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執事「魔王、弱くないですか?」

「我が主。此方がローベルヘンゲル伯爵からのお手紙、此方がアルフレッド蒼衛騎士団騎士団長からのお手紙、此方がクレッド子爵からのお手紙になります」


「ありがとう、ヴェーダ」


「いえ、仕事ですので。ところで、お嬢様が勇者パーティとやらに入れられるというお話は本当でしょうか?」


私がつい先ほど聞いた話について我が主、ディエンル様に聞くとディエンル様は顔をしかめた。かなり、気に入らないご様子だ。私も同じく気に入らない。あの色ボケ変態くそったれ勇者のパーティに何故、我が家のお嬢様を入れなければいけないのか。我が恩人の娘に手を出したらただじゃおかない。


「聖王国の枢機卿が決めたそうでね。我が友人のエルにも相談したんだが、聖王国の要求をはねると魔王に味方している国だ、とか言われて聖戦を起こされそうだしどうにもできないんだよね」


エルというのはこの国、ユグラル王国の国王だ。ちなみにディエンル様は公爵。


「そこで君に頼みたいことがあるんだ、ヴェーダ」


「はい、なんでしょう。我が主のご命令とあらば魔王でも、勇者でも消し去ってやりますが」


「いやいや、そこまでしなくてはいいよ。それで、頼みたいことっていうのは勇者パーティをばれないように追跡して、我が娘に手を出そうとしたら邪魔をして欲しいんだ。ばれないように。娘は勇者のこと嫌ってるが勇者の方が娘よりも強いからね」


「はっ。承りました。手を出そうとしたら勇者にお仕置きをすれば良いのですね。そんなことなら簡単です。あのくそったれ色ボケ変態勇者をぶちのめしてやります」


「ははっ、頼もしいね。流石ヴェーダだ。では、頼んだよ」


「はっ。では、失礼します」


私はディエンル様の部屋を出て自分の部屋に向かう。しかし、私が前の主と別れて、この世界に迷い込んでディエンル様に助けられて十年。この恩を返す時が来たようだ。そういえば、くそったれ色ボケ変態勇者のステータスは確認したが、魔王のステータスは確認していないな。夜にでも確認しに行きますか。まあ、勇者のステータスがあんな感じなら魔王もたかが知れていそうだが。





▼▼▼




「さて、夜になったな。魔王城に魔王は居るらしいから魔王城に行ってみるか」


私は屋敷の外に出て召喚術を使う。呼び出すのは飛べる魔物。転移術は私は使えないから、飛べる魔物を召喚しないと魔王城まで移動できないからな。魔法陣が地面に現れ少しだけ光った。光が治るとそこには純白の毛並みのペガサスが居た。このペガサスは私のVRMMO時代から私と契約している古参の召喚獣だ。


『お呼びか。マスター』


「ああ。魔王のステータスを確認しておきたいから魔王城に向かいたい。頼むぞ」


『それくらいお安い御用だが・・・・。この世界の魔王がマスターに勝てるはずないと思うんだが・・・・』


「そんなことはわかっている。しかし、念には念をと言うだろう。もし、お嬢様やディエンル様に何かあってからでは遅いのだからな」


『相変わらず、忠義があついな。前の主にも今のディエンルとやらにも』


「私のことはどうでもいい。取り敢えず魔王城に行くぞ」


私はペガサスに乗り、ディエンル様の屋敷を飛び立った。




▼▼▼




私がしばらく飛んでいると真っ黒な城が見えてきた。あれが魔王城だろう。魔王領の中心に立っているしな。


「ふむ。魔王城はあれだな?よし、ロル、取り敢えず手前で降りてくれ。そこから私は侵入するから」


『了解した』


魔王城の手前に降り立ち、スキル【隠密】を発動させる。


ノーマルスキル【隠密】Level 500

気配を消し去る。


見た感じ、都合よく窓が開いているし窓から侵入しよう。と、いうわけで私は窓に向かって進み、侵入する。えーっと、魔王の部屋は何処だ?スキル【気配察知】を使って調べるか。


ノーマルスキル【気配察知】Level 500

相手が何処にいるか大まかにわかる。


さてさて、この階の上か。一番上にいるかと思ったが二階にいるとは。予想外だ。そんなわけで魔王とやらの部屋に行く。しかし、やけに豪華な部屋に住んでいるな。ディエンル様とは違って浪費家なんだろうか。まあ、そんなことはどうでもいいから、魔王の部屋に侵入し、寝ている影に向かってスキル【鑑定】を使用する。


ノーマルスキル【鑑定】Level 500

相手のステータスを鑑定することができる。同レベルのスキル【隠蔽】、スキル【改竄】の妨害があっても性別、種族は見ることが可能。


ザーフェルド・ニーズヘルズ Level 453

<種族>最上位魔族 Level 241 <年齢>1234歳

HP39000/39000

MP41000/41000

STR4356

VIT4435

AGI4041

INT4723

MID4632

DEX4147

LUK43

<称号>

≪三代目魔王≫≪魔王城の主≫≪闇の支配者≫≪二代目勇者を下した男≫など



・・・・・・・・魔王弱くないか?まあ、くそったれ色ボケ変態勇者よりは強いか。しかし、上限のLevel 1000に届いていないのは別にいいとして、Level 500にすら届いていないのはラスボスとしていかがなものか。





ちなみにくそったれ色ボケ変態勇者のステータスはこんな感じ。


包院海斗 Level 442

<種族>ヒューマン Level 254 <年齢>18歳

HP37000/37000

MP39000/39000

STR4005

VIT4234

AGI4352

INT4052

MID4062

DEX4320

LUK32

<称号>

≪三代目勇者≫≪色ボケ勇者≫≪聖剣の主≫≪異世界人≫など

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