第三百六十六話『笑いは愛をも超えるのにゃん』
第三百六十六話『笑いは愛をも超えるのにゃん』
《たにゃ一つの疑問は……誰とのにらめっこにゃん?》
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「いいですか?」
『目で見る』
「のじゃなくって」
『心で感じる』
「のです。
さすれば、
いつ、
いかなることが起きようとも」
『まどわされる』
「などという俗世間によくある、
ふらついた自分に、
ならないですむのです。はい」
「にゃははっ。
んでもにゃ。
あんにゃお顔、
めったに、お目には。
にゃははっ」
「んもう、
ミアンさんったらぁ」
「にゃははっ」
「ですから、
何度も、
申しあげていますように」
「にゃははっ」
「心で」
「にゃははっ」
ちらっ。
「——とミアンさんの、
『くったくのない笑顔』
につられて思わず、
目にしてしまいました——
ふふふっ。
……って、
いけません、ミリア。
あなたは仮にも、
『愛』
という、
聖職者ネコの身なのですよ。
『見てくれ』
だけで相手を笑うなんて、
とんでもない話で……」
ぶるぶるぶる。
「ま、まずいです。
非常にまずいです。
おかしさのあまりか、
自然と身体が、
ふるえてきて……ああダメ。
ダメです。ダメなのです。
立場上、
なんとしてもこらえなくては」
「にゃははっ」
『笑う門には福来たる』
「にゃもんで、
ささっ。
ミリアにゃんも、
一緒ににゃって笑おうにゃん」
「ですから、
心で感じ……ふふふっ。
も、もうダメ……ふふふっ。
愛の限界点、
突破しちゃって……ふふふっ」
『なんだこりゃあ、でぇすっ!』
「ふふふっ。はははっ。
あぁっはっはっはっ」
《『愛』という化けの皮がはがれた瞬間にゃん》




