第三百八十七話『おそまつにゃん』
第三百八十七話『おそまつにゃん』
《『おそまつ』にゃ目にあわせたお方にいわれてもにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
しぃぃん。
「あれっ?
あれれっ?
なぁんの音沙汰もなし、
ってことは……うわん!」
『た、た、た、た、
大変なのわぁん!』
あたふたあたふた。
『化けネコ』
「だって立派な霊体なのに、
どうして?
なぁんで、
浮きあがってこないのわん?
まさかのまさかのまさか」
『想定外のトラブル』
「でも、って、
アタシったら、
なにいってんのわん。
想定外なもんで、
トラブルになるのわん。
……なぁんて」
『自分で自分に、
ツッコミを入れる』
「ヒマなんか……はっ!
そっか。
きっと」
『根っからの食いしん坊さん』
「なもんで、たらふく」
『泡食って』
「なぁんもできないのわん。
うんうん。
いかにもミアンらしい」
『おそまつ』
「なのわぁん。
……とまぁなにはともあれ」
『原因究明の任』
「を無事に果たしたもんで、
これにて一件落着。
めでたしめでたし、って、
ちょいと待つのわん」
『なぁんもできない』
「ってことは……やばっ!」
『今すぐに助けるのわぁん!
なもんで、
待っててぇっ!』
「って叫んでる間も、
惜しいのわん、
とばかりに、
そそくさ、
とネコ差し指を、
ミアンの沈んだ川面に向けて、
アタシごジマンの」
『念動霊波』
「を、
かけ声よろしく、
お見舞いするのわぁん!」
『ええいっ!』
びびびびっ!
ずぼっ。
『うわん!』
「待ってました、とばかりに、
お足が、お腹が、お顔も」
ぶらりんこ。ぽたぽたぽた。
ぶらりんこ。ぽたぽたぽた。
「ミアンが雫を落としながら、
川面から空へと……」
『やったぁ!
やってしまったのわぁん!
やぁっぱアタシって、
やればできる子、なのわぁん!』
「ごっほごっほ」
《びっしょりぬれてるもんで、つづくのにゃん》




