2016/04/28 こんな夢をみた 銭湯にて
こんな夢をみた。
ここはスーパー銭湯で、僕はそこに併設されているアパートに住んでいる。
仕事が終わり帰ってきた僕は、「ゆ」と書かれたのれんを潜り、男と書かれた曇ガラスの引き戸を引いて中にはいると、そこは男湯の脱衣場であり、僕が住んでいる六畳一間の部屋へ向かう通路でもある。
番台に座る大家のおじさんに挨拶し、僕はこれから風呂場に向かう為に服を脱いでいるお客さんの横をすり抜けて、プライベートスペースへと向かうのである。
プライベートスペースはあくまでアパートの住民達だけが出入りできる空間で、入浴目的のお客さん達がここまで入ってくる事はない。
間違ってでも、素っ裸の女性が大浴場と間違えて入って来る事などありえないのである。
しかし銭湯に併設しているだけあって、プライベートスペースも高温多湿であった。
僕は汗ばみながら自分の部屋のドアを開けると中に入ったのである。
男一人暮らしであるから、そこは汚部屋と呼べる空間であった。
ゴミと書籍とよく解らないものに溢れていて、部屋の中央に万年床がかろうじて存在しているだけである。
足で器用にゴミを避けながら僕は万年床に座った。
プライベートスペースは高温多湿であったのだが、さすがに自分の汚部屋は寒い。
灯油ストーブに火を付けて、延焼しないように灯油ストーブのまわりのゴミも避けてやる。
さて何をしようかなと思う。
飯でも食うか、それとも風呂に入りにいくか。
アパートの住民は風呂に入り放題なので、そこは喜ぶべき事であったのだが、引っ越して来て一月になる僕はまだ風呂に入っていなかった。
風呂が嫌いなのである。
だが風呂上がりのビールは最高である。
よし、風呂にしようと決意して、万年床に立ち上がった時、灯油ストーブの下のゴミが崩れて灯油ストーブが倒れたのであった。




