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The Sealed Swordman "K"  作者: ザマコスキー(仮)◆c5Fznoa1wE
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Stage1 -目覚め-

(ハァ…ハァ…)「流石にもう振り切れないンマ…!」

"立入禁止区域"に鳴り響く足音と警報。「タチサレ…タチサレ…」無人のラブドール型警備ロボに追いかけられるけんま。

(ひっ…ひとまずあそこに隠れるンマ!)やっとの思いで見つけた部屋に転がりこむ。しかし無残にも別の警備ロボに見つかってしまう。

「イブツ…ハイジョ…ハイジョ…」感情の感じられない声で警備ロボが動き出すと、けんまは慌てて銃を構える。

「こっ…こっちに来るなンマ~!!」「ハイジョ…ハイジョ…」「ンマ~~~~っっ!!!」しかしけんまがいくら銃を乱射しても一発も当たらない。(お…終わりンマー!!!)

けんまがそう思った次の瞬間、遠くで何かが割れる音がした。同時に警報が鳴り出した。「ビーッ!ビーッ!制御装置破損!制御装置破損!」

不測の事態に驚いたけんまだが、偶然眼の前の警備ロボの動きも止まった。後ろからは新たな警備ロボが来ている。

けんまはまた奥へと走り出したが、すぐに行き止まりに突き当たってしまう。警備ロボに追い付かれ、今度こそ駄目だと思ったその時


「まだコイツらが居たのか…しつこい奴らだな。」


けんまが声のした方向を向くと、誰かが立っていた。けんまは目を疑った。(あれはカナチ…!?文献上の存在のはずンマ!?)

そう思った矢先、カナチはこちらを向いて「おい、ソレを貸せ」そう言ってけんまから銃を取り上げると、正確無慈悲に警備ロボを撃ち抜いてけんまが来た道を進む。

「あの銃を片手で扱うンマか…」けんまはカナチの強さに驚きつつも、彼女の後を追っていく事にした。

けんまは銃を取られたので何か使えそうな物を探すと、さっきの流れ弾が当たった跡がある制御装置らしき物の陰に1本のビームセイバーを見つけた。

「とりあえずこれがあれば何とかなりそうンマね。ただこれはまだ使えるンマか?」

そう言ってセイバーを起動した瞬間、「ンマっ…!?なんて出力ンマ!!」セイバーの出力が規格外なまでに高く、腕を持っていかれそうになった。

「…とりあえずコレは最後の手段として取っておくンマか。」そう言ってセイバーを持ってカナチの後を追うけんま。

彼女が通った後は死屍累々と化しており、全ての警備ロボが破壊されていた。

ようやくカナチに追いついたけんまだが、後ろから親玉と思われる大物が近づいていた事に気づかず捕らえられてしまう。

「やめろ!離すンマ!!」けんまは必死に抵抗するも無駄で、それどころか銃弾すら通らない。「やめろ~~!!離すンマ~~!!!」

けんまが必死に暴れたが、その時に誤ってセイバーを手放してしまう。「ンマっ!?僕のセイバーが!!」床にセイバーが転がる。「ツブス…ツブシテヤル…」低く唸るように呟くロボット。

その時何かを思い出したかのようにカナチがセイバーを拾い、ロボットに斬りかかる。

「くたばれッ…!!」


―衝撃だった。カナチがロボットの腕を斬り落としたのもそうだが、それよりもあの高出力セイバーを扱える事を。それも"片手で"。

腕を斬り落としてけんまをロボットから離すと、カナチはもう一度斬りかかる。

「とどめだッ!!」腹部を切り払うとロボットは動かなくなった。

ロボットが破壊されたのを確認してからカナチは走り出す。

「とりあえず出口まで行くぞ。アンタ、名前は?」「僕はけんまンマ。」「けんま、か。よろしくな。封印を解いて感謝する。」そう言って出口へと二人は走り出した。


二人が出口まで何事もなく辿り着いたと思ったら、今度はなんと4~50体の警備ロボを引き連れた1匹のリスが立っていた。

「よう、お前ら。よくもワタシの"秘密基地"を荒らしてくれたクマね。」「お前は確か…」「ゾーノだ。封印された影響で記憶まで飛んでいるクマか。」

二人が強烈な殺気を放ち、睨み合う。あまりの殺気にけんまは逃げ出したくなる。

「まぁいいクマ。お前はここで終わりクマ。やれ!お前達!」そう言い放ってゾーノは警備ロボを一斉に起動した。

警備ロボがカナチを取り囲む。「そこのちっこいのは後回しにするクマ。まずはコイツから仕留めるクマよ!」ゾーノが攻撃命令を下す。


「雑魚共が…おとなしくスクラップになってろ!!」

カナチがセイバーを振り回すと、あっという間に囲んでいた警備ロボが全て真っ二つに切断されていた。

「クマッ!?Zセイバーは別で封印されていたはず…!?」「さっきから封印封印うるさいな。生憎こちらは寝起きで機嫌が悪いんでな。どうせお前のソレは遠隔監視機(マリオネット)だろ?だったら斬らせろ。」

カナチは強烈な殺気を纏って斬り掛かる。ゾーノもバスターを構えようとするが、それよりもカナチが突っ込んでくるほうが早く、バスターごと真っ二つに切断された。

「やるじゃねぇか…だがお前を追う者はまだ…」そう言いかけてゾーノは壊れた。カナチ曰くアレは遠隔操作で動いてるだけなので斬ったところで大した損害にはならないらしい。


「とりあえず自分はこっちの基地に戻るけどカナチはどうするンマ?」「ならオレも同行させてもらおうか。流石にここに居続けるのはマズい。」

そういって二人は基地に戻った。彼女らの戦いはまだ始まったばかりだ。


Stage2へ続く

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