盛り塩
ブログに載せていたものを小説家になろうサイト用に
見やすいかな?
という感じで細分化して載せています。
「この盛り塩いつしたん?」
玄関を入って真っ直ぐ行くと左に
キッチンと食卓、右がリビングになって
いるのだが部屋の角の部分に
盛り塩がしてあった。
「昨日色町さんに言われたやつやったあとに
買ってきて余った塩なんか料理に使うんも
いややったんで盛り塩したんすけど
まずかったっすか?」
「盛り塩はやり方間違えたら憑いてる物を
逆に部屋のなかに閉じ込めたり、
下手し喧嘩売って幽霊怒らすことも
あるらしいで」
「思いっきり怒らしてるやん」
奥さんが苦い顔をしながら盛り塩を片付ける。
「ちょっと触って良い?」
盛り塩を受け取って触ってみた。
昨日したわりには湿気て固くなっている。
色も若干黒く変色していた。
「盛り塩に使った紙は灰皿で
燃やした方が良いわ、
それから塩はお香の煙に
くぐらせて朝10時から2時くらいまで太陽の光
あててからシンクから
大量の水でざばっと流した方が良いよ」
「色町さんずいぶん詳しいですね」
恒樹の奥さんが驚いた顔で聞いてきた。
「こういうの好きで結構読んだり
見たりすんねん(笑)」
なんだか変人に思われているようで
居心地が悪い。
「恒樹昨日の生姜はまだ残ってる?」
「はい、まだ半分くらいありますよ」
「じゃあまた塩生姜汁作って飲み」
「了解っす」
そう言って冷蔵庫を開けて生姜を取り出した。
「他の部屋も見て良いかな」
奥さんに聞いてみる。
「お願いします」
そう言って案内してもらったが
どの部屋からもこれと言って何も感じない。
「今日は恒樹いない間はなんか変なことあった?」
「いや、私は何にも感じなかったですけど」
聞きながら3LDKの部屋をじっくり見ていった。
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