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仮称x-1

試験作、仮称x-1

一人称、サイバーパンクもの。

伊藤計劃、円城塔、虚淵玄、冲方丁(敬称略)他の影響を受けてます。


もしかしたら続編書くかも

俺はごくごく平均的なファクトリーの兵士、グレッグ・フリーマン。アンカーソーの隅っこで生まれ、ハイスクールを出るとともにネイビーに入ったんだ。エコノスをコミーやノーブルどもから守る立派な仕事だ。俺たちエコノスは超資本主義社会。旧アメリカ合衆国が第三次世界大戦とその後のディアドコイで崩壊し、その廃墟にできたのがエコノスだ。詳しいだろう?俺は両親がファクトリーの上層にいたおかげでハイスクールに行けたんだ。同僚たちの多くはジュニアハイにすら行けてない貧乏人共もいる中で、俺はなかなか頼られているんだ。なにせハイスクールに子供を通わせるだけで相当に金がかかることなのだからな。だから俺はネイビーでサブマリナーになることで金を稼ぎ、親孝行をするんだ。なにせサブに乗って半年間北極海の氷の下で脳が凍りついたコミーどもがICBMを撃たないように威嚇していればそれだけでファクトリーの中層の年収に相当するんだ。サブに乗らない手はないぜ。

そうそう、俺が乗る原潜レーサート(Rehserht)には同じくファクトリーでハイスクール出のやつがいる。ちなみにカレッジやユニバーシティ出はカンパニーの幹部ばかりだ。そいつは恐ろしく無口で、潜水艦のように存在感がない。それでいて仕事は確実。もうちょっと喋ってくれたらいいんだがな。名前はルナール・グピ。旧ヨーロッパ系の移民らしい。ここエコノスに限らず、Ww3とディアドコイ後の世界は民族とかそういう面倒なものが重要視されていない。肌が黒かろうが白かろうがそんなことは誰も気にしない。金勘定ができるかどうか、それこそが大事なのだ。おや、噂のルナールだ。俺は航海科、やつは機関科だから詳しい仕事はよくわからないが、原子炉の点検とは恐れ入った。俺はあんな複雑な機械なんて弄れないね。しかしルナールのやつ顔色が冴えないな。どこか憑かれているというか‥。


2046年、11月。エコノス海軍原潜レーサートは原子炉の事故で北極海の大氷塊の下に沈んでいった。乗員が脱出する時間があったかどうかは不明だが、何らかの理由で原子炉が緊急停止し、バッテリーへの応急切替、手動操作への切替にことごとく失敗したのではないかと推察される。付近にいたネオソビエト海軍原潜や超資本主義企業複合体海軍の原潜からは漏水音や緊急通信が聞こえていたという報告はなく、艦内で慌てたような足音がした、というのがネオソビエト潜アレクセイ・マレンコフからもたらされた唯一の証言である。圧壊音はマレンコフを含む3隻の原潜から提出された。


「やり過ぎだな」

「完璧主義者なんだ」

迷路のような通路、目印として置かれた観葉植物のそばのベンチ。私の前に座る男は私の上司だ。そして私の上司である彼の前に座るのは彼の部下である私だ。なぜ私がこんなくだらない言い回しを考えるかというと、この上司のクレームを耳に入れたくないからだ。耳に瞼はない。耳に瞼はないのだ。

「おかげで共産主義者と資本主義者の間の対立は一気に冷え込んでしまった。歴史再現ではないのだぞ。冷戦構造の構築なんぞ誰も望んでおらん。貴様は指示されたことだけやっておけばいいのだ」

「私は私の行いが支持されるという確証のもとに行いました。共産主義者と資本主義者を食い合わせて利を得るというのは元来我が国の基本戦略です。この事件のお陰で彼らは直接貿易ができなくなったではないですか。王国が貿易を中間することでコミーは機械を、エコノスは麦を手に入れられる。そして我らは金貨を得る。win-win-winで誰も損しない。損はすべて死人に押し付ければいいのですよ」

