街の薬屋さん
街に到着ですっっ
「聖女さまっ、ここが、チャゴットの街です、
あとで、薬屋にもぜひ来てくださいねっ」
「俺たちは、ギルドに向かうから、またどこかでっ」
「ミオちゃん、またねっ」
チャゴットの街は、冒険者たちの街、と言われるほど、ギルドが盛んで、
その横に常設された薬屋、宿屋、各装備屋、
お店もいっぱいありますっっ
でも、青い屋根のお家が多いですね…
可愛いですっ
「近くで採れる鉱山の石から、青い塗料をつくれる。
まずは、宿だな。いくぞ。」
「イチローさんっ、的確!そして、心の声聞こえてました???」
「…見ればわかる、(きらきらな眼が屋根しか見ていない」
…すまないねぇ…今は部屋が空いてなくて…
何回目になるか…
街にいるのに、野宿か…
「仕方ありませんね!!
ハクさんのお店に行ってみませんか??」
「こんにちは~」
「いらっしゃいませ~」
店番は、若い女の人…
あれ…ハクさんの…お店でいいんだよね??
「あの…ハクさん、ご在宅でしょうか??」
「…もしかして、聖女さま…
はっははははははくくくくくくっっっ」
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
ありゃりゃ、行っちゃった(笑)
しばらくして戻ってきた彼女、ハクさんの一人娘だそうで、ハナさん、
「いや~今、他の薬屋が全員王都に出掛けていてね~冒険者たちに、薬が間に合わなくて…、わたしは、徹夜で作るから、部屋は、使ってくれて構わないよ…
昨年うちの家内が亡くなって、この娘もいるから、わたしは、王都に行かなかったんだが、正解だったよ…
あぁいそがし、いそがし…さ、はいってはいって」
なんだかとっても忙しそう…
ハナさんと、一緒に晩ごはんを作って、
徹夜のハクさんに差し入れをして、長旅で疲れてるのか、ぐっすり…
一部屋だから、イチローさんと一緒に寝る形なんだけど、野営で慣れたからか、
逆に安心して、ぐっすり寝れます…