剣聖「やっと我輩の出番が来たでござる」
『さあ!今日も始まりました武王国ヴァルス王都武道大会予選二日目!!今日はFブロックからとなっております!!さあさあ、Fブロックを始める前に有力候補出場者の紹介をしたいと思います!!』
今からFブロックの有力候補出場者の紹介が始まるようだが、あのくそったれ勇者が出るみたいなので出来るだけモニターを見ないでおこう。見ていると殴りたくなってくるしな。んん?なんかあいつ見覚えあるなと思ったら≪剣聖≫じゃあないか。この控え室に今入ってきたのは。とりあえず話しかけてみるか。
「久しぶりだな、≪剣聖≫」
「む?貴殿は≪黒閃の執事≫殿ではないか。久しぶりであるな。所で何故変装しておるのだ?」
「それはだな、かくかくしかじかという深い事情があってだな」
「ふむふむ。なるほど。貴殿はくそったれ勇者とやらの監視の為に変装しているのであるか」
ジャックがランドルフに言って通じていたのでかくかくしかじかを使ってみたが・・・。なんで通じるのだろうか。私には全く分からないのにもかかわらず。
「まあ、そういうことだな。≪狂科学者≫とか、≪血塗れ料理人≫とかも今この街、武王国ヴァルス王都にいるぞ」
「ほう。彼らもきているのであるか。どちらとも貴殿はと同じように武王国ヴァルス王都武道大会に出場者しているのであるか?」
「いや、出場しているのは私とランドルフだけでジャックはほら、あれだ。戦闘モードに入ると危険だから出場はしない」
「ああ、確かに。≪血塗れ料理人≫殿は戦闘モードに入ると止まらないであるからな。しかし・・貴殿に加え、≪狂科学者≫殿と戦うことが久しぶりにできるとは我輩、幸運であるな」
「≪剣聖≫は何ブロックなんだ?ちなみに私はHブロック、ランドルフはMブロックだ」
「我輩?我輩はNブロックであるな。おっと。話している間にFブロックが終わったようであるな。くそったれ勇者とやらも残っているようである」
お、本当だ。いつの間にか終わっている。勝ち残って予選突破したのがくそったれ勇者の海斗とやらと、カヌエイム公国所属戦士≪流剣≫ヘルベルト、黒いローブを被った謎の人物。なんか、今回の大会正体隠している人物と無名の人物多くないか?私達を含め。仮面を被っているネームレスとやらとか冒険者マトイとやらとか。まあ、そんなことを考えている場合ではないか。これの次の試合が終わったら私の出番だからな。




