こもりうた
はい、
要約すると、
奴隷として捕まえられたジロウ君は、
お兄さんに助けられ、一緒に逃げていたが、
お兄さんが、食料を、調達しに狩りに出かけたところ、
待ちきれなくて、ここに来てしまった、と、言うこと。
サンドイッチを5包、焼きたてのクロワッサンを3つ 小さいながらにたいらげてしまった。
さっき食パン半斤くらい食べてるはずなのに…
…恐るべし獣人。
お兄さんが、迎えに来るまで、一緒にお風呂に入ることに
5歳くらいの男の子。
細くてか弱そうだけど、筋肉は、わたしよりついてる。何より…
背中の傷。
赤く、まだ血が出ているところもある。
「ジロウ君…これ…」
大丈夫。もぉ痛くないし、獣人は、人より体力あるから、すぐ治る。
そう言うジロウ君、
「ちょっと待ってて!」
「おまたせっ」
バシャッ薬をかける。
すると、かけたところが、最初から傷なんてなかったかのように、キレイに治る。
範囲がひろいので、3本くらいかけまくった!
ら、きれいさっぱり♪
ジロウ君は、言う。
獣人に優しくするなんて、変な人間。
聖女さま、…ありがと…照
きゅん死にです…
お風呂の中で、お兄さんのかっこいいとことか、
最近みつけた、酸っぱい葉っぱのこととか、いろいろ教えてくれた。名前を教えると、ミーオ、猫みたいな名前、だからか、変だけどいい奴と、笑ってくれた。笑顔がとても可愛い~
ほかほか…
ふぅ~お風呂上がりに、花の蜜を入れた紅茶。
ごくごく…
そこへ、
だんっ!!!!!!!!!!
「ジロウっっっっ」
突然ドアが開く。
びっくりして、少し紅茶こぼしちゃった。。
そこには、大人な、けもみみが立っていた。
黒髪、黒耳。方目は、流した前髪で隠れているが、紅くキレイな瞳、
尻尾は、ジロウ君より大きくきっとふかふかしているんだろう…あぁ、もふりたい。
こちらを見て困惑している。
また悪い奴らに連れていかれたのかと思って焦って迎えにきてくれたんだね…きっと、
優しい、良いお兄さんだぁ…と、ひとり感動していると、
「兄ちゃ…
聖女さま、ミーオ、きず、お腹いっぱい、治る
迎え早い、さすが兄ちゃん」
「…そうか。
聖女とやら、騒がしくしてすまなかった。弟が世話になったようで、助かった。礼を言う。」
「え…いえ、わたし特に何もしてないので…
あと、ミーオぢゃなくて、ミオです。」
「ミーオ、兄ちゃ、イチロウって言う。ボクの自慢の兄ちゃん。」えっへん!
鼻をひくひくさせて、「ジロウ…おまえ…背中の傷…」
お風呂あがりで、上半身何も着ていなくて、背中が丸見え。
「ミーオのおかげだよ!兄ちゃん、ミーオは、薬作ってんだって!あとパンも。」
「あ、回復薬と、サンドイッチしか売ってませんが、お店をやってます、ミオと言います、
えっと…よろしくお願いします?ね。」
「…イチロウ、ハンター。
ジロウ、帰るぞ。」
「やぁだぁぁ!ミーオと一緒に寝る約束したんだっ、」
お兄さん帰ってこなかったらねって言ったんだけど…(笑)
「獣人は、嫌われものだ。邪魔をするな、悪いやつでは、ないかもしれんが、迷惑だろう。」
「やだ…兄ちゃんも、ここ泊まる。」
言い争うこと15分。
しゃべれなくなるくらい、ジロウ君が泣いて終了。
ミオに抱きついて泣いていたジロウ君だったが、泣きつかれて寝息が聞こえる。
「あの、客室もあるので、もしよかったら、
イチロウさんも、泊まって行ってください。
ジロウ君も、いろいろあって、不安なのかもしれませんし。」
「…
(考えている)
すまない…。いつもは、聞き分けの良い奴なんだが…
世話になる。多少臭いかもしれんが…」
「えぇ…臭くなんてないですし!気になる用でしたら、おふろもありますので、よかったら、どうぞ。わたし、ジロウ君をお布団に寝かせて来ます…」よいしょ…あれ??
小さいのに重い…
よい…しょ…あ…
ふわっ
見かねたイチロウさんが、運んでくれる。
「わたしの部屋にっ起きたときいないと、寂しくがるかもしれませんし。」
「…この部屋でいいのか?」
「あ、はい、
どうぞ、」
ジロウ君に布団をかけて、頭を撫でる~ついでに、ちょっとけもみみも撫でちゃう。
「おやすみ…」
イチロウさんをお風呂に案内して、晩ごはんにサンドイッチの準備を…作りおきをお皿にのせるだけ…だけど。
紅茶を入れて
イチロウさんは、長風呂なのか、待ってるのも、暇なので、
ジロウ君の様子を見に行く。
はぁ…はぁ…呼吸があらい、
「うぅ…やめ…て…」
うなされてた。酷いことされてたみたい。もぉ治ったけど、背中の傷からみても。明らかに。
静かに。だけど、寝ているジロウ君にも届くように、
もぅ、大丈夫だよ、ひとりぢゃない。こんな可愛い子にこんなこと。
守ってあげたい。
安心して、眠ったら、幸せな朝がくるの。
だから、ゆっくり息をはいて、
~♪
すぅすぅ…
「…綺麗な歌だな。」
続きは、今日中に!