2016/06/18 第六十三回 異世界
「小説家になろう」の主力と言えば、異世界転生、異世界流転、などのこっちとあっちを行ったり来たりする小説で、なかなかそれ以外で話題になる物語は少なかったりします。
最近行われた「ジャンルの再編成」も異世界系以外の作品も日の目に当たるように、もしくは異世界系ばかりになってしまって、それ以外のものを読みたい人が逆に「小説家になろう」から離れていかないようにとの運営側の考えもあるのではないかと思うのですが、それでもやっぱり「小説家になろう」に集まるのは異世界系を書きたい人、読みたい人がまだまだ多いのかも知れません。
やはり、ここは一つ自分も異世界系にチャレンジしてみるべきか!?
そんな事を思ったりするわけです。
自分も「異世界居酒屋のぶ」や「異世界食堂」、「GATE」に「はたらく魔王さま」などの異世界系が好きだったりしますが、すでにいろいろと出尽くしてしまって、もはや新たに手を付ける場所が無いような気がするのも確かです。
最近本屋で衝撃を受けたのが「異世界落語」でした。
漫画・アニメの「昭和元禄落語心中」で割と落語が盛り上がった直後でもありましたが、ついに落語まで来たかと。
「異世界コンビニ」系や「異世界修学旅行」系は割と誰でも思いつくのだろうなと思ったら、すでに書籍化されていたりして、「異世界で神になりました」系、「異世界で始める新規事業」系も自分が考えるという事は、すでに誰かが書いているだろうと予測でき、実際にすでに売れ筋だったりするのです。
「ハーレム」や「チート」はすでに随分前からありましたし、「セカイ系」も今となっては古いタイプの小説であり、目新しさはあまりありません。
もちろん時代劇である「水戸黄門」がテンプレのようなストーリーの展開と、ラストのお決まりが安定志向の物語として延々と愛されているのを見れば、ベタな作品には、ベタな作品としての良さがあると言う事を否定するわけではありませんし、むしろ参考にするべきであると言えるでしょう。
そんな中で異世界系の作品を書くとしたら何が良いか。
「異世界風俗店」……ムーンライトです。と言うか、ムーンライトにあるだろう。
「異世界ラーメン道」……「とある飛空士の恋歌」「とある飛空士の誓約」
「異世界地下アイドル」…あるだろうな。アンデットとか。
「異世界戦争」……「GETE」「ドリフターズ」
「異世界警察24時」…警察が異世界へ。
「youは何しに異世界へ?」…アニメ化したらテレ東放送だろう。オムニバス形式?
「異世界風総本家」…同上
「異世界の日本人妻」…同上 何かを得る為に、何を失ったのか
「はじめてのおつかい〜異世界編〜」…あるな
「誰にでも出来る簡単なお仕事ですと言う求人に応募したら異世界で働く事になった」
…ハローワークに行ったら〜系
「ロリだけど、異世界だったら合法だよね?」…すでにあると思う
「性的嗜好を満たす為だけに異世界に来た結果」…同上
「異世界で独裁者様になる」…きっとある
「私を異世界に連れていって」…ブーム到来か
「転異界生」…異世界からやって来る転校生が起こす騒動。あるな。
「異世界探偵」…推理小説では御法度の、魔法や異能の力を駆使した推理モノ
こんな風に考えてみても、なかなか新しいジャンルが出てこない。