私としては貴様に損を押し付けたい気分だがね。この男は組織の人事異動の結果として私の上司の座についただけであるのにかかわらず、私の行動に指図してくる。技術帝国(テクノエンパイア)情報軍(インフォメーションズ)物理検索群f支隊はただの情報軍幕僚幹部ごときが指揮できるものではない。f支隊は皇宮直轄の情報部門だ。情報群に名を連ねているが、a〜e支隊とは性質を大きく異にするf支隊。私が指示を受けるのは技術皇国の為政者から直接しかありえない。

「君はあくまで情報軍の一系統に過ぎない。何を勘違いしているのかは知らないが」

勘違いしたご高説を垂れていた上司は突如として倒れた。めでたしめでたし。

「やり過ぎだな」

「完璧主義者なんだ」

上司の背後にいたのは私の部下、亮治カーツワイル、藪医者。

「何を使ったんだ?」

彼の手には注射器があった。すでにシリンダ内にあったであろう薬品は上司の首に移動していたが。

「マイトトキシン、フグ毒の200倍強い神経毒だ」

上司であったものの骸を蹴りつけながら亮治は十字を切る。無神論者どころか自分こそ神だと言わんばかりの彼だ。上司が突然心臓発作を起こしたのも致し方ないのだろう。なにせ彼の上司、であると同時に私の上司でもある人物はこれまでに4人心臓発作を起こしている。5人目は毎日がストレスフルだったのかもしれない。しかしもういなくなった。

「ルナール君には悪いことをしたと思うよ。最後に採取した自我を解析したところ、彼は仕事に誇りを持っていたという。本来あるべき姿に立ち返っただけとはいえ、かわいそうに。だがそれはさておき仕事だ、スパイマスター。アフガニスタンにコミーの将軍が亡命して王国を作りつつある。正統帝国(グレートエンパイア)のエージェントと協力してこれを潰してこいということだ。ちなみに提案は正統帝国。現地にはコミーのエージェントもいるだろうが共同歩調は不要だ。見つけ次第殺せ」

さて、殺すのはエージェントか、将軍か。

「殺せ、ロシア人だ」

「把握した」


2047年1月、アフガニスタン。

三大勢力の空白地、アフガン。独自路線で内戦を続けるインドと農業用アンドロイドが乗ったトラクターで農地を広げつつ南進するネオソビエト社会主義共和国連邦に挟まれたこの地域はソ連軍の対空レーダーが空を塞いでいるにも関わらず満天の星空だった。

今回のミッションは前回のそれと違って実地で動く。3回ぶりのリアルミッションだ。

〈フォックス、ウルフ。どうだい新しいボディは〉

「神経伝達にラグが皆無だ。最高の素体だな」

〈装備はこっちでみる限りなんの問題もない。安心していってこい〉

ウルフこと亮治が今次ミッションのために用意した素体は平均的なアフガン人のなりをしている。性能は通常のリアルミッション仕様にプラスして耐砂塵、耐乾燥を付け加えている。武装はホルスターの中のマシンピストルとコンバットナイフのみ。すでにブローカーに渡りはつけてあり、将軍の王国を急襲するめどが立ち次第搬送される手筈だ。

〈正統帝国エージェントを確認。5時の方向、3000メートル〉

「エージェント、ボンドのお出ましか」

正統帝国は三大勢力の一角、“帝国”の片翼。ブリテン島から始まり、旧ヨーロッパの半数を擁する。私がいる技術帝国と組むことで超資本主義企業複合体、新社会主義共和国連邦に対抗している。帝国は身分制がある懐古主義の集団だが技術の発展が進んでいる。ヴィクトリア朝風サイバーパンク社会とでも言うべきだろうか。戦車や戦闘機といった正面戦力は少ないが、ソフトウェアとハードウェアの質を向上することで軍事的拮抗を保っている。

〈スパイマスター、最高のソフトウェアでありつつ最高のハードウェアである君ならカーツ大佐の帝国でも無傷で切り抜けられるだろう。だがブリッツのエージェントもなかなかの逸物のようだぞ。女王陛下の所有物(On Her Majesty's Secret Property) 、from the nothing with loveだ〉

