと、レッスン後の練習終わりに、今カフェテリアに全員集まって、公式のSNSに張り付いている


愛斗「今は17時50分で、発表は18時ですね」


巧「あと10分ですね」


葉大「10分ってこんなに長かったけ〜?」


葉大さんは机に伏して伸びをした

葉大さんも余裕そうに見えるが、言葉の息遣いで緊張しているのが分かる



透流「あのさ、そろそろタメ口にしない?」

「これからCHAMPIONとして何年何十年も活動して、敬語抜けないってキツくない?」


透流さんの突然の提案に全員は驚いた

だけど、俺含め全員賛成した



愛斗「ねぇねぇ、叶太〜」


愛斗くんが、叶太くんに話しかける


叶太「ん?なに?」


叶太くんはタメ口解禁になったのに、後輩の愛斗くんに呼び捨てされて不機嫌になっていた


1週間前の俺の誕生日会の発言はカッコよかったのに〜



葉大「タメ口OKなのに不機嫌になるなよ(笑)」


葉大くんのツッコミが面白すぎて思わず笑ってしまった


他のメンバーを見ても、叶太くん以外の全員大爆笑していた

叶太くんは恥ずかしそうに俯いている


透流「叶太くん〜、タメ口からの呼び捨てで、不機嫌になってるの可愛いな〜!」


透流くんは、さっきまで先輩後輩の壁があったと想像出来ない…「叶太くんの肩に手を置き、叶太くんの顔に自分の顔を近づけていた」



リーダーと裕くんと俺はそれを見て、笑っていた


リーダーは「ガハッハッハッ(笑)!!!!」と豪快に笑っていた


裕くんは「アヒェヒェヒェ(笑)」と引き笑いをして、リーダーの肩に手を置き、膝から笑い崩れていた


俺は「アハハハハッ(笑)」と笑った


このメンバーで集まって、初めてこんなに笑ったかもしれない


これから、この日々が続くいていくのかと思ったら、なんか安心した




2分前


皆さっきまで騒いでいたのに、緊張してシーンと静まり返ってしまった



叶人「発表されるんだよな…。今までよく頑張ったよな!」


透流「うん、よく頑張ったよな。俺ら」


愛斗「下積み長くてグループ結成されるのを、ただ見ているだけだったよ」


健人「ようやく、日の目を見れるのか」


裕「そうだね」


葉大「あと少しで、“俺ら世に出される”ってことだよな」


巧「これから大変なこともあるかもだけど、皆となら乗り越えていけるよ。きっと」



健人「もしデビュー出来たら、ドームツアーやりたいよな」


裕「確かに!あと冠番組も持ちたいよね」


叶太「俺お笑い好きだから、芸人さんとコラボしたい」


裕「えー、意外!」


愛斗「俺は、動物と戯れる番組に出たい」


透流「愛斗にピッタリだと思う。本人が大型犬みたいだし」


愛斗「誰が大型犬だよ(笑)」


こうやって、やりたい事を共有していたら緊張してしまって、また場がシーンとなった


そして誰も言葉を発さないまま、30秒前になった



葉大「誰も話さないから、30秒前になったじゃねーか!(笑)」


健人「緊張しちゃって(笑)、ただ時計だけ見てた(笑)」

「葉大も緊張してんじゃん(笑)」


葉大「そんなことねーよ」

と言いながら瞳孔が開いていた



透流「叶太も汗すごいじゃん!」


裕「本当だ!すんごい汗!」


叶太「俺、元々汗っかきなんだよ!」

「緊張しているわけじゃないから!」



巧「あと10秒です!」


健人「ああ!!」


10秒後、俺の、俺らの世界が変わるんだ



巧「…10」


「…9」


無意識にカウントダウンをしていた

それを聞いた他のメンバーも一緒にカウントダウンをする


CHAMPION「…8」


「…7」


「…6」


「…5」


「…4」



「…3」


「…2」




1






巧「来た!」

18時丁度に公式のSNSに投稿された内容を見た




本日から、「CHAMPION」が結成されることを発表します


メンバー 中条巧・永澤健人・陣愛斗・田中叶太・伊玖磨透流・佐島葉大・葛西裕



その文章の下には、俺らの宣材写真が貼られていた





健人「俺ら、結成されたんだ…」


他のメンバーは「グループを結成する」という夢を叶え、夢心地に浸り、しばらく放心状態になっていた


その中、俺はリプ欄を見て反応を確認していた



「中条巧くんがセンターなんだ!舞台の座長を務めてた子だよね!舞台が終わった後、姿が見えなかったから不安だったけど、顔が見れて良かった〜」


「この写真見せられて決めたわ、推すわ」


「社長が直々にプロデュースする初めてのグループだと聞いて見に来て、このビジュ見たら社長の目利きは確かなんだなと思いました。

CHAMPIONの皆さんも、今後の活動を応援します!」



リプ欄は、応援コメントや暖かいコメントで埋め尽くされていた


それを見て、涙が出そうになった



これを皆に見せた


健人「有り難いね〜」


巧「デビューした先輩のファンの方とか、練習生の先輩グループのファンの方にも、お祝いしてもらってるよ」


透流「俺らもこっからだな」


叶太「そうだな!まずオリジナル曲を持ちたいよね」


裕「そうだよね、7人でキレッキレに踊るダンス曲が良いよね」


葉大「ダンスが得意なメンバーで振付やりたいよね」


愛斗「そうだね」



しばらく談笑してから解散した

明日もレッスンの後に練習があるから、メディシンの楽曲制作をFluidと一緒に帰って、早めに切り上げないと




中条家 リビング 夕食中


(ひかり)「たっちゃん、グループ結成おめでとう!」

煌が想像以上に喜んでいた


巧「ありがとう!本当に良かったよ!」

「でもそんなに喜ぶ?まだデビューしてないのに」


煌「たっちゃん、理想高すぎだから!」

「デビューしたいのは分かるけど、まずはその一本を踏み出したことを喜ばないと!」



嬉しい報告をしたのだが、煌に怒られてしまった


確かにデビューしたいという気持ちが先行してしまって、「グループを結成出来た」という事実を何とも思っていなかったかもしれない


反省をしながら今日の夕飯である、「豚の生姜焼き」の肉を食べた



巧父「3人組ならまだしも、7人組の大人数…」

「男6人とやるのか…」

「男だらけでやれるのか?」

「男らしくないお前が入ったら、男に舐められる」


俺のお父さんは、昔の「男らしさ」を重視する人だ


巧母「しばらくは大人しくして」

「まぁ、アンタ次第けれど」

「メンバーと事務所とファンの皆さんに迷惑かけないでね」


俺のお母さんは、「世間体」を気にしすぎる人だ


隣に座っている煌は何も言わずにテーブルの下から、俺の手を握っている

その表情は普通を装っているが、苦しさを覗かせている



そして俺も平然を装って答える


巧「わかったよ。ありがとう」


俺は、俺でいたいだけなのにな

次回 12月14日20時 投稿予定

基本 毎週日曜日20時に投稿


ここまで見て下さり、ありがとうございます

もしよければ、感想をお待ちしています!


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