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ヒロコ流妖怪の倒し方
「この妖怪どうするのですか」
「とりあえず、倒す」
妖怪が円の中で暴れている
「てか、なんで私に…」
「フヒァヒァヒァ!お前は、心に漬け込みやすかったからだよ!変な噂を流せばとっとと逝っちまうと思ったからよ〜!」
「…弱いけど、御札で絞めるか」
「ちょいちょいちょい!展開早すぎないかい!わたしゃぁ登場してすぐとか早いよ!」
「めんどくせぇなぁ!…小川!やってみるか?」
「え、いやぁ、怖いし…遠慮しときます」
「じゃぁ、私が…えっと、御札に妖怪の名前を書いて、鋭いものの先につけて…箸…ある?」
「あ、どうぞ」
「ほんで、妖怪に向かって投げる…投げてみ」
「あ、はい」
「やめろ!やめろぉぉぉ!」
小川は妖怪に向かって箸を投げた
「うわぁぁぁぁ!!!」
妖怪は吸い込まれるように、御札に入っていった
「初めて見たかも、妖怪退治」
「…誰がこの紙を…てか!さっきのやべぇ妖怪は!…って透けてどっか行ったんだった」
「あ、僕…帰ります」
「あぁ」
小川は、これから大変なことに起こるとは思ってもいなかった
続く
流言蜚語
強さ:★★
噂・デマから生まれた妖怪