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メディシン −命の叫びの代弁をする2人の作曲家−  作者: 浅野翔太(小説家&アイドル)
S1第二章 「STARMAKER Trainee Project」 【巧&DIVA視点】
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S1第二章 2話 「レッスン後の秘密の練習」

1週間後 レッスン終了後



純貴「巧さん!お疲れ様です」


巧「ジュン。ジュンもお疲れ様」



いつもの通り、仲が良い後輩·純貴と話す

レッスン難しいね〜とか、ジュンの学校の話とか、他愛のない話をいつもの通りする

そして話題が尽きないまま一緒に帰る


これが、“日常”じゃなくなるのは今日からだ



事務所が一丸となって動いているプロジェクトのグループのセンターになり、Mラボに出る為の練習を、通常レッスンの後にやるから一緒に帰れないし、それをジュンにバレないように、一緒に帰るのを断らないといけない


だけど、なんて断ったら良いのか分からない

どうすれば不自然にならない断り方をすればいいのかは勿論だが、こんな可愛い子に隠し事は罪悪感がある



と、ジュンと話してたら、レッスン室に戻らないといけない時間になった

巧「そろそろ帰る?もうすぐ電車来るし」

俺が咄嗟に出た言葉は…


巧「俺、事務所の近くのコンビニで買い物してから帰るから、先に帰って良いよ」


純貴「わかりました!」

「それでは、また明日」



ジュンは何の疑問も持たずに、いつも通りの表情で帰った…、のか?

