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僕の彼女は、DV女で僕は彼女に抵抗できない情けない男だ!

作者: 七瀬







僕は子供の頃から大人しい子供で、母親も僕は本当に手がかからない

いい子だったとよく言ってくれていた。

でも本当の僕は、学校でイジメにあっていた。

その事を母親に僕から話した事は一度もない!

学校でも僕のクラスの担任は、僕がイジメにあっていた事を知りながら、

僕の事を“まるで透明人間のような扱いで”クラスに僕という生徒が

居ないような態度で先生は僕に接していた。

僕は背も低く、体も小柄で気が弱いところもあったせいなのか?

いじめっ子達に、誰よりも1番に目を付けられた。

それに今のいじめっ子達は? 陰険なやり方で僕をイジメていたのだ。




・・・例えば? “学校やクラスの中でも僕といじめっ子達は物凄く

仲が良く見えていたと思う。”

僕の肩に手を回し、僕を友達のように見せるいじめっ子達。

でも裏では? 僕の体の見えるところ以外はボコボコに殴られ蹴られた。

だから体中アザだらけだったが、見えてるところは普通だったと思う。

何度か? あばら骨にヒビが入る事もあったが、母親にはそれでも内緒

にしていた。

僕は母子家庭で、母親に心配をかけたくなかったのだ!



いじめっ子達は、僕に対してイジメが日に日にエスカレートしていく。

僕はいじめっ子達に命令され、万引きもしたことがあるし、

学校の女子トイレに小さな小型カメラをしかけて、盗撮した事もあった。

勿論! 僕の意思ではない!

でも? 万引きも盗撮も先生に見つかり、僕だけ高校を中退になった。

それでも母親に僕は何も言えなかった。

母親は僕を怒らず、優しくこれからも貴方を見守っていくと一言いって

くれただけだったが、その時の僕には母親を悲しませてしまい、本当に

申し訳なさで心がいっぱいになっていたんだ!





 *




・・・そして僕も大人になり、“初めて彼女もデキた。”

でも彼女は、“僕をDVする恐ろしい女だと後で知る。”




『お前さ、なにボサボサしてんだよ! 私の足の裏でも舐めるか?』

『えぇ!?』

『ウザい顔すんな!』

『・・・・・・』

【ドン】

『何、黙ってんだよ! 今は笑うところだろうが!』

【バチ】

『その顔、気に入らねーな!』

【バン】

『ふざけんなよ! 私に盾突く気か?』

『・・・そ、そんな、僕は、』

【バチ】

『私が話してる時に口挟んでんじゃーねーよ! 黙れ!』

『・・・あぁ、はい、』

『“お前は一生! “私の奴隷だ!” 分かったか?』

『・・・あぁ、は、』

【ドン】

『返事は?』

『・・・あぁ、はい、』







・・・“僕の人生は、ずっと誰かにイジメられ続けてきた人生だ!”

やり返す事もできず、抵抗も反発も出できない情けない男。

それでも、僕にも夢がある!

いつか? 一軒家で母親と一緒に暮らす事。

今まで苦労させた分、今度は僕が母親を楽させてあげたいと思っている。



でも? またここでも僕はイジメという壁に阻まれた!

でもね? どんな事があっても僕は諦めないよ。

“僕はこんな事で自殺はしないし、こんな女に負けたりしない!”

僕は彼女の奴隷じゃないんだ!




・・・いつか? この真っ暗なトンネルが抜けるもっと先に僕の夢が叶う

と信じている!

僕は彼女と別れる!

簡単に別れられないなら? “彼女を訴える!”

僕は彼女に受けた暴力の一部始終を録音しているんだ!

証拠はあるし、弁護士の先生にも相談している。

“僕の未来はまだまだ明るし、夢もある!”

僕はイジメになんか、絶対に負けない!

僕の人生に負けない!

僕の生き方で、僕の新しい人生を手に入れるんだ!





 *




『・・・お、お前な、』

『今も録音してるよ、証拠がある! 僕とすんなり別れてほしいんだ!』

『はぁ!?』

『もう、これで僕は自由だー!』

『・・・奴隷が何を言ってんだよ!』

『だから、録音してるって今言ったよね?』

『・・・・・・』


・・・僕は自分の携帯電話をスピーカーにして、弁護士の先生と。

『先生! ありがとうございました。』

『良かったですね、これで彼女さんとも何事もなく別れられますよ。』

『はい。』

『“貴方はこれで自由です! これからは自分の人生を、、、!”』

『はい!』

『・・・・・・』



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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