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ヤコム・ウィリアム

ブクマが増えていて、やる気があっぷ!

ありがとうございますっ

3日前、地図にない、新しい森が発見された。


わたし、ヤコム・ウィリアムは、冒険者Cランク。

まだ上がりたてたが、魔物の少ないと噂されている、その森の調査に向かっている。

まだ名前もついていない森だが、油断は、大敵だ。


だが、多目に持ってきた回復薬を途中で通った村の人達に、あげてしまった。


魔物に襲われていたところに出くわしたのだ。


助けるのは、冒険者として当たり前だっ!


…だが、こんなことになるなら、残しておけば良かった…


途中お腹が空きすぎて街と森の間で拾い食いしたキノコがどうやら、毒素にまみれていたようで、

森につく頃には、毒が回っていた。


馬を降りて、水辺で水を飲もうとしていたら、


毒でふらついて、鎧ごと川に落ちてしまった。


なんとか、這い上がったものの、身体が動かない…



…弟よ…妹よ…

…先に逝く兄を…許して…くれ…



足音が響いている。

…誰かの声が聞こえる。


「だっ大丈夫ですかっ!?」











…花の香りがする。


ぱちっ…目を開けると、桃色の髪の少女と目が会う。

とても心配そうに自分を見ている。

涙を浮かべ、それでも微笑み…


「…聖女さま…?」



「気がつかれたのですかっ?!

どこか痛いところは、ありませんか??

気分は、大丈夫ですか??」

聖女さまは、慌てて言葉をかけてくる。


下が柔らかく…これは…ひざまくら!!!



がばっと、起き上がり、


「こっこここれは、失礼したっ。


聖女さまっ


…もしや、わたしを助けてくださったので??」



照れながら、微笑んでいる。


かっ可愛いっっ


辺りに散らばっている小瓶に目がいく。


もしや…回復薬??


うっすら覚えている記憶。

手に取り、香りを確かめる。そうだ、これだ。

ほのかに甘い 、だがくどすぎず、さっぱりとした…


ステータスを見て気付く。


毒も抜けている?!


転がっている回復薬は、1種類。


「あの…聖女さま?この回復薬は、毒も消せるのてすか??」



「あ…あの、お恥ずかしながら、初めて使ったので…詳しくは、わかりませんが、毒を消して、HPを全快にさせることが出来ました。」



「それは…すごい!!!

凄すぎます!ふつうは、100回復するかどうかですよ!もし良ければ転がっているのを売ってもらえませんか??はっ…しまった!今日は、途中の街で回復薬と一緒に有り金全部、復旧に用立てるよう、渡してしまったのだった!!…あぁ…なんてことだ。」



「あっあの…まだまだいくらでも作れるので、今日は、あなたが死なないで帰れるように、お分けしますよ…」にっこり



聖女さまは、天使さまだったかもしれない。



「わたしは、ヤコム・ウィリアムと申します。聖女さまに受けたこのご恩、必ずやお返しに参上いたします。」



フフフ「大げさですっあ、でも、もし良ければ、多目に差し上げるので、帰り道、困っている方に差し上げて頂けませんか??」



「天使様、もちろんです!困ったときの助け合いは、冒険者として、当たり前です!必ず、届けましょう。」


ぐうぅ~

ヤコムのお腹から元気な音が…


「あはは、ふふふ、ヤコムさんたら、元気になったみたいで、よかったです。よろしかったら、家で暖かいスープでもいかがですか?

お昼の残りで申し訳ありませんが…パンもつけますよ♪」


「…お恥ずかしい限りですが、遠慮なく。」




聖女さまの…あぁ、ミオさまの料理は、

とても美味しく、身体の力がわいてくるようだ。



「よかった~でも、天使さまは、やめてください、ふつうの人ですし、ミオと言います。

この森で1人薬を作りながら暮らしているのです。」


そう言うミオさまは、見た目こそ幼いが妹よりしっかりしていて、聖女の微笑みは、見るものを清らかな気持ちにさせる。


わたしは、ミオさまに頂いた回復薬を袋いっぱい持ち、帰りがてら、森を散策し、

魔物の出てこないことを確認しつつ、依頼を果たすのだった。

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