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テンションアップダウン第二回熱にも負けず
ぴちゃぴちゃと水の音が近くですると思ったら額に冷たい感触が伝わってきた。
「ここは……」
「……目が覚めましたか?」
ボクを覗き込むようにして見るフィー。
「『部活で倒れたときのことを覚えている?』」
「吠天先輩?……いえ朧気で」
「……寝ててください」
体を起こしかけたが直ぐに横にされベットに倒れ込む形になる。
「あなたは部活中に倒れ私たちが運んできたんだよ」
海苔ちゃんが部屋の外から入ってきた。
「海苔ちゃん?」
「寮母さんにお粥を作って貰ったから食べてね」
「…………」
机の上にお粥を乗せる海苔ちゃんを見るとボクは悲しくなってきた。
「ごめん…な……さい……」
「「「『えっ!』」」」
「みんな…に……迷惑……かけちゃ…って」
痛々しいだろう、端から見たら痛々しいだろう。しかし目からは涙が止まらない。
「よしよし」
泣いているボクの頭を優しく撫でてくれる吠天先輩。
「泣かないの、誰も怒ってないでしょ?」
みんなボクに微笑みかけくれる。
「あはは……マナ先輩はいませんけどね……」
「じゃあ電気消すね」
「……んっ」
お粥を食べたあとボクはそのまま横になりそのままうとうとし始める。
暗い部屋に常夜灯だけが淡い光を放っていた。
翌日。
熱を計ると微熱に戻っていたためそのまま学校へ行く準備をする。
今朝は少しだけ肩が軽かった。




