料理人「おいお前らァ・・・。余の睡眠を邪魔するとは良い度胸だなァ・・・」
ジャックさんはキレると怖いのです。
((((;゜Д゜)))))))ガクガクブルブル
フリードリヒ伯爵領を少し越えた辺りでくそったれ勇者が野営の準備をし始めたので私たちも野営することにした。野営するためのテントはランドルフが作成した魔道具の試作テント参式だ。テントの機能は、空間拡張、警報らしい。警報はその名の通りで誰かが近づいてきたらテントの中でのみ聞こえる警報が聞こえるという機能。空間拡張はテントの中の空間を広げて、広くする機能。ちなみに試作テント一式はランドルフが銃火器とか刃物とかをトラップとして大量に設置してしまったので寝れず意味をなさないから廃棄され、試作テント二式は人工知能を乗せたらランドルフがトイレに行っている間に何故か起動して勝手に逃走してしまい行方不明になった。試作テント二式は一体何処に行ったんだ?まあ、どうでも良いか。
「準備を終わったから私は寝るぞ。ここ一週間研究と魔道具作りで寝ていないからね。では、おやすみ」
「俺もシュークリームを大量に作ったので疲れたから寝るわ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
なんかジャックもランドルフも夕食も食べずに寝てしまったな。仕方ないか。ランドルフの魔道具製作はもちろん、ジャックのシュークリーム作りもかなり労力を使うらしいからな。トッププレイヤーでさえ、料理に特化していなければ手も足も出ないらしい。一体どんな素材を使っているんだか。皆寝てしまったことだし私も寝るか。夕食を食べてから。
▼▼▼
とある盗賊のアジトに盗賊の下っ端みたいな男が走り込んで眼帯をしている男に話しかけた。
「お頭ぁ!俺たちの縄張りで野宿してやがるやけに身なりの良いアホなヤツらがいますぜぇ!」
「なにぃ!そいつはちょうどよかったぜ。最近この辺りで暴れ回ってたらこの辺りを通る奴らがかなり減っちまって暴れたりなかったからなぁ。よし、野郎共!!間抜けなヤツらを襲いに行くぞ!!」
「「「おおおおおおおおお!!」」」
この時、盗賊達は知らなかった。その盗賊達が間抜けヤツらだと思っている男達が寝ている時に決して喧嘩を売ってはいけないということを。
▼▼▼
『警報、警報。警報、警報。敵意を持った者数名がこのテントに近づいてきております。繰り返します。敵意を持った者数名がこのテントに近づいてきております』
んん?なんかサイレン音が煩いな。誰か近づいてきてるみたいだな。よし、睡眠を邪魔する奴がどうなるか教えてやろう。
「おい、ジャック、ランドルフ。起きたか?」
「もちろんだね」
「起きてるぜ」
「私たちの睡眠を邪魔する奴らは消すべきだよな?」
「イエスだね」
「フフフフ・・・・余の睡眠の邪魔をする奴など切り刻んでくれるわ」
ジャックが戦闘モード入ったことだし、睡眠を邪魔する奴らを殺りに行きますか。というわけでテントを開けて外に出たらまだ睡眠の邪魔をした奴らは来てなかった。近くには来ているらしいがまだこのテントが見える所まで近づいていないらしいな。【気配察知】を使った所、道の脇の林から近づいてきている模様だ。さてさて最初は何で攻撃しようかな・・・。よし、斬撃飛ばすことにするか。
「魔力剣【黒曜】展開」
私が言葉を紡ぐと私の前に一本の黒い剣が現れる。私はその黒い剣を握って構え、剣に魔力を集中させて横に振る。するとその剣から黒い三日月状の斬撃が放たれ目の前の林を切り裂いた。まあ、これでも手加減しているのだから敵は生き残っているだろう。もし、全滅させたらキレて戦闘モードに入ったジャックに殺されかねない。キレて戦闘モードに入った時のジャックは本当に恐ろしい。ある程度の血を浴びれないと敵味方関係なく周りを襲い出すからな。
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