丑三つ時
ブログに載せていたものを小説家になろうサイト用に
見やすいかな?
という感じで細分化して載せています。
恒樹に
「近所のパーキングついたで起きてる?」
とラインを送った。
5~6分して既読になり。
「起きてます」
と返事がきた。
車を降りて荷物を持ち恒樹の家へ向かう。
マンションの入り口でオートロックの
呼び出し口で部屋の番号を押すと
ランプがついた
「お待たせ」
と声をかけた
「うっす」
という返事と共にドアのロックが開いた。
緊張している。
手にあせがにじんで、背中が寒い。
昔から緊張するとなぜか寒くなる。
恒樹の部屋の前まで行くと
扉を開けて寄りかかりながら恒樹が待っていた。
また少し顔色が悪い。
「ゴーストバスターズ到着やでもう大丈夫や」
少し茶化してみた。
「バスターズって一人じゃないすか」
酷い顔をしてるくせにしっかり突っ込んでくる。
「真面目か。さっさと始めよか」
部屋に入って道具を広げていった。
しめ縄に2リットルの
ペットボトル(中身は塩水)が二本。
幅2メートル弱のビニールシート、
あら塩、蝋燭、縫い針、釣糸、
握りこぶしくらいに丸めた粘土を4つ。
粘土と釣糸、縫い針でフーチを作り
天井から地面ギリギリくらいに吊るす。
それをベランダの窓際、キッチン、
玄関からキッチンに向かう廊下、
リビングの角に設置した。
それから大量のお香、
ホワイトセージ、サンダルウッド、
フランキンセンス。
効きそうなお香をいろいろ持ってきた。
そのお香を部屋のあちこちで焚く。
リビングにビニールシートを敷いて
しめ縄で囲いを作り、
ペットボトルの塩水でしめ縄を湿らせる。
「これに着替えて」
コーナンで買った肌シャツとズボンを渡した。
塩水に浸けてから乾かした物である。
自分もそれに着替える。
「なんか本格的っすね。
でもゴーストバスターズなわりに
アナログっすね」
「いや、だいぶデジタルやで。
スマホでググって調べた除霊方法やからな」
にやっと笑って見せる。
恒樹のツボに入ったらしい。
「これなんすか?」
フーチを指差す。
「フーチって言って幽霊が近づいたら
揺れるらしい
地獄先生ぬーべー知らん?」
「マジで‼これぬーべー情報っすか(笑)
信じてんすか?」
「信じるもなにも試すん初めてやからな(笑)
やってみなわからんやろ?」
「いける気してきましたね」
笑いながら答える
「ほんじゃ恒樹はこれしといて」
耳栓にiPodとヘッドフォン、アイマスクである。
「たまに肩叩くからそんとき以外
絶対はずさんといてな」
「了解っす」
キッチンに背を向ける形で座り、
笑いながらアイマスクをしようとしたところで
「ちょいまち、怒りの感情作りしといて、
お前に憑いてる幽霊に
さっさとどっか行けみたいな感じで。
かわいそうみたいに思ってたら
離れにくくなるみたいやから」
「了解っす」
「よっしゃ、お前が音楽聞いてる間に
けりつけとくわ」
「お願いします」
そう言うと耳栓、アイマスク、
ヘッドフォンを着けた。
電気をすべて消して蝋燭の灯りだけにする。
全く評価がつきませんorz
面白くないのだろうか…
そんなことないよ
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