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0006話 悪友のノリで付き合える親友に男女の友情を感じていたけどそれは自分だけだったみたいで

SE指示などはあくまで目安です。

文字数(空白・改行含む):1233字

文字数(空白・改行含まない):1177字

「よう親友、何読んでんだ?」

「はぁー、単車のカタログ? 何、買うの?」

「買わないのに見てんのかよ。ならいっそのことエロ本でも読んでろよー。そしたらイジってやれるのによー」

「『ここで読んでたら変態』? そりゃあ、確かに」

「で、買う気無いのに何で読んでんだ?」

「そりゃあ気にはなるよ。原付一つで旅をすることに夢を馳せたり、風を感じたい思いを寄せてみたり、さ」

「へー、温泉ねぇ……。アンタも案外ジジ臭い趣味してんのなー」

「そんなに肩だか腰だか凝ってんのかー?」

「風呂と景色を見るのが好き? そんなもんかねー? ウチには分かんないや」

「どこ行きたいの? 確か……草津とか有馬とかが有名な温泉どころだったよね」

「天ケ瀬? どこそれ……」

「大分って……九州だよね? 大分なら……別府って大分の温泉だっけ?」

「だったら別府の温泉に行ってみたいって思ったりするものなんじゃないの?」

「『そっちの方が人が少なさそうだから』? あー、アンタ確かに人込みとか苦手だもんねー」

「他に何があんの、天ケ瀬ってとこ」

「人込みがイヤで行けそうな温泉なら、ウチらの近所とは言わずとも、もっと近いところもあるんじゃない?」

「川と滝? ……アンタ本当にジジ臭くなったな知らん内に」

「で、その川と滝の何が良いんだ?」

「……ふーん。ウチにはやっぱり分かんないや」

「で、やっぱり単車でって考えるなら1人旅?」

「え? それは誰かと行きたいって。へー、変なの」

「ええぇっ!? う、ウチ!?」

「い、いやー、意外だなぁって思っただけで、べ、別にアンタと混浴したいとか思った訳じゃ……」

「え? 『何がいけないんだ?』って……いやいやいや、いけないのはいけないでしょうが!」

「アンタとウチは男と女! こ、恋人でもない男女が混浴って、いけないに決まってるでしょうがっ!」

「『今更意識する間柄じゃない』? 意識する女で悪かったわね! する、します! アンタを男として見てます!」

「アンタと知り合ってからの中で、今まで意識してた期間の方が長いっつーの!」

「アンタがノンデリカシーで朴念仁だから少しずつ距離を近づけようとしたらアンタに意識されないまま距離感だけ近づいていったの! 分かれ!」

「ハァ……ハァ……ハァ……今言うつもりじゃ……無かったのに……はぁ」

「『付き合うとか分からない』? ……えっ、もうウチ、振られたの? ちゃんとした告白もまだしてないのに?」

「『そうじゃない』? じゃあ、どういうことなのよ……?」

「『分からないけどそっちが良いなら』って……はぁぁぁ……なんなのよ今ウチが恥を掻いたのは……」

「はぁ……まあいいわよ、分かった。付き合う。今から彼氏彼女ってことで」

「いつかアンタのことウチ無しじゃ生きてけないようにしてあげるんだから!」

[主音声/フェードアウト]

「口調が変わった? うるさい。だいたいアンタに合わせて口調まで変わってったのよ」

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