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0011話 クール妻に「誕プレ何が良い?」とまた聞かれたので「マイクロビキニメイドになって」と頼んでみた

SE指示などはあくまで目安です。

実質0002話の続編です。

文字数(空白・改行含む):2532字

文字数(空白・改行含まない):2348字

[SE/衣擦れ/フェードイン]

「はぁ……着替えたわよ。こっち、見て良いわよ」

「これで良い?」

「……せめて人の言葉で喜んだら? 本当、去年のことを思い出すわね……」

「そもそも何なのよ、この服。ジョークグッズにしては妙に生地がしっかりしてるし……」

「そんなにしたの? はぁぁ、よくこれにそれだけのお金を掛けられたわね……」

「まあ、私ならビタ銭一文、払いたくないから、どれほど安くたって高く感じるでしょうけど」

「そもそも私、言わなかったっけ? 去年」

「『来年の誕生日は改めてマシなものを頼むこと』って」

「『バニーガールじゃない』? そういうことじゃなくて、ふざけた格好をするっていう願い事の方なんだけど……」

「はぁ……まぁ、良いけど。本当に、来年は無いから。直接頼まれても着ないし、服を持ってこられても着ないわよ」

「"振り"とかじゃないから。しないから、本当に。今年まで。……はぁ」

「それであなたの言う通り、"マイクロビキニメイドになった"けど、何をしたらいいの?」

「着せたからには、何かさせたい……とか、あるんじゃないの?」

「『この姿で普通に生活して欲しい』? そんなので良いの?」

「何でって……なにかご奉仕して欲しいとか言うのかと思ったから。変な服だけど、"メイド服"とは言ってるみたいだし」

「まあいいわ。元から誰かと会う予定も買い出し含めて外に出る予定なんてなかったけど、1日中この服でいて欲しいなら外の用事は頼んだわよ?」

「はぁ……取り敢えず、時間がそろそろお昼時だし、お昼、作っちゃうから。えぇっとエプロンは……」

「……何を言ってるの? 嫌よ、この格好で料理するなんて。恥ずかしいどうこうよりも、油とかがハネたら火傷しちゃうじゃない」

「よろしい。で、何か食べたいものある? 無いなら私の好きなように作るけど」

「そ。じゃあ作っちゃうから」

[SE/料理]

「ん。出来たからテーブルに持ってって」

[SE/皿を置く]

「はい、いただきます」

[継続SE/食事/ON]

「……美味しい?」

「そう。なら良かった。まぁ、そんな風に食べてたらそうなんだろうって思えるけど……改めて言葉にしてもらえると、ね」

「食べたらどうする? 何かするんじゃないかと思ってたから、特に予定とか入れてなかったけど」

「"この格好"だから、外に出るのは遠慮してもらいたいけど」

「そんなに唸って悩まなくても……。本当にしたいことが無いなら脱いで普通の服に着替えるけど?」

「……そんな大声出して止めなくても。ほら、机におかずがちょっと飛んじゃってるじゃない。拭くから、食器がぶつからないようにして」

「まあ、精々ご飯を食べ終わるまでに考えておいてね。私が食べ終わってからも無いみたいだったら、着替えるから」

[継続SE/食事/OFF]

「ごちそうさまでした」

「それで、考えはまとまった? ……考えつかなかったみたいね。それじゃあ元の服に……って、何?」

「マッサージ? それでいいの? はぁ、分かったけど、食器を洗った後でね」

[継続SE/水流/ON]

「って、今日は自発的に洗い物を手伝ってくれるのね」

「『なるべく近くで見てたいから』ねぇ……」

「はぁ……すけべ」

「まあいいわ。でもちゃんと洗うこと。お皿、割らないで頂戴ね」

[継続SE/水流/OFF]

[SE/手拭き/数秒]

「それじゃあ、マッサージ、したらいいのね?」

「肩? 腰? それとも腕とか脚とか?」

「肩ね。分かったわ。じゃあ、ソファに座って。どうぞご緩りと」

「はっ、ふっ、んぅ、それにしても、肩を揉んでたら、あなたご所望のこの服が見えないんじゃない? 良いの?」

「『それが逆に良い』って。本当にあなたは……ヘンタイね、まったく」

「はぁ、んしょ、っと、これくらいで肩は良い? 解れたんじゃない? それなら良かったわ」

「それじゃあ、他はどこを揉めばいい? 今度はあなたが……? 触りたいだけじゃないの……まぁ、いいけど」

「はぁ……本当、あなたって人は……」

「あなたのこともそうだけど、これを許してる私自身にも少し恥ずかしさを覚えるわ……」

「一緒に暮らしている内に、毒されてしまったのかも……んんぅ、大丈夫、痛くないから」

「んー、ぅぅ、ふぅー……。あなたって、結構マッサージが上手なのね。意外だった」

「確かに、してもらったことはなかったかもね、お互い」

「私は大丈夫だけど、あなたは満足した?」

「『首筋から腰に掛けての背中がエロいから良い』? 本当……すけべ。そういうことまで言わなくて良いの」

「『お尻もエロいから大丈夫』じゃなくて、あなた……次、似たようなこと言ったら次のお弁当パン1枚にするから」

「んふぅ、はぁぁ……あと、少し手つきがその……変じゃない?」

「『どういうこと』って……分かっててしてるでしょ」

「"色々"考えなかった訳じゃないけど……まあいいわ。んっ、ふぅぅ……」

「そういう手つきをするってことは、あなたも……『覚悟』は出来てるんでしょうね?」

「『怖い』? 怖くはないと思うけど……」

「でも……そうね、"今夜は"頑張ってもらわないといけなくなる、かもね?」

「不思議そうな顔をしてるのは、シラを切って私にいわせたいのかしら? それとも本当に分かってないの?」

「まあ、どっちでもいいけど。はぁぁ……もういいわ」

[SE/服を掴み引寄せる音]

「私たちも結婚して結構経って、この関係ももっと変化があっても良いと思うの」

「"何のことだか"、なんて、もう言わないわよね?」

「私も準備が"できてしまった"ことだし、もう、行きましょ?」

「……あなたって私のことを好き好きいう割に付き合う前から変なところ鈍感よね。そういうところも好きだけど」

「本当に分からないようなら、次に言う言葉で理解してもらえると助かるわ」

「"今日、ゴムもピルも用意してないの"」

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