第三百七十一話『「おだまり」にゃん』
第三百七十一話『「おだまり」にゃん』
《にゃかにゃかもって興味深いお方にゃん》
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『おだまり』
「ミーにゃんミーにゃん。
茂みの向こうでにゃ。
翅人型の誰かと誰かが、
お話してるのにゃん」
「ああでもぉ。
仲良さげ、
ってわけでもないみたい。
片っ方は、
高い空に陣取って、
腕を組んでの上から目線と、
つき合いにくい、どころか、
とっつきにくくて、
近寄りがたい」
『エラい高飛車なお方』
「のように見受けられるのわん。
……あっ。
ほら、見て。
相手もあきれたような顔で、
そそくさ、
と飛び去っていくのわん。
ねぇ、ミアン。
あんなのとかかわりあったら、
どんな目にあうか、
知れたものではないのわん。
なもんでアタシたちも」
『見ざるいわざる聞かざる』
「でもって、
さっさ、と、この場から、
ずらかったほうが
賢明というものなのわん」
「んでもにゃあ。
見こみは、
十二分にありそうにゃん」
「へっ?」
《あの一言に、ネコ心がゆさぶられたのにゃん》
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「にゃあって……ぶふっ。
あの妖精」
『陽だまり』
「の中で」
『おだまり』
「にゃんて。ぶふふっ」
『ぷっ!』
「きゃはは……。
——し、しまったぁ。
『連鎖反応』
かなんかで、
ミアンの笑いがアタシにも、
『染』
ってしまったのわん。
こうなりゃあ急いで、
あわてて自分のネコ差し指を、
自分の口元に当てて——
しぃっ。
笑ってんじゃないのわん。
別に、ふふっ。
シャレをいっているのでも、
なんでも、ふふっ。
……って」
『やばっ!』
《にゃにがやばいのにゃん? 答えはモチ、つづくのにゃん》




