表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

小さなお客様

青い空!白い雲!

キレイなお花!

元気な体!!


すこしでも、みんなが、笑顔に

なれますように…


願いをこめて




~♪




うん♪

今日もキレイに輝く薬草。

いつもと違うのは…野菜も光ってること。



あれれ??



目の前にあるトマトを手に取り、



鑑定。



煌めくトマト

みずみずしいトマト

賞味期限の概念がなくなる。




こっこれは!


腐らないトマトってこと??

保存食!!やったのです!

毎日収穫して、保存食として、いつか必要な人に!



そう決めたミオは、せっせと収穫するのでした。



それを誰かが見ているとは、知らずに。。







ん~いい香り~ミーオ♪

お腹すいてきたぁ~妖精は、そんなに食べなくても

死なないんだけどねっっ♪

チュニのは、趣味なのです♪

今日の朝ごはんなぁに~??



「今日は、サンドイッチにしようと思うの!!

いつまでもおいしく食べられるのなら、

たくさん作って、お店においてみようかなって♪ 」



ミオの作るものゎなんでもおいしいから!

売るなんてもったいないんだけど、

チュニのも作ってくれるなら、いいよっ♪



「ふふふっ、もちろん」にっこり


「ところで、他のふたりは??」




ん~けもの臭いの苦手みたい~なんだよね~

チュニは、ご飯の香りでわかんな~い♪けどキャハハ~



「けもの???」








お店に並べてっと、


こんな感じかな??

紙で包んで、黄色いリボンを結んで…



うん♪なかなか…にっこり



まだ台所にパンの残りがあったから、

甘いデザートサンドも作っちゃおっかな♪








…台所





あれ??パンなくなってる…



全部使っちゃったっけ????



…ま、いっか、明日のとかあるし、ちょっと焼いておこう♪



チュ~ニ~

手伝って♪



焼きたて味見で手を打つよフフ。




「はいっもちろんおっけいです!」






あたり一面焼きたてのパンの香り…





ぐぅ~




「ん??チュニ…さっきサンドイッチ食べたのにまだお腹空いてるの??」



ちっがーう!


けもの臭い!!せっかくのパンが~


今度ゆっくり食べさせてよねっっ

今日は、

帰る~~~!!




しゅるん



チュニは、消えるように帰ってしまった。




「え?え?!

けものって何…臭くないし!!


まっまさか… 魔物?!!」



びくびくしなから…辺りを見回す。



机の下に、小刻みにふるえるー



しっぽ?




尻尾がある。



小さな男の子の…ような、これが、獣人????



しゃがみ、視線を合わせる。

ふわふわの尻尾、犬のようなやわらかそうな耳、

こっこれが、いつか読んだ小説の中の…けもみみ!!



目には、涙を浮かべている。

口には、パン粉…




あ、なくなったパンは、この子が。

言ってくれたら、いくらでもあげるのにっっ




ごめ…なさ…い

あやま…るから…ひっく

ぶたないで…痛いの…や…だ…


「だっ大丈夫っそんなコトしないっ

わたし、聖女っていうのしてるの!

聖女さまは、悪いことも、痛いことも、しないよ、出ておいで。」



手を広げて、待ってると、



おそる、おそる、こちらを伺いながら


鼻をひくひくさせて、出てくる。



ぼろぼろに破れたズボンを、両手でぎゅっと握り、下を向いている。



きゅうぅぅんっっ

可愛いっっ



ふわっ



思わず抱き締めるっっ


「ごめんなさいっっ抱き締めてもいいですかっっ」



おっおまっあっもぉして…るっぐすっ


腕の中で困惑してるけもみみ少年。


「後でパンは、欲しいだけあげるから、すこしこのままでっっ」









え~っと、では、改めて、


けもみみ少年こと、


ボク、ジロウ、黒狼の息子で、悪いやつらに捕まってて、お兄ちゃんが助けてくれて、

逃げてて、狩で、

お腹がすいて、

待ってたら、歌が聞こえて

いい匂いがして…




つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