アフガンらしいターバンを口元に巻き、サングラスで目元を陽光から守るその男。

「ミスター、フォックスでよろしいかな」

慇懃に握手を求めるその男、女王陛下の忠実な下僕を見た私は驚きのあまり呼吸を乱してしまった。

スパイマスターとして皇帝陛下にお仕えする身としてあるまじき失態であるが、いかんせん相手は正統帝国一のスパイであった。

「009、ジェームズ・ボンド。どうぞよろしく」

うろたえた姿を一瞬でリセット。いくら“帝国”陣営とはいえ、スパイとして弱みを見せるのは悪手でしかない。

「よろしく、ボンド。技術帝国のフォックス・リンクスだ」


〈フォックス、わかっているだろうがあいつはボンドであってボンドでない。ボンドは襲名され続けるものだということを把握しておけ〉

私のメモリの中にウルフの声が響く。サイバーグラスに見せてもらっていたボンドの銃のメタデータが表示された。

(ワルサーPPK、ボンド的な銃で結構結構)

〈伝統に忠実なスパイか。確かに正統王国は伝統を重視する気風だ〉

代わりに貸していた私の銃についてのインタビューが来る。

「P99ですか。いい趣味をしていらっしゃる」

PPKもP99もボンドが劇中に使った銃だ。それを踏まえた発言なのだろう。

「PPKも良いものですな。グリップの太さ具合がとても洗練されている」

「ええ。ジャケットの内側に仕込むための工夫です」

その点私は銃ではなく胴を加工することで隠匿している。脇腹がえぐれて、そこにホルスターがささっているのだ。

「ではビジネスの話をしましょう。目標はネオソビエト次世代特殊部隊、空挺軍第82親衛空挺特殊任務師団団長、ヴィクトル・オルロフ親衛少将と愉快な1500名の仲間たちと空軍第6航空防空コマンド第8242航空基地親衛第32制空中隊、ユーリ・レイ少佐と16機の第6世代戦闘機と整備システムたち。クンドゥーズに拠点を構え、現地民兵を教科しています」

私は右手をふり、空中にディスプレイを展開。クンドゥーズの衛星リアルタイム映像を表示。

なにかあるようには思えない。すくなくとも野傍に死者が転がっているような感じではない。

「砦自体はクンドゥーズ郊外に建っています。飛行場もその中ですね」

(情報軍軌道検索大隊は何をしていた)

