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2016/06/21 第六十四回 嘘つきは泥棒の始まりと言うけれど、正直者なバカを見るという話

ミクシィの日記にも投稿


『キツイ・汚い・給料安い』の何が悪いの?」 と正直すぎる求人情報を出した会社に批判が集まっているというニュースをミクシィのニュースで見ました


 求人票でたしかに嘘をつくのは良くない。


 私が高校を卒業して就職した会社は、求人をする時に、よく解らない意味不明なカタカナ職種名を付けて求人していた。


 今で言うならばDTPオペレーター。


 当時はまだアナログの時代で、カッターとセロハンテープ、それに透明なプラスチックのシート(アナログ時代のアニメでセルに使われてたものとほぼ同じもの。白マイラー)を駆使するレタッチ・もしくは製版と呼ばれる職種をグラフィカルレタッチングオペレーターみたいな名前で募集。


 同業者でも一瞬何やる人か解らないと言う。

 

 残業の所には三十時間と書いてたが、多いつきには楽に100時間越えるとか普通。


 残業時間がべらぼうに多すぎた平社員が(残業代が基本給の倍以上)残業代の付かない課長に昇進したり。


 他に課長いるのに。


 求人票を見ても、働きだしたら給料がいくら貰えるのか解らないとか。


 まぁ、倒産したんですけど。


 次の会社は、そもそも「残業代出す会社は倒産するから、家はないから」と面接の時に言われ、「給料は幾らなんですか?」と聞くと「逆にいくら欲しいんだ?」「これくらいは欲しいです(前の会社の基本給+残業代がない事を見越して+3万)」と言うと「そんなに出せるわけ無いだろう!!(逆ギレ)」


 と言うわけで、それから一月働いてやっと自分の給料が解ったという。


 そこで働き始めて、十七年になりますが手取が21.6万円。


 総支給で26万くらい。


 だから年収は312万くらいです。


 ボーナスが出ればもう少し上がりますが、去年は夏が10万で、冬は無かったですし、あてにできません。


 今年の夏は、あると思いますが、たぶんあると……、たぶんあるんじゃないかな……

あるといいいな……まぁ、覚悟はしておけ、と言った現状だったりします。


 就職難だった頃に入社してきた二十歳過ぎたばっかりの女の子が、残業が続いたある日の深夜零時、仕事しながら泣いてたりするわけですよ。

 残業が辛いと。

 彼女の手取の予想は14.5万くらいです。

 そりゃ、泣けてきますよ。

 やっと就職したと思ったら、それまでしていた定食屋のバイト以下なんですからw


 その彼女もめでたく今年の春に羽ばたいていき、新たな人生を見つけたのですが、その彼女が辞めたのをきっかけに、33歳と34歳の後輩男子も退職を決意。


 スペック

 33歳 男 独身 一人暮らし 係長 手取19万


 34歳 男 独身 両親と妹と同居 残業大王。手取15.6万円


 二人とももう十年以上働いているんですけど、昇給がほとんど無かったもので。




 人が生きるのにはお金がかかるのは言うまでもない事で、だからこそ人は働いてサラリーを得ようとするわけです。


 そのサラリーがどんなに働いたところで、生活するのに必要な金額になっていないと言うのはどういう事なのでしょうか?


 もちろん、会社の業績が上がらないから、払える金額がその程度だという考え方もあるでしょうし、それはそうなのかも知れませんが、人が生活するのに必要な制定限の金額をそもそも払えないと言うのは、企業として正しい考え方なのでようか?


 もちろん二人は独身であり、親元であったりして生活は出来ていますので、今の時点では最低以上の生活をしていますが、これで自分自身の家庭を持つ事が出来るでしょうか?


 家族を養い、教育を受けさせ、ひもじい思いをさせず、穏やかな生活を送れる家庭を築けるでしょうか?


 

 このあいだ生活保護を受けている母子家庭の記事をネットで観たのですが、子供二人で支給額29万円。とてもじゃないけど、生活が出来ない……と。


 え?


 こちとら一日12時間以上働いて手取21.6万だとw


 34歳君なんか忙しい月は一日20時間働いて手取15.6万だとw



 もう少し社員の生活を考えてもらいたいものですが、そんな中で社長の営業車に高級車がやって来たり、何故か会社にゴルフバッグセットが2セット届いたり、新築のマンションに引っ越したりするから、一気に気持ちが傾いたみたいです。


 「自分の家族をもてません」


 33歳君はそう言うわけです。


 


 でも、社長は「なぜ辞めるか解らない」と周囲にこぼしているそうですがw



 

 労働って基本的には等価交換であるべきで、そんな中で仕事というのは誇りと情熱があれば給料なんか関係はないと言う経営者には刑務所に入ってもらいたい今日この頃

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