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執事「虫除けみたいに勇者除けって無いんですか?」

取り敢えず、くそったれ勇者をお嬢様のお部屋に案内し終わったのでお嬢様のお部屋の天井裏に入って監視しているとお嬢様の声が聞こえてきた。


「ちょ、ちょっと!待ってください!」


「そんなこと言うなって」


「やめてください!」


「別にいいじゃねえか。ほら抵抗するな」


予想どうりくそったれ勇者がお嬢様に近ずいてなにかしようとしているみたいだな。これはもう気絶させるべきだな。【威圧】を使用しよう。


ノーマルスキル【威圧】Level 500

相手にプレッシャーをかける。Level差がありすぎる相手に本気でやるとダメージを与えられる。


バタンッっていう音とともにくそったれ勇者が倒れたので困惑しているお嬢様の前に降りる。


「うぇ!?どこから来たんですか?ウェーダ?」


「上からですよ、お嬢様。そんなことより勇者様は気分が優れないようですのでお部屋に連れて行きます。お嬢様はディエンル様と御夕食を食べてください」


「は、はい」


「では、私はこれで」


「は、はあ」


私はくそったれ勇者の片足を持ってファムさんが準備した勇者の個室へ向かう。なんか、途中で勇者が何かに当たってガンゴン鈍い音がしてるけど気にしない。いい気味だ、くそったれ勇者め。私は勇者の部屋についたのでドアを開け、ベッドに放り込む。本気ではないとはいえ、ノーマルスキル【威圧】のLevel500をくらったのだから当分起きないだろう。だからそのうちに勇者がお嬢様に何かしようとしたら自動で防御するアイテムを用意しなければ。虫除けみたいに勇者除け的な物を。一応私も裏からついて行くが表立って助けられないからな。何かいいアイテムないだろうか。私は生産者(デザイナー)ではないからな。そんな便利なアイテムを作るスキルなどないし。あ。奴に頼めばいいか。結構近くに住んでるしな。ジャックにも知らせてシュークリームを作らせて、夜に出発だな。






▼▼▼



「準備できたか?ジャック」


「もちろん。奴の好物であるシュークリームも持ったしな」


私とジャックは召喚術を使い、私はいつも通りペガサスのロルを召喚、ジャックは鷲獅子(グリフォン)を召喚した。昨日行った魔王城の反対方向に向かう。

しばらく飛んでいると森が見えてきて、その真ん中に大きな館が見える。あそこが奴、≪狂科学者マッドサイエンティスト≫ランドルフの住んでいる家だ。


「ん、着陸するぞ」


「おう」


私とジャックは館の前に降り立ち勝手に中に入る。鍵かかってないしいいだろ。


「研究室に行こう。いつも通りこもってるだろうし」


「ああ、そうだな」


私達は長い廊下を歩き、一際大きいドアの部屋の前に立つ。


「ランドルフ。居るか?入るぞ」


返事がないがどうせ研究に集中したいからとかそんな理由だから無視してドアを開ける。ドアを開けると白衣の金髪の男が試験管を振っていた。


「んん?君達、何しに来たのかね?私は忙しいんだがね。帰ってもらえないかね?」


「そういうと思ってジャック製シュークリームを持ってきたぞ」


「なに!?シュークリームだと!?寄こせ!」


「欲しければ俺のいう物を作ってくれ。作ってくれないならやらんぞ」


「ぐぬぬぬぬ・・・・・。仕方あるまいね。作ってやるかね」


流石ランドルフ。扱いやすい。


「で、なにを作って欲しいのかね?」


「そうだな。危険が迫ったら自動で防御してくれる能力と痴漢とかそういう奴を防ぐ能力を持つアクセサリーを作って欲しい」


「ふむん。それくらい作るのは簡単だがね。そんな物作ってなにするんだね?ウェーダ、ジャック」


「いやはや、かくかくしかじかっていう感じでな」



「いや、ジャック。かくかくしかじかって言われてもわからんと思うが・・・」


「ふむん。なるほど。かくかくしかじかだったのかね」


なんでランドルフはかくかくしかじかなんて理解してるんだ?


「んん?ウェーダ。何故にかくかくしかじかがわかるかって顔してるね」


「それはそうだろ。普通わからんわ」


「ふむん。それは私が大天才だからだね!」


めちゃくちゃドヤ顔で言うランドルフを見てるとイライラするな。殴りたい。


「落ち着け、ウェーダ。殴りたいのは俺もそうだが、此奴は昔からこんなキャラだろ」


「ぐ・・・」


「で、だね。すぐに作り始めるからね。少々、この屋敷の何処かで待っていてくれるかね。ほらほら行った、行った」


「じゃあ、頼んだぞ。ランドルフ」


「シュークリームはここに置いてく」


私とジャックは研究室を後にした。





▼▼▼


「さてさて、仙山の宝珠を10つぐらいでいいかね。後はアラクネクイーンの糸と、星の欠片(スターフラグメント)と、古の巨兵(エンシャントゴーレム)の破片をっと。それで付与(エンチャント)自動防御、雷撃・・・・。こんな感じかね。後はサービスでっとこれとあれを・・・・」



魔王ザーフェルド(以下ザ)「出番がない」


ランドルフ(以下ラ)「君の出番がないのは仕方ないんじゃないかね?脇役中の脇役なわけだしね」


ザ「グゥ・・・・。貴様も脇役だろうが!会話シーンがあるからって調子に乗りおってぇ・・・・」


ラ「ふむん。脇役中の脇役は黙ってなさい。私達はお葉書のコーナー担当として呼ばれたんだからね。任務を遂行しないとね」


作者(以下作)「あれ?ランドルフさんと脇役中の脇役じゃないですか。何故ここに来てるんですか?」


ザ「作者ァ貴様もかァ!この○○○○○(自主規制)め!」


ラ「脇役中の脇役はほっといてだね、お葉書のコーナーの担当としてここに来たんだがね。聞かされてないかね?」


作「お葉書の担当?そんなものありませんよ」


ラ「ふむん。そうかね、そうかね。ジャック殺す。ジャック殺す」(ランドルフが黒いオーラを纏う)


ザ「おい貴様ら無視するなァ!」


ラ「うるさいね、黙れ。スキル【核兵器】」



〜後日〜

ニュースキャスター『先日、ワールドテレビ局にて大規模な爆発がありました。中心部にいた人物は脇役中の脇役で有名なザーフェルド氏です。現在警察はザーフェルド氏に取り調べを行っており・・・・・』

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