〈抗議してくる〉

ウルフも知らなかったらしい。軌道検索大隊は偵察衛星を使って情報収集をする部隊だ。彼らの目はどこかのヌーディストビーチに釘付けだったのだろうか。

「ここですか」

私が自力で検索したクンドゥーズ郊外の衛星写真を表示。どうやら砦と街の間にはシャトルバスも走っており、民間人が基地で働いている様子が伺える。

「おや、把握しておられなかったのですね」

ボンドは嫌味な笑みを浮かべて私を見てくる。相手の脳内に16エクサバイトほどのデータを一時に叩き込みたくなるような笑みだ。

「何はともあれ、クンドゥーズまで行き砦に入り、少将を暗殺することが我々に与えられた任務です。制空戦闘機に守られた対人ヘリが障害になるでしょう」

その手の相手なら私の得意分野だ。

「ええ、Mもあなたに任せろ、と言っていましたね」

おそらくM、という人物は私のスキルを知っている。さすがは正統帝国のスパイマスター。競合相手として不足なし。

「今夜北部へ向かうコンボイに便乗しましょう。クンドゥーズまで直で行けるはずです」


ブローカーから受けっとった荷物はAK12小銃一式だ。少将の部隊が使う銃と同じ銃の輸出モデルであり、鹵獲弾丸を流用できるメリットがある。

「ソビエト農業地帯へ工業品を送るコンボイに話をつけ、一時の護衛として同乗させてもらえました」

驚いた。カージャックを警戒されると思ったのだが。

「勢力外地帯での融和工作には話術が必須なのですよ」

確かに私はサーバールームで任務の多くをこなす。それらも予め仕掛けておいたものを発動させるため、見ず知らずの相手をどうこうという任務は未経験であった。

「賊の跳梁跋扈が目立つそうです。アブドゥル・アッザムの名前を出したらただで乗せてくれましたよ」

アブドゥル・アッザムは正統帝国のスパイマスターの一人で、中東諸国に潜入し各国政府の統治が効かないエリアに広く影響力を持つ。今次事件を自身の手に負えないと早々に判断し、即座に正統帝国に報告したのも彼だ。ゆえに少将の王国が未完成のうちに作戦が発動できたのだ。

〈アッザムは正統帝国の信頼が篤い男だ。今作戦のバックアップも担当するぞ〉

確かに私一人なら作戦が終わればテロメア短縮コードを素体に打ち込むことで帰還の手間省ける。しかし生体のボンドはそうも行かない。ピックアップの用意が要った。

「あのトラックの屋根に乗せてもらいます」


コンボイの旅は快適とは言い難い旅であった。砂礫の海をクッション性皆無のルーフで過ごすのだ。さらにいえば砂漠の夜は寒い。私の素体は寒暖の影響を受けにくく作ってあるが、銃から伝わる冷気が情報伝達に若干のノイズを残す。

だから賊の接近を衛星で探知できたときは僅かに溜まった鬱憤を晴らせるいい機会であるとも思えた。

だが私は冷徹なキリングマシーン。弾は最適効率の下でしか使わない。

「ミスター、7時の方向、12000メートルに賊。武装トラック6台に機関砲付きが北進中。推定毎時50キロ」

「マジかよ、ありがとよにーちゃん」

私が伝えた情報を信じたドライバーはトランシーバで他のドライバーに通報。短時間の協議の末針路を変更した。ルーフの上からでも地平線の先にある目標を見つけたことを嘘だと断じなかったのはコンボイの先頭と殿がバルーンにつないだ小型レーダーによる警戒を実施していたからだ。あくまでこれは地面の起伏のせいで常に周囲を見渡せるわけではないが、半径15キロを一応監視できる。砂塵の混入等でカタログスペックを発揮できたことは一度もないらしいが、今回は殿のレーダーがそれらしき光点を一度捕捉していたために存在可能性が大であると警戒されていたのだ。

「衛星につないでいるのか。たしかにレーダーより衛星のほうがデータとしてはいいものが手に入りますね」

ボンドだ。優雅にマティーニを呷っている。

「君をQの元に連れていったら彼は狂喜するだろうね」

正統帝国のマッドサイエンティストだ。捕まれば剥製にされかねない。そして私の素体は技術帝国の最高級のパーツをふんだんに使っている。たとえ指一本でも鹵獲されるのはまずい。アポトーシスを組み込んでいるとはいえ、不具合で自殺機構が作動しないかもしれない。そしてQほどの科学者ならアポトーシスを阻害してしまうことくらい簡単にできるであろう。

〈お前、捕まったら血小板まで精査されるぞ〉

(安心しろ、私に血小板はない)

〈小粋なジョークだ。流せ〉


翌昼、私たちはクンドゥーズに到着した。見たところ中東系が7割と残りはロシア系だ。

「ソ連人が南下しているのか」

「この辺りも農地にするつもりなのでしょうね」

ネオソビエトは無人の荒野に農業用アンドロイドを投入、緑地化を強引に進めている。お陰で地域の生態系はかなりの被害を受けている。

「夜を待って潜入しましょう」

ネオソビエトのエージェントに遭遇しても面倒である。ことは拙速に限る。


新月の下、歩哨を掻い潜って進む。守衛室で二手に別れ、私が監視カメラやセンサ類をイントラネットから管制することでボンドは一度もエンカウントすることなく奥へ進んでいった。

〈ここでお前がベルを鳴らせばボンドは絶体絶命だぞ〉

(彼も007なら生き延びて復讐に来るさ。そんなのはお断りだ)

