2016/03/22 第一回 プロット
今まで原稿用紙で五枚から十枚ほどの短い話ばかりを書いてきて、いざ長い話を書いてみようと思い至った時、これはプロットからきちんと考えなければならないと言う結論に至る。
シノシプスはいくつかあった。
それを元に、物語の背景やら、登場人物、物語の流れなどを考えてみた。
それをいくつか紹介。
・「夢幻街の住人」
中学二年生の主人公・上原克充は、眠り続ける幼なじみのヒロイン・一姫を目覚めさせる為、「夢使い」という先祖代々の力を受け継いで、夢と現実を渡り歩き、一姫を助けるべく奔走する。
・「異世界ならロリでも合法だよね?」
「ロリコンとペドフィリアは違うんだ。ロリコンは少女と恋愛したいのであって、ペドフィリアみたいに肉欲のはけ口だけなんてもったいない事は思っていない!!」
規制が進む現実社会に唾を吐き、自宅警備とネット巡回に日夜情熱をかけるロリコンの主人公・タケシ(32歳無職素人童貞)。そんな息子の将来に悲観した両親に寝込みを襲われて、襖を破って押し入れに突っ込んだ時に意識を失った。
目覚めた時、そこはラノベや漫画やアニメやweb小説で恋い焦がれた異世界だった。
もはや何も規制のない異世界でロリハーレムを作る事を志し、タケシの旅は始まるのである。
・「レベル99の冒険者なんて迷惑以外の何者でもない」
「レベル99だからって、人格者という訳じゃないんです。レベルなんて悪党でも上がるんですから」
「もうね、はっきり言って災厄ですよ。奴らが世界を救うと言うより、世界の終わりが群れになって奴らに向かってくるようなもんなんだ」
「世界の終局に、魔王の軍勢、破壊神の降臨。それらを打ち破る奴ら自身が災厄みたいなもんさ」
オラルア大陸の南西、タナハ半島にあるラング王国の南の港町フローに暮らす人々は、口々にそう言う。
王国に所属する港町でありながら「災厄」が住み着いてる為に、いまやほとんど「災厄」達の町と言って良いくらい王国の役人は手を出さない。
その元凶である「災厄」と呼ばれる冒険者達は全員がレベル99だった。
ナイツ・カート・カルデリア 「馬鹿」 放浪騎士
シリス 「ノーライフキング」 魔術師
ハーネット・フール 「種ハーフエルフ」 精霊使い
ルィ・カ・センティー 「ツンデレゴットハーフ」 神官
ギース 「常識ドワーフ」 戦士/居酒屋兼宿屋「風来坊」オーナー
北で毒竜・マグドリアを退治して、南で邪教・カーシンドラ教団を壊滅し、返す刀で魔神エルゴを討伐し、継いでと言う事で進行してきた東の大国キンサルダ帝国軍を壊滅させ、暗黒神アーサンの降臨を阻止し、世界の終局である闇を飛散させ、異界からやって来た神・マールを退けた彼らには、もはや語る物語も生まれそうになく、それぞれにそれなりの地位について落ち着いて暮らしていく道もあっただろうが、彼らはそうしなかった。
なぜなら自他共に認める「災厄」だったからである。
こんな話を考えているのだけれど、よくよく考えてみれば、「異世界ならロリでも合法だよね?」と、「レベル99の冒険者なんて迷惑以外の何者でもない」は、同じ世界設定でできるなぁと考えたり。




