第三百八十六話『あっぷあっぷにゃん』
第三百八十六話『あっぷあっぷにゃん』
《くれぐれも、『顔面ドアップ』と間違えにゃいでにゃん》
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「あっぷあっぷ。
ミーにゃん。
いっくら」
『念動霊波』
「にゃるもんを、
使えるからって、
あっぷあっぷ。
にゃあんでまたウチを、
あっぷあっぷ。
川ん中に、
あっぷあっぷ、
放り込むのにゃん?
あっぷあっぷ」
《川面に浮かんでは沈んでとおぼれるのに大いそがしにゃん》
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「アタシが、
悪いんじゃないのわん。
アタシん中の素敵にキレイな」
『女神さま』
「なるお方が……あっ。
くれぐれもいっておくけどね。
実際に、
目にしたことはないのわん」
《にゃらにゃんで判るのにゃん?》
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「素敵にキレイな」
『女神さま』
「がね。
とぉってものても、
に」
『恥ずかしがり屋さん』
「でおわしますのが、
いけないのわぁん」
「あっぷあっぷ。
あんた、にゃにをいって」
ずぶっ。
『ああっ!』
しぃぃん。
「ミアン……。
アタシね。
覚悟していたのわん」
『いつか、
この日、
この時がくるのわぁん』
「って。
んでもまさか、
こんなにも早く、だなんて。
——んでもまぁ、
ここまできちゃったからには、
『頭を抱えて崩れ落ちるアタシ』
なぁんて絵図しか、
残されていないのわぁん。
でもってあとは、
『慟哭の涙』
とやらを流しまくる、
美少女なアタシの姿を、
さらしたまま、
『エンディングの幕』
を下ろす、ってぇのが、
いつの時代も、
『王道』
ってもんなのわぁん——」
『ああんもう!
とうとうのとうとう、
沈んでしまったのわぁん!』
ばさっ!
『こらあっ!』
「もっと、
静かに下ろすのわぁん!」
《幕が下りても、つづくのにゃん》




