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大きな木と小さな子供民

その日、わたしたちは、

荷物をまとめ、呪われた街へ

旅立つのだった。


「大丈夫。だんだんわかってきた。

わたしの力は、近くにいるものを、浄化する


歌を聞いたもの、人、生物に、力を与えること、それらを使って、薬やごはんを作ること。」





その日、町長の家で、街を上げて、

娘さん復活の宴が行われるのだった。

去ってしまった聖女さまを讃えながら、

空が明るくなるまで、続くのだった。







空が明るくなって、飲み明かした街人が、家に帰る頃、聖女さまは…




「イチロウさん!!

ここにも薬草が!、

ここの木の実も、薬の材料になるみたいです!」


「…ふっ、何人分作る気なんだ?」


生えている薬草は、根っこから。

拾った木の実は、集めて、広げ、朝の歌のとき、

それらが光るのを見て、

どんどん薬を作っていく。


早朝に、街を出てから、

街道を歩いていたら、大きな木をみつけて休んでいた。

それはそれは、大きな木で、半径が、4メートルくらい。

ごろん…と横になったとき…



木の上に広がる、秘密基地のようなたくさんの小さな家。小枝を集めた家。

葉っぱや、お花を集めた家。

ビンや、袋など、がらくたを集めたような家。

そして、そこから覗く、小さな頭…




「えぇえぇぇ!!!!?」






そこは、小さな子供達だけの小さな集落だった。


飢え、痩せ、病気になったまま、治療もされず、弱っている子たち。


頬っておける訳もなく、わたしは、イチロウさんと、薬草や、果実、と、イチロウさんが、ハンターとして、動物を狩るのを見てたりと、30分くらいで、戻り、やくそうは、いったん地面に植え、木の実並べ、

歌を歌う、

この子達の健康と、これからの未来を


~♪


小枝を集めて火をおこし、薬草を煮詰め、ごはんを作り、

いい香りが辺りに充満してきた頃、




ぐぅぅ~



ふふ、


動けない子にもあるからね、


木登りなんて初めてした。

けっこ、楽しいものなのねっふふっ


暖かいスープをおさらに盛り、少しずつ食べさせる。動ける子は、食べに近付いてくる。

動けない子には、イチロウさんと手分けして、食べさせてあげる。薬も一緒に。


今夜は、寝袋!!

旅支度、さっそく役に立つことが!


次の日、


朝の、歌を…


~♪


ひとり、またひとり、子供が下りてくる。

わたしの薬こんなに効くんだ…


歌を聞いてくれてる。


みんなで首を左右にゆらし、


笑顔で。中には、まだ眠いのか、

うつらうつら、しているけど、

顔色も良く、



「元気になってよかった。。」




放っては。おけない…


薬を人数分と、食料を全部、置いて、

近々迎えに来ることを伝え、

目的地へと急ぐ。



「わたし、あの子達を集めて村を作ろうと思うの!!イチロウさん、もし、実現したら、狩のこととか、教えてあげてくれないかな??」










笑いながら頷くイチロウさん、

最近、よく笑ってくれる…



わたしが笑顔でお礼を言うと、


耳が、鼻がひくひくしてて、とても可愛いの。

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