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0004話 職場の先輩と2人で飲みに行っていたらいつの間にか婚約してしまっていた

SE指示などはあくまで目安です。

文字数(空白・改行含む):2201字

文字数(空白・改行含まない):2093字

[継続SE/居酒屋/ON]

「お疲れ~」

[SE/乾杯]

「新人君も大変だったね~今日は。課長も部長も真逆の物言いしちゃうもんね」

「何でってそりゃ、直接2人の間で喧嘩腰で言い合うよりも、下っ端に丸投げした方が楽だからね~」

「私も入社したての頃は右に左に引っ張られていたよ」

「どうしたら良いか……うーん。基本は課長の命令を優先的にしてたらいいけど……」

「部長の方が"専務も見に来る"みたいな言い方したときは、部長の方を優先した方が良いかもね」

「この会社、専務が人事部にも口利きあるっぽいから、給料アップを望むならそうした方が良いかも」

「ま、眉唾かも知れないけど、少なくとも私はそうしてたよ」

「私も手伝ったげるよ。出来る限りはね」

「何でってそりゃ、君が仕事が出来るようになったら、私も楽が出来るようになるから? かな」

「あとはそう……顔が私好みってのもある」

「はははじょ、冗談だって。こんなこと言っちゃセクハラだよね、ゴメ~ン……ゴクッゴクッ」

「ぷはー。で、それ以外は最近どうよ。お仕事、慣れてきた?」

「そっかそっかー、それなら良かった」

「君の同期の子たちも順調そうで何より」

「私の同期は……北に飛ばされた1人以外は皆辞めちゃったからね~」

「ん? ここがブラックかって? そこまでブラックって訳じゃないんじゃない?」

「春闘で給料ちゃんと上がったりしてるみたいだし、辞めた理由もパワハラとか給料に不満があってってのは……無かったはず」

「他の業種の夢を諦めきれなくて、とか。そんな感じだった気が……あー」

「1人だけ違ったね。『俺は起業したら絶対今の給料より稼げるはず!』って言って辞めたヤツはいるかな」

「そいつは音沙汰無いから、どうしてるかは分からないけどね」

「ネットニュースとかも見てるけど、有名な起業家とかには少なくともなっていないみたい」

「ま、そんな感じ。露骨に労働に給料が合ってない!で辞めた人間はいないかな」

「私も……給料が高いに越したことはないけど、露骨に低いとも思ってないよ」

「君もいずれそれなりの給料になると思うから、今は踏ん張りどころかな」

「そそ、新人はどうしても、ね。教育費用もあるから」

「そういえば君は大丈夫なの、お金? 誘ってもう飲んでるときに聞くことじゃないかも知れないけど……」

「え、厳しい? 何で言わなかったの? 『先輩に誘われたから断れなかった』?」

「ご、ゴメンね!? 気付かなくって! 奢る! 奢るからちゃんと食べな?」

「はぁー……危なぁ……危うく後輩にパワハラしちゃうところだったよー」

「次からは余裕無くてキツいならちゃんと良いな、ね?」

「私だって君に無理してまで来られると気まずいというか、気を遣っちゃうし……」

「『そうはいっても先輩に言われたらついて行きたいと思う』?」

「またそんなこと言っちゃってー。お世辞だけは1人前の社会人しちゃってー」

「『違う』? どうだろうねー。お世辞上手い人は皆、誰にだって言うんでしょー?」

「ま、本気なら本気として受け取っちゃうけどね。でもあんまり年上をからかうもんじゃないのも本当だからね?」

「周りが結婚していくなか彼氏の1人もいない女にそんなこと言っちゃうのは危ないからね?」

「だから奢る対価として受け取っておくこととするよ」

[主音声/遠め]

「店員さーん! ビールもう1杯ずつ追加でー!」

[主音声/普通]

「奢る方がちゃんと飲み食いしてないと奢られる方も気を遣っちゃうよね?」

「という訳で、私ももっと飲み食いしちゃいまーす! ゴクッゴクッゴクッゴクッ」

[主音声/フェードアウト]

[継続SE/居酒屋/フェードアウト]

「ぷはー! ささっ、君ももっと食べてのみなよー!」

[継続SE/会社/ON]

「ちょ、ちょっとちょっと」

「『おはようございます』じゃなくて、さ……」

「んー……っ。そうだ! 始業前に話したいことあるから空いてる会議室に来て! 一緒に!」

「念のためのの確認だから! だからその確認だから!」

[SE/走り/ON/フェードアウト]

[継続SE/会社/OFF]

「いっ、一応確認なんだけど……昨日、一緒に飲みに行ったのは覚えてる……よね?」

「よね! そうだよね、"アレ"は私の夢だったんじゃなかったんだよね……」

「それじゃ、その後のこと、覚えてる? ほ、ホラコレ、指環!」

「『似合ってますね』じゃなくて! 憶えてない? 昨日の夜の飲みの後、君が酔った勢いみたいな感じで『せっかくだし!』って言って」

「何がせっかくなのか聞いたら『好みの人が多少でも良くなるなら』とか言い出して……」

「『今の手持ちだとこれが限界なのでまた後で』とか『言わば婚約指輪みたいなもんです』とか……」

「酔っていい加減なこと言ってないか確認しても『マジと思ってもらっても大丈夫です』って言ってたけど……本当に憶えてる?」

「ほ、本当? かなり顔色が変というか……『憶えてないけど言ってしまったからには』みたいなこと考えてない?」

「二日酔い? そっか……でも、今、言ったからには責任取ってもらうからね?」

「よろしい。それから……」

[SE/チャイム]

「始業のチャイムも鳴っちゃったし、この後の話は終業後に、ね?」

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