第三百八十一話『感動の場外ホームランにゃん』
第三百八十一話『感動の場外ホームランにゃん』
《ぶんぶん! と風切り音を立ててバットをフるうネコにゃん》
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「でもって、
さらに、
いわせてもらえるのなら」
『場外ホームラン』
「を打ってみせる、
と相思相愛の間柄な、
最愛の誰かさんに、
約束した」
『愛の女神』
「なのです」
《ふにゃにゃ。『ミムカは無罪』と苦情がうるさいのにゃん》
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『ひぃぃっひっひっひ』
「なにをわけのわか」
かきぃぃん!
《にゃあんで『ネコ用金属バット』にゃんてあるのにゃん?》
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『ひぃぃっひひぃぃぃぃぃっ!』
ひゅううぅぅ……ぴきぃぃん!
「——ほぉ。
予想をはるかに超えて、
飛びましたねぇ——
ねっ。ミーナさん。
今ご覧になったとおり」
『感動の場外ホームラン』
「くらいで」
『お空のお星さま』
「になってしまう」
『三流の魔女』
「なんぞに」
『ダマされては、
なりません!』
「——と、
いつにないカッコよさ、
でもって決めたところで——
同じダマされるのなら、
どうぞワタシの手にかかって」
『ダマされなければ、
なりません!』
《あのにゃあ》
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「誰の心にものう」
『怖ろしげな悪魔』
「が潜んでおるものじゃ」
「……とまぁ先ほど、
このように、
教わったと思いますけど?」
「うん」
「でしたら、
私も教えて差しあげますね」
「ううん。
別に聞かなくったって」
ずずずいっのずいっ。
『教えて差しあげますね!』
「うわん!
——圧巻といっていい、
『ネコ丸顔ドアップ』
でもって、
つめよられたのわん。
逃げ場がなくなった今、
なにをどう考えようが、
返事はただ一つ、
なぁのわん——
う、うん」
《どうせ、ろくでもにゃいんで、つづくのにゃん》




