執事「フリードリヒ伯爵領領都まだあと少しですかね?」
総合日刊ランドルフ・・・では無くて総合日刊ランキング71位だとぅ!?まさかランキング入りするとは思ってなかったので驚きました。
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「さて。朝食も食べ終わったことだし勇者の位置を確認しようかね」
「クソったれ勇者は確か昨日はフリードリヒ伯爵領とディエンル様の領地の境に居たよな。まださほど位置は変わっていないんじゃないか ?」
「いや、昨日よりスピードが速くなっている。確かだね・・・・・昨日勇者が野営していた先の村に馬を貸す店?があったと思うんだね。そこで馬を借りたから昨日よりスピードが速くなっているんじゃないかね?」
馬を借りることのできる村なんてあったか?最近フリードリヒ伯爵領方面に来ていないからかも知れないが全く覚えていないな。というよりほとんど研究で引きこもっていたランドルフが何故馬を貸す村があることを知っているのかかなり疑問だな。どうせ変な魔導具とか見たんだろうけど。まあ、いいや。クソったれ勇者が移動速度を上げたから私達もスピードを上げることにするか。召喚獣とかは日中は目立つので私達も馬を借りることのできる村とやらで馬を借りてスピードを上げることにしよう。
「ランドルフ。私達もそこで馬を借りることができるよな?」
「ああ、もちろんだね。馬の数が足りてればだけれどもね」
「ウェーダ。馬を借りるのか?」
「そのつもりだ。召喚獣達では目立つしな」
「一つ気になったんだが・・・・・乗馬経験のあるランドルフは良いとして俺とウェーダは馬に乗ることができるのか?」
それは考えていなかったな。ジャックの言葉を聞いてよくよく考えたら召喚獣達は会話が成立するから乗り方とか分からなくても乗れるようにして貰っていたりしたが唯の馬じゃそれはできないな。さて、どうするか。
「なんだい君達。馬に乗ったことが無いのかね?ふむん・・・・・馬に乗ることができるようになる魔導具なんて無いからね・・・・・。む?これならいけるかもしれないね」
「なんとかする魔導具があるのか?」
「いや、そんな都合のいいものは無いね。馬が乗れないなら召喚獣を馬に見せかければ良いかと思ってね。仮装する腕輪の余りがちょうどあるからそれを着ければ馬っぽくこの世界の人々には見えるはずだからね。まあ、前に言った通りトッププレイヤー達にはバレるけれどもね」
一体何個仮装する腕輪を作ったんだろうか。ランドルフは。仮装する腕輪の材料は確か・・・・ドッペルゲンガー系モンスターのボスからドロップするドッペルゲンガーの人形とミスリル、仙山の宝珠と同種の幻山の宝珠と真理の書[幻]って前にランドルフが喋っていたな。ドッペルゲンガーの人形とミスリル、幻山の宝珠は別に良いとして真理の書[幻]は手に入れにくい貴重なアイテムだからそうそう簡単に仮装する腕輪を何個も作れないはずなんだが・・・・。まあ、細かいことは気にしなくて良いか。
「よし、じゃあ取り敢えず召喚するとするか」
私はペガサスのロル、ジャックは鷲獅子を召喚し、ランドルフは召喚術が使えないので魔導具の馬をアイテムボックスから仮装する腕輪二個と一緒に取り出した。私とジャックはロルと鷲獅子に仮装する腕輪の効果と事情を説明して、仮装する腕輪を召喚獣達に着ける。するとペガサスであるロルは羽が無くなり、体の色も茶色になった。ジャックの鷲獅子は大きい変化があった。まあ、ペガサスは馬系召喚獣の進化系なので元々馬と似ているから変化は少ないが鷲獅子は馬系召喚獣の進化系では無いため変化が大きいのは当たり前だが。




