除霊ナウ
ブログに載せていたものを小説家になろうサイト用に
見やすいかな?
という感じで細分化して載せています。
「ほんじゃ気を付けてな。
振り返らんと帰りいや」
「ちなみに振り返らんのってなんでなんすか?」
「人間って両肩と頭に火があるらしい。
ほんで振り返ったりしたら自分の息で
消してまうんやって」
「消えたらどーなるんすか」
「消えてる間は憑かれやすくなるらしいよ、
消えたら朝位まで点かないらしい」
「もう憑いてる場合は?」
「憑きやすくなるってことは
離れにくくなるってことじゃね?」
「なるほどっす、じゃあ気つけて帰りますね」
「おーお疲れ」
「お疲れっす」
二時間弱ほど居酒屋で過ごし、
家についたのが11時を少し過ぎた頃にだった。
リビングに入ると妻が寝室から起きてきた。
「ごめん、起こした?」
「いや、布団の中でスマホいじってた」
「そっか、はいお土産」
コンビニで買ってきたスイーツを渡した、
いつの間にか飲みに行ったときには
買って帰るのが定番になっている。
「また、買ってきてくれたん?
いいのに~」
と言いながら嬉しそうに中身を物色している。
「ほんで恒樹なんやったん」
スイーツに手をつけながら聞いてきた。
「なかなか面白い話しやったで」
今日の話を面白おかしく話して聞かせた。
「いくつやねん」
笑いながら呆れている。
「地元のツレやったからアイツもしゃーなし
行ったんはわかるけどな、大分損くじ引いたな
俺お風呂行くから先に横なっといて」
妻に声をかけて恒樹に
「掃除してるか~?」というラインを
送ってから風呂に入った。
風呂から上がると「除霊ナウ」
という呑気な一言と共にお香を焚いている
写真が送られてきていた。
「基本的に肝の座ってるやつやけど
幽霊相手でもまったく怯んでないな」
独り言を言いつつ「ヨクデキマシタ」
とメッセージとスタンプを送って寝室に入った。
布団に横になりながら掃除してお香焚くんに
アイツ嫁になんて言い訳すんねやろ?
そんなことを考えながらいつの間にか
眠っていた。
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