第三百九十三話『青春の一コマにゃん』
第三百九十三話『青春の一コマにゃん』
《いっくら主人公でも『一コマ』にゃんてにゃあ》
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「……じゃなくって」
『哀れすぎて』
「涙を誘われずにはいられない」
『青春の一コマ』
「なる瞬間を、
見い出してしまったのわぁん」
ずぼっ。
「ごほっごほっ」
『うわん!
やったぁっ!』
「アタシが見つけた」
『青春の一コマ』
「という貴重な宝もんが」
『負けてなるもんか!』
「といわんばかりの」
『これこそ青春!』
「と見せつけんばかりの、
このうえもなく、
勇ましい姿で……もないなぁ。
んなら。
ごっほん」
『やつれたネコ顔』
「からも判るように」
『起死回生的』
「に戻ってきたのわぁん!」
《乙女幼児ネコにゃのに、にゃあんで青春の一コマにゃの?》
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「……なぁんて、
はしゃぎまくったのも、
つかの間」
ずぶっ。
「あきもせずに、
また沈んじゃった。
……と思いきや」
ずぼっ。ずぶっ。
ずぼっ。ずぶっ。
ずぼっ。ずぶっ。
「ふぅぅむ。
なぁるほろぉ」
『浮きあがったと思ったら、
またもや沈んで』
「を延々と眺めていたら」
《眺めていにゃいで助けてにゃん》
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『んれって永久運動?』
「なぁんて」
『カン違い』
「しそうになるくらい、
このアタシたちの棲む」
『終わりのない世界』
「とやらに、
ぴぃったしのたし、
に溶けこんでいる景色だって、
今さらながらに、
気がついたのわん」
《助けるのにも気づいてにゃん、と祈って、つづくのにゃん》