俺が焦っているのか、相手が何かを察しているように見えているのかもしれない


ジュンの姿が見えなくなるまで見送ってから、カフェテリアの自動販売機で、最近お気に入りのオレンジソーダを買う



今日から、あのMラボに出るための練習が始まる

グループの中で自分が一番の後輩で年下だ


足を引っ張らないようにしなきゃ…




レッスン室 練習前


俺がレッスン室に行った頃には、俺以外のメンバーは全員いた


10分前に来たのに全員いるという事実に、驚きと「流石、先輩だな〜」と尊敬の気持ちが湧き上がってきた


巧「お疲れ様です!!」

俺は声を張り上げて元気よく挨拶をして、先輩達に向かって走った



健人「あ!巧だ!」


透流「急過ぎない(笑)?」


叶太「1秒前まで喋ってたのに(笑)」


裕「たった今、巧が来たら自己紹介をしようって話しになってたから、丁度良いタイミングで来たね」


巧「そうなんですか!」


健人「それじゃあ全員、皆の名前はわかるけど、改めて自己紹介しましょうか」

「まずは、僕からいきますね」



健人「CHAMPIONのリーダーになりました。永澤健人です。22歳です。」

「リーダーになったからには、CHAMPIONを引っ張ります」

「俺についてきてください!」

「よろしくお願いします」

リーダーの自己紹介が終わり拍手が起こる


リーダーは俺が主演を務めた舞台の、主要キャラを演じていて、この6人の中では一番交流がある

炎を体現したような人だ



透流「…次は俺からいこうか?」

と手を上げながら言った


透流「MC担当になりました。伊玖磨透流です。23歳です。」

「5歳からダンスをやっていたので、振り付けが出来ます。」

「よろしくお願いします」

透流さんの番が終わり、また拍手起こる


この人は…、頭が良さそうだな

話し方からしてそう思う



次は誰がいくんだろうと思っていたら、真横から次の人が出てきた

叶太「次、俺ね」


「田中叶太です。22歳です。」

「3歳の頃からダンスをやっていたので、何か分からないことがあったら教えます。」

「よろしくお願いします」

終わって拍手が起きた


急に真横から出てきたからビックリしちゃった



愛斗「次は…、俺いきます」

正面に座っていた、愛斗さんが手を上げた


「陣愛斗です。20歳です。」

「小学2年生から高校3年生まで、クラシックバレエをやってました。」

「だけどダンスは未経験です。よろしくお願いします」

拍手が起こる


愛斗さんは僕と同い年だが先輩で、とても“怖い”先輩だ

まさか同じグループのメンバーになるなんて思ってもいなかった



葉大「次は、僕いきます」


「佐野葉大です。25歳です。」

「僕は、5歳からダンスをやってました。」

「よろしくお願いします」

拍手が起こる


葉大さんは、初対面だ

これからどうゆう人か、知っていけたら良いな



裕「次は、僕ですね」


「葛西裕です。21歳です。」

「歌とダンスは未経験ですが頑張ります。」

「よろしくお願いします」

拍手が起こる


この人は、あんまり関わったことはないけど、なんか癒しのオーラが出ているように感じる



叶太「おーい、次お前だぞー」


透流「最後の1人なのに何してんの(笑)」


健人「ぼーとしてないで、早く自己紹介」


巧「はいっ!すみません!」



「CHAMPIONのセンターの、中条巧です。」

「まだセンターとしての実力は全く無いですが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」


俺は頭を下げた

拍手が聴こえた時に頭を上げた




健人「これで、気持ちよく始められますね」


裕「そうだね」


暫くメンバー達は雑談をしていて、俺は聞いたり聞かれたら答えるだけだった


そして雑談の枝木が広がる頃には、振り付け師さんがレッスン室のドアを開けていた


入所&芸歴順は…

叶太

透流

愛斗

健人·裕

葉大

巧(俺)




練習中


振り付け師「…5.6.7.8」

「1.2.3.4…」


振り付け師さんが、カウントをとって踊っている


練習のお陰で振り覚えは少し早くなったけど、相変わらずスキルがない


他のメンバー、特に透流さん、葉大さん、叶太さん、ダンスを小さい頃からやっていた人達は、振り入れが早くて、はっきりダンスが形になっている



俺はダンスの振り覚えが悪いし、スキルもない


じゃあ、歌は出来るか?と聞かれたら、「それもない」


中学生の時の合唱コンクールで、担任の先生から「口パク出来ないか?」と言われたぐらいの「音痴」だ


なのに、なんで俺にセンターを任せられたんだろう…



そうやって考えるうちに、カウント練習が終わった


振り付け師「中条」


巧「はい」


振り付け師「腕の振り方、こうじゃなくて、こう…、ちょっと、腕曲げてね」


巧「はい」

俺はしっかりと、腕を伸ばした状態でやっていたらしい



振り付け師「あと、その時に体を腕よりも前に」


巧「こうですか?」


振り付け師「そう!」


指摘されたのは、左足を片足立ちにして、腕を広げて、“ガオー”と指を曲げる振り付けだ



Mラボで披露される曲は、先輩の曲だけど、振り付けだけ本家と違う


今回の振り付けのコンセプトは「ライオン」だ

曲もライオンがテーマの曲で、本家の振り付けもライオンがモチーフになっているが、今回は俺らの為だけに、振り付け師さんが同じモチーフで振り付けをしてくださった


振り付け師「本日の練習はこれで以上となります」

「今日やったことの振り返りと練習をしてください」




練習後の振り返り


透流「巧、もっとそこは力を抜いて踊った方が良い」


葉大「そこの足の動きは、滑らかに出来るようにしたほうが良い」



練習後の振り返りで、皆から改善点を言われ修正している


こうして、改善点を言って下さるのは本当に有り難い



健人「巧」


巧「はい」


リーダーが、こっちへ歩きながら呼びかける

顔と体の向きをリーダーに向ける



健人「CHAMPIONは、あとはお前次第だ」


「お前にセンターを張れるほどの実力があるとは思えない」


「今、ボーイズグループの戦国時代だ」


「お前がセンターで、CHAMPIONが勝ち抜けるとは思えない」


「正直、なんでセンターになったのか分からないよ」



裕「健人!」


透流「流石に言いすぎじゃない?」


その場は一瞬にして、一本の糸を限界まで引っ張ったような空気になった



裕「巧、今日はもう帰っていいよ」


巧「えっ…、でも…」


裕「本当に、健人が申し訳ない」

「アイツ、熱くなりすぎるといつもこうなるんだ」

「早く帰って」


そう言われ、強引にレッスン室を後にした俺は自宅に戻る為、駅に向かっていた




「お前にセンターを張れるほどの実力があるとは思えない」


「お前がセンターで、CHAMPIONが勝ち抜けるとは思えない」


「正直、なんでセンターになったのか分からないよ」




駅に向かってからも、さっきの言葉が木霊している


今日は、Fluidと作業する日なのにな…


俺は、重くて辛い気持ちを引きずりながら、駅まで歩いた


一歩一歩、足がダルくなってくる


明日、事務所に向かう時もダルいのかな



それ以前に今夜眠って明日目覚めた時に、体がダルくなるのかな

次回11月23日 投稿予定

基本、毎週日曜日20時投稿


2日も遅れてしまってすみません

次回からは、予定通り投稿出来ると思います


ここまで見てくださりありがとうございます!

良ければ感想をお待ちしています

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