第三百三話『いろいろ話パート030にゃん』
第三百三話『いろいろ話パート030にゃん』
《こっちの水は、あぁまいもんで、こいこい、にゃんよ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「なぁんにもいらない。
ただキミが」
『そこ』
「にいてくれさえすれば、
いいんだ」
「といわれてもにゃあ」
《にゃあんでウチが『招きネコ』をやらされるのにゃん?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「ねぇ、ミムカん。
しつっこくてしつっこくて、
どうにも、
しつっこくすぎる相手を」
『撃退』
「させちゃうには、
一体どうすればいいのわん?」
「なぁんでそれを、
ミムカに聴きますですかぁ?」
「そりゃあ」
『経験者は語るのわん』
「をあてにして、
のことなのわん。
おふたりって、
つき合いも長いことだし、
そろそろ」
『なぁんか、つかめた』
「としたって、
なぁんの不思議もないのわん、
とか思ってね」
「のんのん。
ただ今も」
『研究の真っただ中』
「でありましてぇ。
苦心さんたんたる毎日を、
すごしていますですよ。
……などと、
わざわざ口にせずとも」
『一目りょう然』
「にございまですよね。
なにかつかめたのなら、
こうして」
『子泣きじじい』
「ならぬ」
『子泣き幼児』
「に、いつまでも、
しがみつかれてなど、
おりませんですもの、
って……んもう!
ミリア!
いいかげんに、
(ネコ姿の)ミムカから、
お離れくださいませませぇっ」
『くすっ。
また心にもないことを。
ミムカさん。
いつまでもお慕い申しあげ、
こうして、
おそばにおりますから。はい』
《こうにゃると、もはや呪われているのにゃん》