第三百八十二話『バランスを取るのにゃん』
第三百八十二話『バランスを取るのにゃん』
《んでもにゃ。栄養でも体操の話でもにゃいのにゃん》
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「いいですか? ミーナさん」
『正と悪』
「生きとし生けるものすべてが、
お顔やお口には出さなくても、
……いな、
自覚していようが、いまいが、
この二つを常に心の中で、
戦い合わせているのです」
「はぁ。
——ええとぉ。
『世にも珍しい、
「緑色の毛並み」
なるお姿の割には、
どこにでも転がっていそうな、
ごくごく平凡の、
「まん丸型のお顔」
がくっついてる』
なぁんていう、
身体に矛盾をはらんで、
生まれてきた、
アタシもよっくご存知の、
お友だちネコが、
『急にしちむつかしいことを、
いい出しやがって』
とのあくたいをつかれても、
なぁんの不思議もない、
『よせばいいのに』
な、おしゃべりを始めた。
……のだけは、
なぁんとなく、
判ってしまったのわぁん——」
「私がいわんとするのも、
まさにその点について、
でありまして。
この」
『表裏一体』
「の象徴ともいえる、
二つのバランスが取れてこそ、
心は平和を保て、
その一つ一つの」
『集まりの場』
「となっている、
ここ」
『天空の村』
「もまた平和を保てるのです」
「はぁ。
——どうにも、
ついていけないのわん。
『ミアン、助けて』
なのわぁん——」
《ミリアにゃん。あんた、にゃにいってんのにゃん?》
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「今もしゃべったとおり」
『心のバランス』
「なるものは、
大事にしなければなりません。
ですので、
向こうの」
『教え』
「というのが、
悪魔を持ち出すものであれば、
当然こっちの」
『教え』
「も負けじと」
「ようするに、
張り合いたいだけ、
なのわん?」
「……なんとまぁ、
ミもフタもない、
おっしゃりよう。
それでよく」
『お姫さま』
「なんてやってられますねぇ」
「うわん!」
《ミーにゃんが一本取られたもんで、つづくのにゃん》




