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2016/04/26 第二十四回 記憶




 休憩時間に課長と何歳くらいまでの記憶が残っているかという話になった。

 課長は小学校入学以前の記憶が残っていないと言う。


 あやふやな部分で、記憶があると思っていたとしても、それが誰かから聞いた話かもしれずに、自分の他の記憶と混ざり合っているかもしれないので、確かな記憶というのであるならば、小学校に入学してからの記憶であるという。


  人によっては産まれる前の母親の胎内にいた頃の記憶や、前世の記憶が残っているという人もいるそうだけれども、私が覚えているのは二歳くらいの記憶だ。


 二つ下の弟が産まれて、産婦人科に父親と七つ年上の姉に連れられて会いに行った記憶である。

 新生児室にいる弟はたくさんいた赤ん坊の中から見分ける事は出来なかったが、弟を産んだばかりの母親に会いに行った記憶。


 だいぶ疲弊した様子の母親。


 それがおそらく一番古い記憶だろう。


 病院までどうやっていったかと言う記憶はほとんど無いのだけれども、薄暗い病院の中を歩いていて、母親が大部屋の病室から出てくる所から記憶が始まっている。


 ほぼ同時期に見た夢の記憶もある。


 母親と家の近くにあったお店に買い物に行くと、そこに強盗が現れて母親が包丁で刺されて死んでしまう夢だった。


 音ながら泣いている私に驚いて父親に起こされた事で夢だと理解した。


 そんな二歳くらいの頃の記憶はあるというのに、一週間くらい前の事が思い出せなかったりするのは歳のせいなのかも知れない。

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