執事「私の出番ですかそうですか」
ソロモンよ、私は帰ってきたァ!!
放置してすみませんでした(土下座)
更新は遅いですけど、エタってませんから!!きっと、多分メイビー。
『さあて、お次はヴァルス武闘大会、Hブロック!本日で三番目のブロックとなりますが、司会は引き続き私、ブリュッセルでお送りしておりまぁす!』
ああ、良く良く考えると、冒険者ランク最下級の私なんかが予選突破したら凄い目立つな、そういえば。勇者を合法的にフルボッコ☆にする為とはいえ、勇者に内密で追跡に来ているのだから、不味いかもしれない。まあ、良いか。他のブロックでも冒険者ランクが低ランクなのに予選突破している人いるし、旅人なんかが予選突破している世界だ。問題は何一つない。例えあったとしても何とかなるだろう(脳筋思考)。
『Hブロックの予選突破有力候補はこの方々だと私は睨んでいます! さあ、その方々を紹介しましょう! まずはこの方! なんと、冒険者ランクAの≪剣帝王≫!ヴァルシュタインだァ!!』
モニターに映し出された金髪碧眼のイケメンを会場は大歓声で迎える。みんななんか凄い興奮してるけども、私がスキルで見た感じ、このイケメンは武器が強いだけなんだが……しかも、その武器に振り回されているという残念なイケメン。こんなんが冒険者ランクAでいいのか、冒険者ギルドよ。いや、良いんだろうけども……。まあ、私が口出しすることじゃないか。
『そして、お次はァ!! 蒼く煌めく鎧に身を包んだ英雄。セン・ルティア!』
セン・ルティアが手を振ると、此方も残念イケメンと同じように大きな歓声が上がる。その後に紹介された≪覇王将≫ダンやら≪血流斬≫バレンタインにも大きな歓声が上がり、漸く有力候補紹介が終わった。大して強くない奴等に関する紹介が長すぎませんか。私、とても疲れました。これは早く終わらせて控え室に戻らなければなりませんね(使命感)。
『それではァー!皆さんお待ちかねのォ!試合開始の合図と行きましょう! では───予選Hブロック、試合開始!!』
漸く試合開始ですか。ああ、そういえば余りにも前置きが長いので私、少々イラついていたんですよね。
『はッ?』
ああ、漸く気づきましたか。司会者ブリュッセルとやら。もう、試合は終わっているのですよ。私以外立っていないのですから。
『な、何トォー!? 試合開始されたと思ったら一人の男以外全員が倒れていたァー! これは大番狂わせだァ!! 予選突破者は冒険者ランク最下級の男、ピウス!』
……歓声が疎らにしか上がらないので、私もしかしたらやらかしたかもしれません。
次の更新は来月辺りになりますが、3日前に新作「リペイント・ワールド」を投稿し始めました。VR MMOモノとなっています。こちらは残念ながら主人公が執事ではないですが勿論執事の強キャラは出す予定です。執事とかメイドとか好きなので。
「リペイント・ワールド」は毎日更新予定なので良かったらそちらもどうぞ。まだ数話しかないですけど。