そしてボンドは呆気なくヴィクトル・オルロフの部屋に侵入した。


どんなやり取りがかわされたのかは不明だ。侵入後3分でボンドは機会目標を射殺し、脱出にかかった。

〈フォックス、兵士の様子はどうだ〉

「気づいていない。私がピックアップポイントまで支援するからそのままここを離れろ。人狩りヘリが来ないとも限らない」

〈君はどうするんだ〉

「問題ない」

身体を捨てて衛星に逃げるだけだ。フォックス・リンクス、私はlink能力のお陰で肉の身体を必ずしも必要としない。

〈バックアップは任せた〉

ボンドはPPKを射殺時以外に使うことなく王を失ったことに気が付かない王国から抜け出した。


〈さてフォックス、私たちの仕事だぞ〉

(すでにバックグラウンドでデータを摺った。ついでに実機も潰しておこう)


....cyber dive

go storage

check 1 2 ...

breakdown her firewall

breakdown her firewall

breakdown her firewall...

shutdown...restart...break!break!break!

BEEP enemy antivirus system appears

avoid clear

choose how to kill...check


私は守衛室でチェアにかけている。同時に私は王国のイントラネットにダイブし、新型戦闘機のデータを破壊している。

いくつもの線がのびるサイバースペースを目当ての線のみ追って潜っていく。直方体に繋がったそれの結節部に蹴りをくれてやった。これで3番機の戦闘機起動プログラムはこれで抽出不能となる。同時に私のサイバークローンが1番機や12番機を破壊している。軌道上の量子コンピューターの演算があってこその技だ。

次に管制塔のシステムに侵入。

時限式で全ての機器がブラックアウトするようセット。いくつもの私が線に手を添え、時間がきたら一斉に手折るのだ。

“私”たちは、それでプログラムとして自己消滅する。私はそれを用意したら素体に意識を戻した。

相変わらず王国は王の死を知覚していない。

(EnhAncedigniTedxonfox)

脱出。

細胞の自殺が急速に進む。

私は衛星経由で技術帝国の都、さいたま市の情報軍施設に帰り、公式に“本人”とされる素体に入る。

アフガン仕様のそれより手足の長さに差があり、若干のやりにくさはあるが誤差の範囲だ。

それを言えば先の原潜襲撃時がルナールの躰が190センチ台であったため、ルナールの意識をリセットして乗りこんだ当初はよくパイプに頭をぶつけたものだ。

「おかえり、フォックス」

「土産だ」

素体を保管する水槽のそばにあった端末を操作し、量子コンピューターに置いた新型戦闘機のデータをメディアに移す。

ウルフ、亮治はそれを封筒にいれて封緘、帝国の為政者のもとへ奏上しにいった。

この時代、あらゆるものが電子化されている。私のように意識を電子化した人間までいる始末だ。もっとも、私以外被験者たちは意識をイントラネットに拡散させて消滅した。閉鎖ネット上ですらそうだ。いわんやオープンなインターネットをや。

私のパーソナリティだけが唯一インターネットの情報量に晒されて自我境界線を失くさずにいられている。

おそらく私はまだまだ唯一でいられるだろう。イントラネットでも物理侵入してしまえば安全ではない。人類がネットに頼り続ける限り、肉体を持たず精神が老化しない不老不死の私は世界を自由にできるはずだ。

サイバースペース描写が難しかった所。

どう表現したものか、まだまだ勉強が必要です。


主人公は意識だけがネット上をうろちょろしてる。

肉体は事故でケチャップ化。

事故前はセキュリティホールを探すホワイトクラッカー。情報軍がこれ幸いと脳をスキャン、データ化。量子コンピューターとくっつける。量子コンピューターは技術帝国のみがもつ。


肉体がないから理論上不死身。でも気を抜くとインターネットに殺される

ルナール君は亮治が幼少期に外科医として脳をいじっておいた

無意識にはたらきかけて要職を目指させる。そしていいところで人格リセット。こんなのは世界中にたくさんいる。全部亮治のせい。

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